STAX ヘッドホン

STAX(スタックス)は、1960年に極薄の振動膜に高電圧をかけて振動させ、歪みが少なく小さな音まで忠実に再現するというコンデンサー型(静電型)ヘッドホンを世界で初めて製品化しました。コンデンサー型ヘッドホンは、振動膜の両側に設置された固定極に電圧を流すことで、振動膜を振動させ音を出します。音を発生させるためには電圧が必要となり、専用の半導体ドライバーユニット、真空管ドライバーユニットが開発されています。

コンデンサー型イヤースピーカー

コンデンサー型イヤースピーカーは、静電気を使い、薄い膜を振動させて音を出す静電型（コンデンサー型）のヘッドホンのことです。コンデンサー型の方式は、現在はSTAXなど少数のメーカーが取り扱うのみとなっています。1960年からコンデンサー型にこだわり続けたSTAXのサウンドは、通常のダイナミック型ヘッドホンでは再現しきれない音もクリアに耳に届けます。他では味わえないようなそのきめ細かさは世界中から高く評価されています。

最上位機種「SR-X9000」

「SR-X9000」は1993年に発売した「SR-Ω」以来となるメッシュ型固定電極「MLER-3」を採用した、コンデンサー型イヤースピーカーです。「熱拡散結合」によって接着剤を使わずに、今まで難しかった金属メッシュを含む4層構造の固定電極を実現した名品として親しまれており、SR-XやSR-Ωでは実現が難しかったアイデアが新たな製造技術で搭載され、ハイエンドモデルながらも入荷待ちが続く人気の製品です。

静電型（コンデンサー型）ヘッドホンの特徴

コンデンサー型（静電型）ヘッドホンとは、静電気を使って、振動膜の両側に設置された固定極に電圧を流すことで、振動膜を振動させ音を出す方式のヘッドホンのことです。繊細で質の高い音が特徴で、音を発生させるために電圧を要するためアンプが必要となります。一方、通常のダイナミック型は磁力で振動板を振動させて音を出しますので、電圧を必要としません。STAXのコンデンサー型イヤースピーカーの歪みを極限まで減らした純度の高いサウンドは、熱烈なファンに親しまれています。