従来のDDAC UNITで定評のあったドライブアンプ前段に新設計内部ドライブアンプを新設。最適なゲイン配分により、位相特性を犠牲にしない無理の無い高出力が可能となり更にダイナミックレンジを感じさせるサウンドを追求致しました。
一般的なアンプは超低域になりますと周波数特性はフラットでは無くなります。位相が狂いますとそれぞれ打ち消し合ったり、足されたり相互作用で実際の原音とは異なる再生になってしまいます。
DDAC UnitではＤirectＣoupled Amplifier Unitを採用し、超低域から超広域までの位相差の原因を徹底的に排除。また容量性伝送ワイヤー やプリアンプ、超高精度アッテネータ等を安定してドライブする為に高安定超広帯域高速高出力バッファアンプを搭載。DACセクションの完全バランス生成された音楽信号をそのままドライブすることで位相情報をくまなく再生し、空間表現や超低域の圧倒的な存在感をサポートしております。
電源はPS1 Power Supply UnitよりMIL準拠のコネクタにて直流で供給。

デジタル回路とアナログ回路はお互いに影響し合い、それぞれの動作に支障を来します。またアナログ部の左右の微少な混じりはステレオ再生にとって空間という位相表現にとって重大な問題を引き起こします。立体的な音は左右の位相差で生成されていますが、スピーカーから再生される前に、これらが少しでも混じると、広がり、奥行きなどの立体感が損なわれてしまうことは容易に想像できます。また逆位相の信号は、互いに打ち消し合い、音楽の情報損失となってしまいます。
ただ単に電源を大容量にしただけ、ただ単に外部電源にしただけでは共通インピーダンスを持つ部分から必ずお互いが干渉しあい、完全な分離は不可能です。
さらに音質劣化の原因となるノイズで最も解決が難しいものにコモンモードノイズがありますが、アースが大きく関係しています。ワイヤとアース間にノイズが乗り、このノイズはそれぞれのワイヤーの間では電圧は発生しませんのでオシロスコープなどでは観測しづらく解決が難しいノイズです。オーディオでよくあるアース付きプラグを使用している場合には、他のコンポーネントと共有するアースはノイズ源となって大問題となっている場合も少なく有りません。更に悪いことに多くのノイズ問題はコモンモードに由来する問題が多いのです。DDAC Unitでは完璧な位相を含めたデジタルアナログや変換をするために新発想によるPS1はノイズ電流がアースに流れることがデジタルとアナログの混在するオーディオでの大きな問題と捉え、アースに電流を流さない方式をアナログコンポーネントにてトータル的にサポート。
筐体を分けた電源トランスの独立化はリーケージフラックスの影響を極力抑えかつインピーダンスの増加に対する問題は、内部に高性能安定化回路を搭載することで抑え込み外部電源の良さを極限まで生かす構成となっています。
PS1 640　Power Supply Unitでは640VA（160VAｘ4）というDACやControlアンプとしては十分すぎる大容量を担保しラインからのノイズ低減と低インピーダンス化の両立を測っています。(PS1 200 では200VA（100VAワンユニット）とワンユニットとしては十分すぎる容量を確保。発売検討中)アナログ部は最大に分離してオールアルミシャーシや筐体による非磁性体構造と低インピーダンス化で外部ノイズの誘導混入を極力抑えかつノイズ源を十分に離しつつ、電源アース含めた電源の一元管理でアースに流れるノイズ電流の影響を極力回避します。なお電源供給のコネクタは世界的に現代のハイテク産業機器においても大変多く使われているMIL規格（Military Standard）準拠のコネクタを採用。過酷な環境下でも安定したコンタクトを保持する長年の実績による高信頼性がオーディオ用途としての電源での安定性に寄与しています。さらに内部接続は、一本一本丁寧にハンダ付けをして配線するという手間を惜しまず最高のクオリティーで妥協すること無く組み上げています。
※1　同一回路を理想とした場合で、部品誤差は含まず。
※2　同一DACチップ1ヶ使用の場合と比較

※8128B DDAC Unit 及び BDI-DC PS1はバランス再生に特化した機器です。
シングルエンド再生機器を接続する場合には性能が十分発揮されないことがあります。ヘッドフォン再生の場合はバランス対応ヘッドフォンをご用意頂きますようお願いいたします。スピーカー再生の場合は、バランス入力の有るパワードスピーカーもしくはバランス再生スピーカーシステムを、ご利用頂きますようお願いいたします。
※本記載内容は仕様変更のため予告無しに変更することがあります。あらかじめご了承願います。