プレミア・ヘッドフォンアンプは、超低ノイズフロア、インピーダンス整合回路トポロジーによる完全バランス・アーキテクチャーを採用。入力には3ピン XLRバランス端子を、出力には4ピンXLRバランス端子を搭載しています。また、バランス・ヘッドフォン出力とは別にシングルエンド・ヘッドホン端子も併設。1/4インチジャックに差し込むと自動的にバランスからシングルエンド出力構成に変換されます。それぞれのパフォーマンスを損なうことなく、バランス型またはシングルエンドのヘッドフォンの利用が可能です。

アンプ回路は、ゼロNFB、ハイボルテージ電流モードによるクラスA構成。ファイナルステージには、ハイエンドオーディオ用トランス製造における世界屈指のメーカーLundahl(ルンダール)社でカスタムメイドされたヘッドフォン専用高品位出力トランスを搭載。あらゆるインピーダンスの負荷に的確に対応し、低能率で電力を大量に消費するプレーナー・マグネティック(平面型)から、高効率のIEM(イン・イヤー・モニター)まで、ほぼすべてのダイナミック・ヘッドホンを最適に駆動します。ダイナミックレンジ134dBAとハイパワー・クラスAデザインを誇るプレミア・ヘッドフォンアンプは、爆発的なクレッシェンドから、バックグラウンド・アンビエンスの静寂感までを、驚くべきリアリティーで再現します。

プレミア・ヘッドフォンアンプのシャーシーは、MSB社内のCNCミーリングマシンで分厚いアルミニウムブロック(ビレット)を丹念に削り出したユニボディー構造。内部はつなぎ目のない五つのコンパートメントに分かれて各回路ブロックを収容し、相互干渉を徹底抑制しています。また、表面に刻まれたスリットは実に12.000平方インチ(7.75 ㎡)という驚異的な表面積を持つヒートシンク領域を構成。高効率の放熱効果が強力なクラスA増幅回路を確実に保護しています。

電源には、カスタム巻線による、超低ノイズ・シールド付きトランスを搭載。磁気フラックスの影響を軽減するために、トランス・コンパートメントの周囲に追加のミューメタルシールドを配備しています。カスタムメイドのLundahl出力トランスは、敏感な入力回路から可能な限り離れた位置のコンパートメントに収容されています。このコンパクトでありながら機能的なレイアウトは、すべてが綿密に計測され、シールドされ、最適化されています。

Discrete DAC PlusのPremier Powerbaseなどの12Vトリガー端子と接続すれば、DACのオン/オフによってヘッドフォンアンプのオン/オフを連動させることができます。

リアパネルにパススルー端子、フロントパネルに出力切替スイッチを装備。ヘッドフォンを聴かない時はパススルー端子に繋いだパワーアンプを通してスピーカーを鳴らすことができます。

外装フィニッシュは、マットシルバーとマットブラックの二種類。高品質アノダイズ処理がプレミア・ヘッドフォンアンプに耐久性と滑らかな美しさを提供。底面にはM6サイズのVitonスパイクを標準装備しています。

※プレミア・ヘッドフォンアンプは、MSB DACとの組み合わせでのご使用を前提に設計されています。
※ボリュームコントロール機能はありません(ソース側DACでボリューム調整しますのでDACの設定は固定出力ではなく可変出力モードにしてください。
(※固定出力のままでは過大出力によりヘッドフォンや耳に損傷を及ぼす危険がありますのでご注意ください)
※仕様は予告なく変更される場合があります。