水月雨R&Dセンターの音響研究開発チームは、高性能コンピューターに搭載されたマルチフィジックスシミュレーションソフトCOMSOL MultiphysicsRを利用し、「電磁気-力-音響」のマルチフィジックスシミュレーションを行うことで、実験における試行錯誤の時間を削減し、音響構造設計の効率が大幅に改善し、製品性能の上限を追求するための基礎条件を作り出しました。

「大都会 - COSMO」は、直径 100mm の超大型振動板を採用し、さらにシリーズ製品特有の FDT 全面駆動技術を搭載しています。振動板全体が磁場内に置かれ、駆動回路が均一に磁場で覆われています。これにより、静電型ヘッドホンに相当する低分割振動を実現しました。

《従来の平面磁気ヘッドホンの振動板配線》
有効な駆動回路と無効な回路が振動領域内に共存し、振膜の中央部分のみを駆動するため、大きな分割振動が残り、高音の詳細な刺激と音色の歪みが生じます。

《FDT全面駆動技術》
振動板全体が磁場内に置かれ、駆動回路が均一に磁場で覆われ、静電型ヘッドホンに相当する均一な力を振膜に与えることで、分割振動を減少し、従来の平面駆動型ヘッドホンを大幅に超える高音質を実現します。

*有効駆動回路:平面磁気ヘッドホンの振動板上に配置された回路のうち、磁力線に垂直で振動方向と平行な部分で、電流の流れが振動板の振動を効果的に駆動する部分。それ以外の回路部分は電流を導通するだけで振動板を正向に駆動する力は生じません。

革新的に振動板の両側に 3D 構造の独立した高周波位相制御ウェーブガイドを導入し、中高周波および高周波の音波が前後のキャビティ内で反射や回折によって相殺されることを大幅に減少させ、高音の音色をより滑らかで繊細にし、音像をより広くリアルに再現します。

36本の異常なサイズのN52ネオジム磁石バーを使用して振動板の振動面全体を覆う平面磁場を形成し、FEA有限要素シミュレーションの最適化を経て、振動板の振動面磁場の一かつ効率的な分布を確保します。

単一体一体型構造は、超大型のFDT振動板と、完全に全振動領域をーな磁場で覆うことができる超大磁路を空間的に積み重ねる条件を創出します。
力学シミュレーションを通じて全く新しい構造最適化設計を行い、従来の重いフレームに代わって、軽量で高強度のエンジニアリングプラスチック構造を採用し、大幅に全体の重量を軽減しつつも、磁路システムの強力な力に耐えることができます。

VDSFに最適化され、非常に滑らかで広帯域な周波数特性は、「大都会 - COSMO」に非常に開放的で自然な音場、結像とリアルなフルレンジ表現をもたらします。十分に伸びたフラットな高音域は、優れた解像度とレスポンス、空気感のあるほとんどバリのない音色が特徴です。
1Pa 以上の大音圧でも、ほぼすべての周波数では 0.05%以下の超低非線形歪みを実現し、「大都会 - COSMO」にクリーンなサウンド・ボトムと素晴らしいダイナミックパフォーマンスをもたらします。十分な駆動パワーがあれば、「大都会 - COSMO」は驚異的なダイナミックレンジを実現します。

4.4mm OCC バランスケーブルと 4.4mm to 6.35mm 変換ケーブルが付属しています。