マグネシウム(密度 1.74g/cm3)とリチウム(密度 0.534g/cm3)は、いずれもベリリウム(密度 1.85g/cm3)より低い密度で、ドームの材料として十分な剛性を持つだけでなく、純ベリリウム材料よりも軽量です。さらに、マグネシウムリチウム合金は金属材料の中でも非常に優れた減衰係数を持っています。そのため、ドーム材料として、周波数帯域を大幅に拡大し、より多くのディテールを再生するだけでなく、余分な共振を抑制し、より自然な高音を鳴らします。
*ドームには LZ91 マグネシウムリチウム合金が使用されており、密度は 1.48g/cm3、弾性率は 43GPa、ポアソン比は 0.33 です。この材料は剛性が高く、振動周波数が 130kHz に達して初めてわずかな変形が生じます。

MOONDROP は常に音響技術への追求と研究開発費に惜しみない投資を行い、高性能ダイナミックドライバーの設計経験を積み重ねてきました。「星光 ‐ Star Light」の 10mmダイナミックドライバーを最適化し、変換効率の大幅な向上を目指しました。磁気回路の構造を改良し、磁気ギャップの磁束密度を最大 1.18T に高めることで、変換効率を約 50%向上させました。同じ機器で駆動する際、より幅広いダイナミックレンジを実現できます。

強力な可変式 DSP が音質を最適化します。HiFi オーディオに特化した 4 層イマージョンゴールド回路と高精度コンポーネントを採用し、上限 120dB のダイナミックレンジと最小 0.0008%の全高調波歪みを実現しています。パワフルなフルバランス出力でイヤホンを駆動します。
*計測器:Audio Precision APx555

「星光 ‐ Star Light」は、VDSFTargetResponse に基づいてチューニングされ、経験豊富なアコースティックエンジニアとシニアユーザーの主観的なリスニングテストが行われています。
従来の有線イヤホンとは異なり、「星光 ‐ Star Light」はハードウェアで音質を最適化するだけでなく、さらに DSP によって音の細部まで正確に最適化され、自然で忠実度の高い音をもたらします。
*VDSFTargetResponse:VDSF(バーチャル拡散音場)はイヤバッドやイヤホンの開発に取組む中、ふと思いついた概念です。デモ音源を録音した時に表した音場と音色を再現させる役割です。VDSF には様々な技術が応用されています。拡散場の中の B&K HATS(ヘッドアンドトルソシミュレータ)の HRTF(頭部伝達関数)に基づいて作ったターゲット応答と、マイクロスピーカーの振動面積に対して行った超低周波数帯域応答の最適化などを含みます。物理学的にマイクロスピーカーのデモモニターが面している拡散音場の再現度を向上させます。

音響ノズルは CNC 加工された真鍮部品に金メッキを施したもので、高い精度と密度を持ち、音色にプラスの影響を与えます。水月雨の新世代「交換式音響フィルター」を採用しています。 金メッキ真鍮音響ノズルの先端には、簡単に取り外し可能な固定具があり、目詰まり防止の音響フィルターを簡単に交換することができます。
従来の多層ダンピングフィルターよりも交換しやすく、目詰まりや破損が生じた場合でも、低コストで交換することができます。

「星光‐Star Light」は、USB Type-C によってスマホ・タブレット・コンピュータに接続し、ドライブフリーで使用できます。ワイヤレスイヤホンでよくある伝送遅延や音質劣化を心配することなく音楽を楽しめます。