JT7はわずか318gという、一般的な平面駆動型ヘッドホンよりもはるかに軽量で、長時間のリスニングでも負担になりにくく、自宅でも外出先でも気軽に使い続けることができます。
さらに、折りたたみ式デザインを採用したことで、バッグへの収納と持ち運びもスムーズに。オーバーイヤー型とは思えないほどのコンパクト設計です。

JT7に搭載されている95×86mm平面磁界ドライバーは、振動板の開発からボイスコイル、磁気回路の制御に至るまで、FIIOが一貫して独自設計を行っており、ブランドとして求めるサウンドを細部までコントロールしています。大型平面磁界振動板は、広大なサウンドステージと、堂々とした低域表現を実現しました。
※平面磁界型は従来のダイナミック型やバランスドアーマチュア型とは異なり、軽量で薄い振動板の表面全体に作用する電磁力によって駆動されます。これにより、振動板全体に均一な力が加えられ、ダイナミック型によくある分割振動が物理的にほぼ発生しなくなります。その結果、低歪み、優れたトランジェントパフォーマンス、広大なサウンドステージが実現します。複雑な製造技術が必要なため高価になる場合がありますが、音響上有利な設計方式です。

平面振動板が、素早い振動と繊細な応答特性を最大限に発揮するには、十分な薄さが必要となります。
JT7の振動板は、わずか3μmという薄さで、電気信号のごく小さな変化にも正確に反応します。
これにより、優れた過渡応答特性と高域信号を明瞭に再現します。

JT7の振動板は、独自の弾性補助システム「F.E.S.」(FIIO Elastic System)を採用しています。これは、振動板の弾性を高めるためにダイナミックドライバーのエッジ加工を応用し、表面に多次元テクスチャを組み込んだドライバー振動板設計です。F.E.S.により、一般的な平面ドライバーより内部応力を正確に制御できるため、ドライバーは歪みを増すことなく、より自由に動くことができます。その結果、存在感のある力強い低音を実現しています。
※F.E.S.(FIIO Elastic System)：平面フィルムに新たな変形ベクトルを加えることでドライバーの動きを増加させ、振動板が内部応力に対抗する弾性力を構築できるように設計された独自の弾性補助システムです。

JT7は、高性能な双方向ネオジム鉄ホウ素磁石によって生成される強力な磁場により、92dB/mWという高感度を実現しています。これらの磁石は、平面ドライバーに堅牢で十分な駆動力を供給し、出力が小さいオーディオデバイスでも大きく豊かなサウンドを引き出します。

JT7は、FIIOの平面磁界型イヤホン/ヘッドホンであるFP3、FT1 Pro、FT7と同じプレミアムプロセスで製造されています。一般的な方法とは異なり、JT7の製造プロセスは半導体産業で使用される高精度メッキ技術に由来しており、ボイスコイルと振動板をシームレスに一体化することを実現しました。
これにより、極めて細いコイル配線を実現されるだけではなく、コイルの構造的完全性と耐久性も大幅に向上しています。

JT7は取り外し可能なケーブル設計を採用しており、さまざまな接続方式に対応するケーブルとアダプターを標準装備しています。3.5mmシングルエンドケーブル、4.4mmバランスケーブル、そして3.5mm to 6.35mmアダプターを同梱しているため、幅広いオーディオ機器に合わせて使用できます。
また、接続方式による特性の違いをダイレクトに体験できるのも魅力のひとつです。

人間工学に基づいた多軸ヘッドバンド構造により、イヤーパッドや関節部が柔軟に可動し、頭の形に合わせてしっかりフィットします。このフィット感は快適さを高めるだけでなく、正確なサウンド再生にも寄与し、音楽への没入体験をより深めてくれます。

肌に触れるイヤーパッドには、通気性の高いメッシュ素材を採用しており、長時間のリスニングでも熱や蒸れを抑えます。さらに、イヤーパッドとヘッドバンドクッションはどちらも取り外し可能なため、掃除や交換などのメンテナンスが容易で、長くご愛用いただけます。

卓越した耐久性を誇るヘッドホンヒンジ
ハイレゾオーディオ認定