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  • 春のヘッドフォン祭2021 ONLINE
2021.07.16
新製品情報,レビュー・インタビュー,
フジヤエービック FUJIYA AVIC

【試聴レビュー】超巨大DAPあらわる!Shanling M30はサイズもパワーもビッグだった!

「こんな大きさなのにポータブル?!」と春のヘッドフォン祭ONLINEでも話題となったShanling M30がいよいよ本日発売を迎えました。そこで今回はこの超巨大DAPについておさらいします。

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Shanlingとは

中国・深セン発のオーディオメーカーとして、また近年ではポータブルプレイヤーメーカーとして人気を誇るShanling(シャンリン)。
さらにここ最近は、音楽配信サービスのロスレス・ハイレゾ化のタイミングで発売された小型USB-DAC・UA2が今なお入荷待ち状態という人気ぶりを示しています。

再入荷まで今しばらくお待ち下さい…
再入荷まで今しばらくお待ち下さい…

そんなShanlingから、まさに機能的もサイズ的にもUA2の真逆をいく新製品が本日ついに発売!それがこちら、M30!デカい!

あまりの大きさに全体が収まらないM30
あまりの大きさに全体が収まらないM30

ちなみにUA2やエントリークラスDAP・M3Xと並べるとこれくらいの違い。

左からUA2、M3X、M30
左からUA2、M3X、M30

今回はこのM30がなぜこんなに大きいのか、またその大きさに秘められた実力はどんなものなのかを試聴レビューを交えてお届けしたいと思います。

M30とは

まずはなんといってもそのサイズ。縦258mm・横213mm・厚さ50mmというちょっとした辞書のような大きさに加え、その重量なんと3kg!正直、片手でラクラク…というレベルではありません。
が、あえてカテゴライズするならばこのM30も立派な「ポータブルオーディオプレイヤー」。総容量16,500mAhのPanasonic製バッテリーを搭載し、32GBの内蔵メモリにmicroSDカードスロットももちろん装備。あとはユーザーの腕力次第でどこでも音楽を楽しめるハイクラスDAPなのです!

ボリュームはフロントパネルにも表示されます
ボリュームはフロントパネルにも表示されます

…とはいえ、このサイズと重さはバッグに入れて歩くには現実問題としてかなり厳しいことは確か。
どちらかといえば、机の上など手の届く範囲に置いておける「デスクトップオーディオプレイヤー」としてご使用いただくことの方が多いかと思います。M30にはいわゆる”据置型”プレイヤーとしての入出力端子も充実。
まずはこちらからご紹介いたしましょう。

M30の入出力端子

まずは背面から。左からおなじみのRCA入力・出力端子に、XLR 3pin×2のバランスラインアウト出力端子。
目的別に用意された4つのUSB端子と、有線LANコネクタ、同軸入力、光入力、そしてACアダプタ用端子。アナログ入力(RCA)を持っているというのがこの手のプレイヤーとしては珍しいかと思います。

M30の背面パネル
M30の背面パネル

続いて前面パネル。左からヘッドホン用XLR 4pinバランス出力端子、4.4mmバランス出力端子、日本ではあまりなじみのない3.5 PRO出力端子、2.5mmバランス出力端子、さらに3.5mmと6.3mmのアンバランス出力端子。
また、もちろんWi-Fi(2.4GHz / 5GHz)とBluetooth(対応コーデックはLDAC / SBC / LHDC / aptX HD / aptX)も搭載。これだけの入出力端子が揃っていれば、まず困ることはないでしょう。

M30の前面パネル
M30の前面パネル

なお、M30は内蔵メモリ(32GB)のほか、microSDカードにも対応していますが、上でお見せした写真のどこにもカードスロットが見当たりません。どうやって使うの?と思っていたところ、どうやらM30の最大の特徴である”モジュラー・システム”にその答えが!

モジュール着脱
モジュール着脱

本体上部の「デジタルプレイヤー・モジュール」をはずして…

この状態ではなにも機能しません
この状態ではなにも機能しません

その底面をよく見ると…

microSDカードはこちらへ
microSDカードはこちらへ

ありましたmicroSDカードスロット!メディアを入れ替えて使う、という方にはちょっと不便ではありますが、最近はmicroSDカードもかなりお安くなってきたので一番最初に大容量カードを入れてしまえばそれほど困らないかと。なお、頻繁にmicroSDカードを入れ替えたい!という方には…

付属のmicroSDカードリーダー
付属のmicroSDカードリーダー

付属のコチラを使う手も。一見小型のUSBメモリに見えますが、これはmicroSDカードリーダー。これにmicroSDカードを差し込み…

直接カードを差し込みます
直接カードを差し込みます

M30背面のUSB端子に差し込むことで、microSDカード内のデータを読み込ませることができます。店頭での試聴などではこちらの方法でどうぞ。

外部メモリとして認識します
外部メモリとして認識します

なお、各モジュールのはずし方については動画でご紹介しておりますので、ぜひご覧下さい!(結構大変でした…)


M30の音質

さて、それでは肝心の音の方はどうでしょうか。すでにご紹介した通り、M30にはなんと6種類ものヘッドホン・イヤホン端子が搭載されているのですが、これだけそろえているということはつまり「なんでもこい」ってことですよね?!
ということで、最近の売れ筋ヘッドホンの中でも”鳴らしづらい”部類に入る、HEDD HEDDphoneで実力のほどを確認してみましょう。

HEDDphoneとM30
HEDDphoneとM30

ゲイン設定を「Turbo」にすると、ボリュームメモリ65ほどで充分な音量が確保できました。もちろん低域などの物足りなさも感じることなく、しっかりとドライブできている手応えを感じます。音の表現としてはやや中低域が前面に出てくるようなウォーム系で、音場はあまり広くはないように思います。音の分離感については、各音域の輪郭がはっきりと描き出されるイメージでこちらも充分なレベル。

