9月にベルリンで開催された「IFA 2020」で発表されたベイヤーダイナミックのハイエンドヘッドホン2モデルが、ついに日本上陸!キャッチフレーズは
「YOUR ELEGANCE , YOUR MASTERPIECE 麗しき、マスターピース
共にベイヤーダイナミックのトップレンジ「テスラシリーズ」の第三世代となるモデル。
フジヤエービックでは、これまでもいくつかのベイヤーダイナミックの新製品発表を「ヘッドフォン祭」などで行って頂いた縁もあり、
今回、国内発売前にフジヤエービックで両モデルの試聴をさせて頂きました!
それでは、いよいよ2020年11月28日(土)発売開始となる両モデルの紹介を、外見からその音まで、それぞれの2ndモデルと
比較しつつお伝えしたいと思います!
ベイヤーの顔ともいえるT1シリーズの第3世代モデル・・T1 3rd Generation。
T1 2ndからの外観上の大きな変化は、こんなところでしょうか。
・ヘッドバンド端の「beyerdynamic))))」ロゴが昨年変更となった「y」ロゴになった
・ハウジングを支えるハンガー部分にあった「型番の切り抜き」がなくなった
・ハウジング表面の模様がメッシュの縞々から楕円形のパンチ穴へ。
この模様の違い、一見地味な変更点に見えますが実は大きな意味が(たぶん)隠されているのです!
T1シリーズは初代、2ndとヘッドホンの区分としては「セミオープン(半開放/半密閉)」であり、その縞模様の濃淡があらわすように開放・密閉の2種類の特性を持っていましたが、今回の3rdモデルでは完全な「開放型」となりました。
なお型番はヘッドバンド端のパーツ裏にL/R、シリアルナンバーとともに刻印されています。
スペック面での大きな違いは、なんといってもインピーダンス値。初代・2ndはヘッドホン界でもトップクラスのハイインピーダンスである600Ωという数値で、これが特徴でもありましたがポータブルプレイヤーユーザーからすると「非常に鳴らしづらい」と言われる原因にもなっていました。抵抗値が大きいためしっかり鳴らすためにはそれなりに強力なヘッドホンアンプが必要、という一面がありましたが、3rdはそんなポータブル派の方でも気軽に使えるように、インピーダンスは32Ωへ変更となりました。(とはいえ開放型ですからポータブルユースには適していませんが、「おうち聴き」で強力なヘッドホンアンプ無しでも鳴らせるようになったのは良いことです)
ケーブルの仕様については2ndから変更なしのデタッチャブルタイプ。別売のバランスケーブル(これも型番は"
B CABLE T1 2G
"のままのようですが)そのまま使えます。イヤーパッドは、ベイヤーダイナミック伝統の汗をかいてもべとつかないベロア製です。
音の違い!?そうなんです、フジヤエービックでは28日の発売に先駆け、2020年11月21日(土)より中野ブロードウェイ3Fの店舗(現在仮営業中ですが、各種ヘッドホンアンプと試聴用いすはほぼそのまま移転させてあります)にて
T1 3rd / T5 3rd 両モデル試聴機の発売前先行配備を実施!
今度の3連休は、ぜひ中野ブロードウェイまでお越しください。(仮店舗はマスク着用&手指除菌でのご入場をお願いしています)営業時間は変わらず10:30-20:00となります。
beyerdynamic T5 3rd Generation (ティーファイブ・サードジェネレーション)
続いてベイヤー密閉型のフラッグシップ・T5 3rd。T5シリーズにはこれまでポータブル用途を示すと思われる"p"が末尾についていましたが、今回はT1 3rdがポータブル用途にあわせてインピーダンスを変更したこともあってか、シンプルに「T5」という名前だけになっています。
ハウジングには一見T1 3rdと同じように楕円のパンチ穴があるように見えますが、もちろんT5は密閉型なのでこれは単なる「模様」となっており、さわってみるとツルツルです。
イヤーパッドも初代・2ndに引き続きプロテイン配合の人工皮革で、耳にしっかりフィットし密閉性は抜群。ケーブルの仕様などはやはりT1シリーズ同様に2ndモデルからの変更はありません。
こちらT5 3rdでも、音質面での比較をまずはKANN CUBE(高ゲイン)で行います。
T1と違い、スペック面での大幅な変更点がないこともあってか、音質の差についても従来モデルと大きな変化がないように思われますが、T5でも初代・2ndにあった高域のシャリッとした金属感がやわらげられているようです。よりクセのない、聴きやすい高音となったことで、特にシンバルの鳴りや金管楽器のハイトーンなどでキツさを感じることがなくなりました。高域のキツさが解消されたことで、より万人向けのハイレベルなポータブルヘッドホンになった感じでしょうか。
芯のある弾む低域はそのまま、元々密閉型ということもあって量感・質感ともこれまで同様充分に再生。
T5(p)は初代が2010年12月に登場、その後2ndが2016年2月に発売。
およそ5年ごとにモデルチェンジが行われ進化し続け、この2020年末にどちらも同じタイミングで3rdに。
実はこれまで全ての国内発表会がフジヤエービック&ティアック主催イベントとしてヘッドフォン祭・ポタ研などで開催されたという、フジヤエービックにとっても非常に縁の深いシリーズでもあります。
秋のヘッドフォン祭2020の展示会が予定通り開催されていたら、この2モデルもイベント内で発表され目玉の新製品となっていたでしょうが、残念ながら今回はお流れに。来年のヘッドフォン祭には、ベイヤーダイナミック社の方が来日しての新製品発表会が出来ればいいですね。
フジヤエービックでは、本日より両モデルの予約受付を開始。また11月21日より両モデルの店頭での試聴が可能となります。もちろん、Webでも完結できる「高額下取・交換」や「48回払無金利分割払いクレジット」も利用できます。
beyerdynamic T1 3rd Generation フジヤ価格132,000円
beyerdynamic T5 3rd Generation フジヤ価格132,000円