FD11が搭載する10mm径のダイナミックドライバーには、上位モデルであるFH15やFF5と同様の「カーボンベースダイヤフラム」を採用。素材となるカーボン繊維は非常に軽量且つ剛性に優れるため、歯切れ良く、滲みのないクリアーなサウンドを実現します。

最新のIEMであるFD11では、入念なシミュレーションによって設計された、第2世代の内外磁気回路設計を採用しました。形の異なる二つのN52ネオジム磁石をドライバーユニットの外側と内側にそれぞれ搭載することで、強力な磁界を生成。「111dB/mW@1kHz」の高能率を実現します。単一の磁石を搭載する一般的なダイナミックドライバーと比較して、ダイヤフラムをより強力に駆動することが可能になり、低歪みで力強いサウンドを実現します。

FD11のダイナミックドライバーの背面には、特徴的な二層構造のチャンバーを備えています。このチャンバーがダイナミックドライバーから生じる空気圧を適切に制御。振動板の動作をスムーズにすることで、ダイナミックドライバーの性能を最大限引き出します。

FD11の内部に設けられたC字型音響管により、ハウジング内の空気の流れを適切に制御。共振周波数を下げることで、豊かな低域を実現します。

FD11は、明瞭で自然なボーカル表現に拘ったチューニングを施しました。そのため、特にボーカルを重視する音楽のリスニングに適しています。また、14kHz付近や18kHz付近の周波数を適切に強調することにより、伸びの良い高域やリアルな空気感を再現します。

FD11の、巻き貝をイメージした特徴的な形のハウジングは、亜鉛合金をダイキャスト成形し、研磨と電気メッキを施すことで製造されています。亜鉛合金製のハウジングは内部の定在波を抑制する効果を備え、優れた耐久性を実現します。
デザイン面でも、イヤホンの装着時に三箇所の接触面で保持するよう人間工学に基づいて設計。外観の美しさと優れた装着感を両立します。

FD11は、ケーブル接続に0.78mm 2ピン規格を採用。断線したケーブルの交換や、リケーブルによる音の調整を容易にします。また、ケーブル側のコネクターには、角度を設けることで取り回しと装着感に配慮した部品を採用しています。
※コネクター部は安定性向上のため円形の凹凸がある独自形状を採用しており、一般的な0.78mm 2ピン規格に対応する製品との互換性はございません。
※本製品の端子に対応する2PIN-MMCX変換アダプターおよびリケーブルを後日発表予定です。

FD11は、日本オーディオ協会が定めるハイレゾオーディオ認証を取得しています。

※2ピンコネクター部は円形の凹凸がある独自形状となっています。