今回の試聴はACアダプタをつながずバッテリー駆動のまま行いましたが、「サイズ感を度外視すれば」という条件つきではあるもののこれだけの音がプレイヤーとヘッドホンだけで再生できている、という新鮮な驚きを味わえるのではないでしょうか。

続いて、やはり”鳴らしづらい”ことで有名なこちらのヘッドホンでも試してみましょう。HiFiMAN SUSVARA、しかもXLR4pinのバランス接続です。

SUSVARAとM30
SUSVARAとM30

SUSVARAも非常に鳴らすことが難しいヘッドホンですが、こちらもTurboゲインで70近くのボリュームにすれば充分な音量。HEDDphone同様、ドライブ不足を感じることもありません。音質的にもやはり中低域の力強さを感じるので、これがM30のプレイヤーとしての個性ではないかと思われます。

この2機種をフルボリュームにすることなくしっかりドライブできている、というのはさすが。プレイヤーとしてのレベルも非常に高いことがよくわかる組み合わせではないでしょうか。

また、M30には左右の側面に新世代真空管・Nutubeを装備。こちらは画面の上部を下にスワイプすると現れるメニューから「トランジスタ(デフォルト)」と「チューブ」の切替が可能です。

他にもゲイン切替やDACチップのシングル・デュアル切替などが可能
他にもゲイン切替やDACチップのシングル・デュアル切替などが可能

チューブに切り替えると10秒のカウントダウン”暖気”がスタート、それが終わるとNutube出力となります。M30の側面にもしっかりNutubeの光が。

NutubeがONになっている様子
NutubeがONになっている様子

チューブモードはトランジスタモードに比べ若干音が丸くなる印象ですが、高域の艶感が増しているのを感じます。ボーカルものなどはこちらで聴いてみるとより感情移入できるかも知れません。
ON/OFFは手軽にできますので、これは積極的に切り替えて音を楽しむには良い機能ですね。

製品仕様

製品情報

本体サイズ

213*50*258 mm

液晶

6 inch 1920*1080 Full HD スクリーン

重量

3kg

OS

Android 7.1 ベース・カスタム OS

対応フォーマット

DSF / DFF / ISO / DXD / APE / FLAC / WAV / AIFF / AIF / DTS / MP3 / WMA / AAC / OGG / ALAC / MP2 / M4A / AC3 / M3U / M3U8 / MQA

対応形式

最大 768 kHz/32bit までの PCM / 最大 22.4MHz までの DSD ネイティブ再生

ゲイン設定

4 段階 (Low / Mid /High / Turbo)

内蔵容量

32GB + Micro SD カード (最大 2TB まで対応)

バッテリー

Panasonic 製 18650 バッテリー x5

バッテリー容量

16500mAh (一個あたり 3300mAh)

DAC チップ

AK4497 x2

デジタルフィルター

6 つの異なるフィルターから選択可能

真空管

KORG 製 Nutube 6P1 x2

Wi-Fi 対応周波数帯

2.4GHz / 5GHz

対応ストリーミングサービス

Spotify / Tidal / Qobuz / Deezer / QQ Music

Bluetooth バージョン

4.1

対応コーデック

LDAC / SBC (双方向)
LHDC / aptX HD / aptX (送信のみ)

シングルエンド出力

出力値

12.7mW @ 32Ω (Low Gain)
49mW @ 32Ω (Mid Gain)
195mW @ 32Ω (High Gain)
500mW @ 32Ω (Turbo Gain)

周波数特性

20Hz - 50kHz

THD+N

0.00045%

クロストーク

71dB @ 32Ω

ダイナミックレンジ

121dB @ 32Ω

S/N 比

121dB @ 32Ω

出力インピーダンス

<0.8Ω

バランス出力

出力値

45mW @ 32Ω (Low Gain)
180mW @ 32Ω (Mid Gain)
720mW @ 32Ω (High Gain)
1530mW @ 32Ω (Turbo Gain)

周波数特性

20Hz - 50kHz

THD+N

0.00045%

クロストーク

107 dB @ 32Ω

ダイナミックレンジ

123 dB

S/N 比

123 dB

出力インピーダンス

<1.6Ω

RCA 出力

出力レベル

2.6V (スルーモード)
2.18V (トランジスタモード)
2.0V (チューブモード)

周波数特性

20Hz - 50kHz

THD+N

0.0005% @ 32Ω (スルーモード)
0.0018% @ 32Ω (トランジスタモード)
0.6% @ 32Ω (チューブモード)

S/N 比

121dB @ 32Ω (スルーモード)
116dB @ 32Ω (トランジスタモード)
99dB @ 32Ω (チューブモード)

XLR 出力

出力レベル

5.2V (スルーモード)
4.3V (トランジスタモード)
4.15V (チューブモード)

周波数特性

20Hz - 50kHz

THD+N

0.0003% @ 32Ω (スルーモード)
0.0004% @ 32Ω (トランジスタモード)
0.6% @ 32Ω (チューブモード)

S/N 比

124dB @ 32Ω (スルーモード)
119dB @ 32Ω (トランジスタモード)
102dB @ 32Ω (チューブモード)

まとめ

DAPとしては規格外の大きさを誇るM30ですが、デスクトップオーディオ機器として見た場合、1台で完結するほど豊富な入出力端子に加えネットワークプレイヤーとしての機能も装備という充実ぶり。
さらに、今のところは未定ですがモジュラー・システムによる拡張性も期待できるというお楽しみもあるなど、「使える」かつ「遊べる」プレイヤーに仕上がっています。
M30はいよいよ本日7月16日から発売開始、試聴機も店頭にございますのでぜひ一度お試し下さい。

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