AKAGANE-HPは、MIKUMARI Ref.2で得られた知見を土台にしながら、導体量を大幅に増加。
その物量はYATONO-HPに匹敵するレベルに達し、芯の通った低域表現やスケール感のあるサウンドを実現しました。
絶縁材には特殊高機能樹脂を採用し、柔軟性と耐久性を高めることで扱いやすさと長期的な安定性を両立。
さらにBrise Audio独自の高音質化加工としてカーボンナノチューブ（CNT）を採用し、微細な振動や電気特性の乱れを抑えることで、自然で透明感のある音質を獲得しています。
撚り構造や素材選定においても徹底的な検証を行い、ノイズ対策と伝送効率を最適化。
Brise Audioが積み上げてきたノウハウを惜しみなく注ぎ込んだケーブル構造が、音質と実用性を両立させています。

AKAGANE-HPの音質を支えるのは、細部にまで配慮された設計です。
真鍮製スライダーは適度な重量を持たせることで使用時のケーブルの動きを抑制し、リスニング中の安定感を高めます。
端子にはBrise Audio独自設計のオリジナル端子を採用。
高い導電性とメカニカルな信頼性を確保しつつ、音質への影響を最小限に抑えています。
また、XLR端子にはプロフェッショナルオーディオの現場でも評価の高いNEUTRIK製を採用し、安定した接続性を保証。
これらの要素技術が組み合わさることで、音質だけでなく耐久性や信頼性の面でも安心してお使いいただけるケーブルに仕上がっています。
細かなパーツの選定に至るまで、Brise Audioの設計思想を体現した一本です。

AKAGANE-HPは、幅広いジャンルやソースに対応できる包括的な音質を目指して開発されました。
刺さらない繊細な高域と厚みのある中域、さらに低重心で力強い低域を兼ね備えており、音楽の持つエネルギーとニュアンスを余すことなく表現します。
音場は自然に広がりながらも定位は手前に展開し、リスナーの前に立体的な音像を描き出します。
一音一音が混ざり合わずにしっかりと分離しつつ、全体としては豊かな一体感を持つ──そうした理想的なバランスを追求しました。
また、音の密度や情報量が豊かでありながらも、過度に強調される帯域がなく、長時間聴いても疲れにくいのも特徴です。
リスニングの時間そのものを楽しむことができる、Brise Audioが考える「自然で快適なリスニング体験」を形にしたモデルといえます。