Brise Audio IBUKI Standard Edition レビュー | “Brise Audioの理想”を日常で味わえる極上のユニバーサルイヤホン

イヤホン:FitEar/TG334、qdc/Anole V14-C
ヘッドホン:TAGO STUDIO/T3-01
DAP:Astell&Kern/A&ultima SP3000
などを愛用中。
商品レビューやインタビューなどを担当しています。製品そのものの情報だけでなく、メーカーや開発者の"想い"もお伝えしたいと思っています。
Brise Audio初のユニバーサルイヤホン
Brise Audioとは
Brise Audio(ブリスオーディオ)は2015年に設立された群馬県のオーディオメーカーで、特にヘッドホン・イヤホン用ケーブルを中心としたケーブルメーカーとして知られています。
近年では2021年に発売されたポータブルアンプ「TSURANAGI」(生産完了品/現在はバージョンアップした「TSURANAGI-V2」を販売中)を皮切りに”ケーブル以外”の製品も開発・発売し、国内外のファンから高い評価を受けています。
【試聴レビュー】Brise Audio TSURANAGI リケーブルメーカーがつくるポタアンの実力は?!
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なかでも大きな話題となったのが、オリジナルイヤホン・専用ポータブルアンプ・専用ケーブルの3つで構成された280万円(税込)の”アルティメットポータブルオーディオシステム”こと「FUGAKU」ではないでしょうか。
【商品情報】Brise Audio FUGAKU
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高額にもかかわらず人気となったFUGAKUですが、専用のアンプ・ケーブルを必要とするなどハードルの高い製品でもありました。
そこで、『もっと日常的に使えて“Brise Audioの理想のサウンド”が味わえるイヤホンがあれば…』という声にこたえて登場したのが、今回紹介するケーブル着脱可能なユニバーサルイヤホン「Brise Audio IBUKI Standard Edition」(以下「IBUKI」)です!
【商品情報】Brise Audio IBUKI Standard Edition
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IBUKIの音質レビュー
製品詳細はじっくりご紹介するとして、気になる音質をさっそくチェックしてみましょう!
DAPで試聴
今回は、個人的リファレンスDAPでもある「Asell&Kern A&Ultima SP4000(ハイドライビングモード)」で試聴しました。
【商品情報】Asell&Kern A&Ultima SP4000
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中低域をメインとした比較的柔らかなサウンドですが、曲が進むにつれてその再生レンジの広さに驚かされます。高域はナチュラルに伸び、低域も量感たっぷりで深みを感じさせる一方で、それらに埋もれずクリアさをもって中低域がはっきりと主張するといったサウンドバランスになっています。
音場は頭の周囲をふわっと360度に広がる感覚で、分離感・定位感はパキパキに位置が決まる感じではなく自然に鳴り分けられるようなイメージです。いわゆる超高解像度な音ではなく、カドや鋭さよりも聴き心地の良さ・音の優しさが印象に残る音作りであると感じました。
DAPとヘッドホンアンプを組み合わせて試聴
次に、FUGAKUのように『ヘッドホンアンプを経由したら、どんな音になるのか?』も試してみたいと思います。
Brise Audio推奨モデルは「WATATSUMI」とのことなのですが、今回は機材手配の都合上「TSURANAGI-V2」を接続してみました。
【商品情報】Brise Audio TSURANAGI-V2
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TSURANAGI-V2とSP4000をつなぐICケーブルはちょっと変化をつけてみようと思い、SOUND KITCHEN AIMSのICケーブル「NESS IC mkII 4.4mm-4.4mm」を選んでいます。
【商品情報】SOUND KITCHEN AIMS NESS IC mkII 4.4mm-4.4mm
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この組み合わせでは、SP4000直挿しの時と比べ各音の輪郭がよりハッキリと描かれ、低域も押し出し感がかなり強く出てくるように変化しました。ロックやEDMなどの音源には、こちらのサウンドの方がが合っていそうです。
その反面、当然ながら音の優しさは薄れてしまうので『ゆったり落ち着いて聴きたい』という時には、また別の選択肢がありそうに思います。
