NEUMANN（ノイマン）は1928年より創業された、世界で初めてコンデンサー・マイクを量産化したドイツのメーカーです。
また、現在までも主流となるコンデンサーマイクを使う際に電源供給として使用されるファンタム電源システムも開発し商品化した会社でもあります。
他にもモニタースピーカー等のプロオーディオ機器も手掛け、近年ではブランド初となるヘッドホンも発売されています。
圧倒的なサウンドクオリティを誇るNEUMANNのマイクは、放送局やレコーディングなどのプロフェッショナルな用途で使用されるマイクを製造し続けており、最もリファレンシブであり、最も世界中から信頼され続けています。

正確な製造年は不明ですが、恐らくは1980年代頃にNEUMANN社がドイツ軍の無線関係用途に供給していた大変貴重な軍需用ケーブルになります。
スプールの両端にはSchaltbau社のNF-10コネクタがついており、この規格はドイツ無線機であるSEM52SL、SEM-70等にて採用されたものです。
トータル8コア仕様、今回はヘッドホン用ケーブル（汎用性の高い3.5mm3極L/R仕様）としてスペシャルカスタム製作を行わせて頂きました！
ケーブル自体は割としなやかさがあり、ヴィンテージカスタムケーブルとしては取扱い易い部類かと存じます。

高域はハイハットやシンバルなど金物音の振幅や響きが生々しく、鳴った「先の音」まで聴こえてくるような解像度の高さがあります。一音に質量を感じられ、粒立ちの良さとリバーブ感に優れています。
中高域は開放的なまでの抜け感と厚みに優れ、3D的な周波数バランスで飛び交うあらゆる音を色づかせる充実さがあります。ギターソロの美味しい倍音成分の表現やアルペジオがとても美麗です。
中域はナチュラルさが下地にありながらも音楽的に表現するアナログライクな暖かさを伴い、ジャーマンヴィンテージらしい力強いボーカルとギター音が特徴的です。
中低域はファットでかつ自然さのあるベースラインが全体を馴染ませ血を通わせるような印象で、くどさがなく埋もれてもいない絶妙なバランス感になっています。
低域はタイトでクリアなキック音やフロアタムのインパクトで、実直な応答性とダブつかない分離性に優れています。
優れた音場感と空間美に高低差のある立体的な音像感。シャープさがありながら音の太さも絶妙で、ヘッドホン再生に重要な低音もアクなくしっかり出ており、全体的にクセが少なく使いやすい、それでいて有機的なアナログさまで感じられる高明瞭＆高解像サウンドに仕上がっています！オススメです。