自社のアイルランドファクトリーで製造した高品質な150オームのトランスデューサー、そしてその根幹となる部分であるラミネート加工を施した振動板と軽量ボイスコイルを採用。振動板内のラミネートの層の厚みを変更したことで高音域の共振を低減し、再現性を向上。これによりドライバーのインパルス応答が改善され、より上質で透明感のある音質を実現。
HD 550はHD 620Sと同じ振動板・マグネットシステムのサブアッセンブリーを共有しており、ボイスコイルはアルミニウム製です。その中で、HD 550が振動板のサスペンション近くに音響ダンパーを備えているのに対し、HD620Sはオープンバック構造のシャーシを採用している点です。
また、HD 550のインピーダンスを150オーム(HD 620Sと同様)にすることで、HD 599よりも低音と高音のレンジが拡大され、全体的によりニュートラルでバランスの取れたサウンドを実現。この広範な周波数レンジ(6Hz~39.5kHz)が生き生きとした音の広がりと繊細なディテールを余すことなく再現。

トランスデューサーの後方にあるアコースティックフォームが高音の再現性を向上させ、低音の応答を制御することで不要な音を吸収します。

トランスデューサーの前方に位置するバッフルは透明でオープンなものを採用。ドライバーと耳の間の隔たりを最小限にすることでピュアなサウンドを最大限にダイレクトにお届けすることができます。これにより本来の音をそのまましっかりと伝えることができます。また振動板の一貫した高いパフォーマンスを支えています。

またトランスデューサーを角度を付けて配置することで、まるでその場にいるかのような臨場感を再現。 お気に入りのバンドの演奏からスリル満点のビデオゲームまで、迫力のあるサウンドを体感できます。

ベロア地のイヤーパッドは質の高い生地を採用。ベロアの表面がフロントで起こるサウンドの反射を吸収し開放感のあるサウンドを生成。

下記のグラフはHD 550とHD 599の周波数帯域を比較したものです(ホワイトがHD 550、グレーがHD599)。HD 550の特長は周波数グラフにも表れています。

HD 550の高音域は広がりがあり、共鳴音が少なく、最上域でも軽やかでクリアな音を再現。中音域はとてもニュートラルな音で高音域とのつながりをもたらし、ボーカルや楽器が際立ち、自然な質感を奏でます。低音域は力強く、非常に低い周波数までしっかりと再現。反応の良さを伴ったこのリアルな再現は、高音域とのバランスにも優れより深い表現力を得ています。

音楽リスニングはもちろん、幅広いサウンドステージは動画視聴や動画編集、オンライン会議やゲーミングでも高いパフォーマンスを発揮します。

ヘッドバンドのデザインを改良し、側圧を低減、さらに重量は237gと軽量なので、快適でいて確かなフィット感と軽量感を実現。また質の高いレザーライクな素材とベロアのイヤークッションを採用することで長時間装着していても快適なリスニング体験をお届けします。

高品質なメッシュイヤーカップと表面デザインにおけるプラスチック素材の削減、そしてモダンなカラーとプレミアムなデザイン。上質な素材で長く使える一台として長い年月に渡り使用できます。また同製品にはキャリングポーチが同梱されているので保管時の収納にも便利です。