自社開発の高性能42mmトランスデューサーのマグネットホルダー背面に新しいアコースティックメッシュを追加し最適化。これにより中高域と高域下部の音の輪郭を整えます。さらにマグネットホルダーとアコースティックメッシュを補完するかたちでバックボリュームには深みをもたせ、ドライバー内部の空気のコントロールと音の広がり最適化し、ヘッドホン全体に一貫性のあるパフォーマンスが発揮できるように設計。それに伴いイヤーカップにも厚みを与え、低域上部及び、中高域の安定した再現を支えます。加えてダストカバーの選定にこだわることにより、高域の透明感を向上しHi-Res AUDIO認証の取得にも貢献。
またトランスデューサーは角度を付けて配置することによりスピーカーで聴いているかのようなリスニング体験を創出。テクノロジー部分では2基のチップを搭載し、そのうちの1基は音質のパフォーマンスを最大限に引き出すために最適化。
HD 600シリーズの特徴である緻密でニュートラルなチューニングにより実在感豊かなボーカルサウンドにANCと密閉型デザインを組み合わせることで外出中でも気軽にハイレゾクラスのサウンドを楽しむことができます。
これまで聴こえなかった細部の音を描写し、ニュートラルかつ高い解像度の中高域と広大なサウンドステージは臨場感をさらに高め、まるでミュージシャンがその場でパフォーマンスしているかのようなリアルなサウンドを実現。密閉型でありながらその開放型ヘッドホンのような見晴らしの良いサウンドを感じていただけます。

HDB 630はaptX HDとaptX Adaptiveに対応。単体でもスマートフォンやPCに接続することは可能ですが、オーディオファイルユーザーが満足するワイヤレスサウンドのためには付属のハイレゾワイヤレス対応のBluetoothトランスミッターBTD 700 を使用することが望ましいです。
そしてより可能な限り原音に忠実な音を求める場合、USB-Cケーブルを使用したデジタル接続(96kHz/24bitまで対応)でハイレゾ音源を聴くことも可能です。

密閉型ヘッドホンには耳に届ける音と不要な反響を耳に届けないということが極めて重要です。
街中の喧騒や地下鉄の騒音など、防音室の外はノイズに溢れています。だからこそ、このHDB 630のアクティブノイズキャンセリングは非常に強力でありながらも再生音に干渉しないように最適化されています。周囲の音を聞かなければいけない場合は、右側のタッチパネルをダブルタップするだけですぐさまトランスペアレントモードになりますのでなんら問題ありません。
そしてHDB 630専用に新開発されたパラメトリックEQは真に”アンロック”されたエキスパート仕様。サウンドエンジニアのように周波数帯域やフィルターを定義することが可能で、無限のカスタイマイズ性を誇ります。帯域の中間周波数と幅を任意に設定した後、帯域全体に調整するフィルターを選択。
また、録音が古く、楽器やボーカルが極端に左右のどちらかに偏っている音源などを聴きやすくバランス調整するためのクロスフィード機能も搭載。今までワイヤレスヘッドホンでは聴きにくかった楽曲も移動時に楽しめます。

真に妥協ないワイヤレスにはケーブルレスにするだけでは不十分で、頻繁な充電から解放されることも我々の目標でした。そのため、HDB 630は最大60時間の長時間再生を実現しています。ハイレゾモードにANCをオンにした状態でも最大45時間再生のパワフルな一台です。

ヘッドバンドは日本製の合成皮革を採用し精巧な作りと高い耐久性をHDB 630にもたらします。また、大きくなったイヤーカップ、イヤーパッドも同様に日本の品質の高さを随所に誇ります。これらにより、軽量設計と側圧を軽減、今まで味わうことができなかった快適な性能と装着感に仕上げました。