高域は気品さのあるシルキーな質感で、金物音が美しく澄みつつも、しんしんとしたニュアンスがまさに雪を思わせるかのような繊細表現となっています。
中高域はブライトで抜け感に優れつつも、底抜けに明るいというよりかは「冬の光を反射する雪原」のようなイメージです。ギター音で特に反映されており、ソロパートでのピッキング表現やリードパートの解像感、コードトーンのスイートな雰囲気など、至る場面で美麗さを感じられます。
中域はみずみずしさのあるピュアなボーカルの響きが印象的で、雑味成分（ロス）のないストレートな生命力で伸びていきます。
中低域はコシのあるしっかりとしたベースラインがマスタリングモニター的で、全体としての安定感をもたらす芯のあるグルーヴ感を表現してくれます。
低域は程よく深く沈むキック音のボトム感で、スピードレスポンスに優れ、楽曲のリバーブ効果やねばり感も見えやすく、展開描写の追随性に優れています。
一聴して感じられる出音の力強さと、ミドルクラスとしてはコストパフォーマンス抜群と言わざるを得ない情報量と精確さ、そして純度の高さ。さらには冬らしいイメージすら見えてくる様な表現力。
スタジオエンジニアとして培ってきたものをケーブルに落とし込んだMeridianという普遍的サウンドに、Snow Crystal Lilyの音楽的で繊細な高域描写が美しく溶け込んだ、精度と美しさを兼ね備えたミックスモデルです。