そのとき聴きたい音のイメージに合わせてアンプやICケーブルの組み合わせを考えたり、あるいはシンプルにDAP直挿しにしてみたりと、いろいろ遊べる点が専用機材に縛られないユニバーサルイヤホンの良さですね。
IBUKIの外観・特徴
さて、ここからはIBUKIの外観や特徴に詳しく迫っていきたいと思います。
まずは外観から見ていきましょう。
IBUKIはFUGAKUのイヤホン部と同じく、イヤーハンガーつきカナル型イヤホンとなっています。見た目の細部は異なるものの、ほぼFUGAKUイヤホンと同じ形状です。
ハウジング
筐体は代表的なチタン合金であるTi-6Al-4V(64チタン)にサラサラした手触りのPVDコーティングを施したもので、重さは片側16.8g(イヤーハンガー含む)となっています。
イヤーハンガー
軟質樹脂(TPE)製のイヤーハンガーは着脱不可となっています。いまやイヤホン界のスタンダードとなった”耳掛け方式(いわゆるSHURE掛け)”に慣れている方だと、最初のうちは装着にちょっと手間どるかもしれません。
イヤーハンガーの内部にはステンレスワイヤーが入っているので、 曲がり具合や角度といった微妙な調整も可能です。
ステム
ステム(軸)はやや太めですが、一般的なサイズとなっています。
イヤーピース
イヤーピースはAZLA製SednaEarfit MAXが、SS/S/MS/M/ML/Lの6サイズ付属します。
コネクタ
専用ケーブル・専用端子での接続となるFUGAKUイヤホンと異なり、IBUKIでは日本ディックス製のPentaconn Earコネクタ(OFCバージョン)を採用しているのでリケーブルが可能です。
ケーブル
とはいえ、付属ケーブルにも”ケーブルのBrise”らしく、徹底したこだわりが詰め込まれています。
高純度高機能銅線のAKAGANE-35線材をベースに、ハイグレード・カーボンナノチューブを中心とした複数の素材を組み合わせたシールド層で構成される「BSEP for IBUKI」が付属します。その名のとおりIBUKI専用チューニングによって力強さと繊細さを両立した特製ケーブルです。
ケーブル分岐部などにはイヤホン本体と同じ64チタン製メタルパーツが使われており、全体として統一されたデザインになっている点にも注目です。
ドライバー
外観はそっくりですが、IBUKIとFUGAKUイヤホンでは内蔵するドライバーの構成が異なっています。
●超高域:EST(静電型)ドライバー×2基
●高域:Knowles製BAドライバー×2基
●中域:Knowles製BAドライバー×2基
●中低域:Sonion製BAドライバー×1基
●低域:8mm径 液晶ポリマー振動板ダイナミックドライバー×2基
IBUKIのドライバー構成(片側)は上記の9ドライバー・5ウェイ構成となっています。
FUGAKUイヤホンと比較すると、駆動させるために専用アンプが必須となるMEMSドライバーを使用せず、DAPなどでも駆動可能なESTドライバーに置き換えた形です。
IBUKIの特徴的な”ゴールドの2本線”は、2基のダイナミックドライバーを収める金メッキOFC製リングチャンバーだったのですね。
キャリングケース
付属の専用キャリングケースも、本革製のしっかりしたつくりです。
ケース内部にはケーブルをゆるく巻きつける形の収納パーツが収められているので、複雑な形状のIBUKIもご覧のとおりしっかり固定できます。
付属品としてはこのほか、ウルトラスエード製ケーブルクリップ、ベロア製巾着袋となっています。
IBUKIの注意点、気になったポイント
最後に、試聴してみて気になったポイントをお伝えします。
イヤーハンガーの採用でケーブルが耳掛けではなくイヤホン本体からそのまま垂れ下がる形になるため、衣服などとこすれて「ガサガサ」と生じるタッチノイズがやや目立ちます。
動き回りながら使うタイプのイヤホンではありませんが、装着中はなるべく身体を動かさないほうが快適に使用できそうです。
まとめ
今回は、Brise Audio初のユニバーサルイヤホン「IBUKI」を紹介しました。
・Brise Audioが理想とする”最高峰のサウンド”を具現化
・9ドライバー・5ウェイ構成のマルチドライバーを64チタン製筐体に凝縮
・ケーブルブランドならではのこだわり。専用ケーブル「BSEP for IBUKI」付属
・中低域をメインとした柔らかなサウンドと再生レンジの広さが際立つ優しい音作り
以上の特徴を持ったハイクラス有線イヤホンとなっています。
IBUKIはただいま受注生産にてご注文を受付中です。納期は生産状況により前後しますが、記事執筆時(2026年5月)では約4ヶ月お待ちいただくことになっております。
お値段的にも『じっくり考えてから判断したい…』という方、今なら店頭デモ機をご用意しておりますので、ぜひ店頭でそのサウンドをお確かめください!
※デモ機はメーカー都合により、一時的に返却している場合もございます。展示の有無は事前にご確認ください。
【商品情報】Brise Audio IBUKI Standard Edition
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