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2023.03.10
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beyerdynamic Xelento remote/Xelento wireless(2nd generation)レビュー

beyerdynamic Xelento remote/Xelento wireless(2nd generation)レビュー

beyerdynamic(ベイヤーダイナミック)Xelento remote/Xelento wireless(2nd generation)のオーディオ専門店スタッフによる音質レビューです。国内初登場となるハイクラスイヤホン2種を詳しく紹介します。

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beyerdynamicとは

beyerdynamic(ベイヤーダイナミック、以下「beyer」)は1924年にドイツ・ベルリンで設立されたオーディオメーカーです。特にヘッドホンの世界では、1937年に世界で初めてとなるダイナミック型ヘッドホン・DT48を発売したことで知られており、ゼンハイザー・ウルトラゾーンと並んで”ドイツ3大ヘッドホンブランド”としてもおなじみです。

世界初のダイナミック型ヘッドホン・DT48 のイメージ
世界初のダイナミック型ヘッドホン・DT48

ここ最近は国内代理店の方針変更などもありちょっとおとなしい印象のあったbeyerですが、今年2月から代理店が変更となり、ついに今月から国内販売が本格的に再開されることになりました!それにあわせて、あの人気イヤホンの”第2世代モデル”がようやく日本上陸をはたします!

それがこちらの「Xelento remote (2nd generation)」「Xelento wireless (2nd generation)」です!

ついに日本上陸をはたした2モデル のイメージ
ついに日本上陸をはたした2モデル

今回はこの2モデルについて、詳細および音質レビューをお届けします。

Xelento remote 2nd/wireless 2ndの外観と特徴

Xelento remote 2ndのパッケージ内容

まずは有線版パッケージのXelento remote (2nd generation)、以下「Xelento remote 2nd」のご紹介から。

Xelento remote 2ndのパッケージ内容は本体、リモコン付き3.5mm端子ケーブル、4.4mm端子バランスケーブル、キャリングケース、イヤーピース、ケーブルクリップ、予備の耳垢ガード(1ペア)、マイクロファイバー製クリーニングクロス、マニュアル類となっています。

Xelento remote 2ndのパッケージ内容 のイメージ
Xelento remote 2ndのパッケージ内容

Xelento wireless 2ndのパッケージ内容

続いてワイヤレス版パッケージのXelento wireless (2nd generation)、以下「Xelento wireless 2nd」のご紹介。

Xelento wireless 2ndのパッケージ内容は本体、リモコン付き3.5mm端子ケーブル、ネックバンド型Bluetoothケーブル、充電用USB-Cケーブル、キャリングケース、イヤーピース、ケーブルクリップ、予備の耳垢ガード(1ペア)、マイクロファイバー製クリーニングクロス、マニュアル類となっています。

Xelento wireless 2ndのパッケージ内容 のイメージ
Xelento wireless 2ndのパッケージ内容

前モデル・Xelento wirelessに付属していたBluetoothケーブルはいわゆるペンダントタイプでしたが、今回のXelento wireless 2ndのBluetoothケーブルはネックバンド型に変更されています。

このBluetoothケーブルはSBC / AAC / aptX / aptX HD / aptX Adaptive / LHDCといったコーデックに対応するほか、デジタル-アナログ変換をBluetoothチップではなく別途搭載する旭化成のDACチップ・AKM4377Aに担当させることで高音質化を図る「エンハンスメントモード」を搭載しているのが特徴です。逆に音質特化型を目指したためか、ノイズキャンセリング機能・外音取込機能は搭載していません。

また、beyer公式アプリ「MIY」から各種機能の設定、将来的なファームウェアアップデートも可能です。

Xelento wireless 2nd付属のBluetoothケーブル のイメージ
Xelento wireless 2nd付属のBluetoothケーブル

2モデルの内容物の詳細

この2モデルにおける内容物の相違点は「4.4mm端子バランスケーブルがつく(Xelento remote 2nd)か、Bluetoothケーブル・充電用ケーブルがつく(Xelento wireless 2nd)か」というところだけです。それ以外の付属品は共通となります。

共通の付属品についても見ていきましょう。イヤーピースはシリコン製が7サイズ(XS/S/M/L/XL/XXL/3XL)にコンプライ・T-500が3サイズ(S/M/L)と非常に豊富です。

2モデル共通の付属イヤーピース群 のイメージ
2モデル共通の付属イヤーピース群

さて、前モデル・Xelento remote(wireless)はシリコン製イヤーピースの形状が特殊なことでも有名でした。まるで帽子の”ツバ”のように、一部分だけ引き伸ばされた形をしていたのです。

前モデル・Xelento remoteのイヤーピース のイメージ
前モデル・Xelento remoteのイヤーピース

しかし今回発売の2ndモデルでは、イヤホン本体を差し込む軸穴を含めて”楕円”となっているイヤーピースが採用されました。前モデルでは一部分だけが長くなっているためどの向きに装着すればよいのか迷うこともありましたが、2ndモデルは同じく楕円のステム(軸)の形にあわせて差し込むだけでOKです。

なお、非常に小さくて見づらいのですが、イヤーピースの軸穴のフチにそれぞれのサイズも刻印されています。

2ndモデル付属のイヤーピース(Mおよび3XLサイズ) のイメージ
2ndモデル付属のイヤーピース(Mおよび3XLサイズ)

ハウジング

前モデルは角の丸まった三角形のハウジングに、「beyerrdynamic))))」というブランドロゴが刻まれた円形のプレートが印象的でしたが…

前モデル・Xelento remoteのハウジング のイメージ
前モデル・Xelento remoteのハウジング

今回の2ndモデルは形状こそ同じような三角形ですが、プレートはイヤホンの表面全体を覆うような形になり、現行の「y」をデザインしたブランドロゴとなりました。

搭載するのはその名も「TESLA.11ドライバー」。beyer自慢の強力な磁力密度を誇るテスラテクノロジー採用の11mm径ダイナミックドライバーです。

2ndモデルのイヤホン本体 のイメージ
2ndモデルのイヤホン本体

ケーブル

ケーブルコネクタは前モデル同様、MMCX端子を採用しています。接続部分には特に段差なども設けられていないので、リケーブルもしやすいのではないでしょうか。

ケーブルコネクタはMMCX のイメージ
ケーブルコネクタはMMCX

ケーブルのタッチノイズ(衣服などでこすれて発生するガサガサ音)が気になる時に軽減させるためのケーブルクリップは2つ付属しています。耳垢ガードも最初からイヤホンにセットされているもののほかに、予備の1ペアが付属となっています。

ケーブルクリップと耳垢ガード のイメージ
ケーブルクリップと耳垢ガード

Xelento remote 2nd/wireless 2nd音質レビュー

それではXelento remote 2nd/wireless 2ndの音をそれぞれチェックしてみましょう。まずは有線モデル・Xelento remote 2ndを4.4mm端子バランスケーブルで、Astell&Kern KANN ALPHAにつないで聴いてみます。

Xelento remote 2ndとKANN ALPHA 音質レビュー

Xelento remote 2ndとKANN ALPHA のイメージ
Xelento remote 2ndとKANN ALPHA

beyerファンにはなじみ深い「低域の豊かな量感・深み」をたっぷりと聴かせながら、高域も充分に明るさ・ヌケの良さを感じさせるサウンドです。音場は頭の周囲に広がるイメージでやや広めとなっています。前モデルはどちらかといえば低域が支配的で”暗さ”を感じさせるところもありましたが、Xelento remote 2ndではより開放的で透明度の上がった音になっているかと思います。

続いて、Xelento wireless 2ndとスマートフォンの組み合わせも試してみましょう。こちらはaptX HDで接続しています。

Xelento wireless 2ndとスマートフォン 音質レビュー

Xelento wireless 2ndとスマートフォン のイメージ
Xelento wireless 2ndとスマートフォン

有線(4.4mmバランス接続)の時に比べ若干低域が薄くなった印象はありますが、全体的な傾向は変わりません。前モデルのBluetoothケーブルはバッテリー部分がペンダントのようにぶら下がる形だったため装着時にイヤホン本体が安定しない場合もありましたが、今回はネックバンド型なので安定性が高くなっています。一方で、3ボタンリモコンが右側のケーブルにくっついている点は評価が分かれるかと思います。できればネックバンド部に操作系を集中させてほしかったところです。

さて、このBluetoothケーブルならではの機能「エンハンスメントモード」の効果についてもチェックしてみましょう。こちらはアプリまたはネックバンド部のボタンからON/OFFを切り替えることができます。

エンハンスメントモード のイメージ
エンハンスメントモード

エンハンスメントモードをONにすることで、低域の質感がぐっと重さを増した感じに変化するほか全体的な分離感も向上するようです。有線接続時との音質差もかなり縮まったのではないでしょうか。音質の向上が図られる反面、このエンハンスメントモードはなかなか電力消費も大きいらしくOFF時は14時間、ONにすると9時間半とバッテリー持続時間がかなり変わってきてしまいます。とはいえ通勤・通学時の使用などであれば充分な持続時間なので、ここはONにして使いたいところです。

製品仕様

変換原理 ダイナミック (beyerdynamic TESLA.11) 作動原理 密閉型
周波数特性 10~50,000 Hz 定格インピーダンス 16 Ω
防水性能 IPX4 重量 (ケーブル含まず) 8 g

【商品情報】beyerdynamic Xelento remote (2nd gen)

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beyerdynamic Xelento remote (2nd gen)

【商品情報】beyerdynamic Xelento wireless (2nd gen)

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beyerdynamic Xelento wireless (2nd gen)

まとめ

beyerdynamicの本格的な国内再上陸第1弾となるハイクラスイヤホン「Xelento remote (2nd generation)」「Xelento wireless (2nd generation)」は
・有線モデル「Xelento remote (2nd generation)」には4.4mm端子バランスケーブルが付属
・ワイヤレスモデル「Xelento wireless (2nd generation)」にはエンハンスメントモード搭載のネックバンド型Bluetoothケーブルが付属
・従来のbeyerらしさを継承しつつ、より開放的で透明感のあるサウンドを再生

と、名門メーカーの日本再上陸を待ち望んでいた方はもちろん、前モデルを聴く機会のなかった方まで含め全イヤホンファン必聴のモデルとなっております。

こちらの2モデルは本日よりご予約受付開始、発売は3月17日となります。店頭試聴機も本日展示スタート!ぜひ店頭でご試聴ください!