2025年12月26日、米国のオーディオブランドFiR Audioから同社の技術を詰め込んだ限定生産フラッグシップインイヤーモニター「Project K」 が発売されます。

FiR Audioはこれまで「Electron e12」などの人気モデルを発表し、オーディオファンから高い評価を得てきました。

Project Kは、そのFiR Audioの集大成ともいえる意欲作です。外観・内部構造・音質まですべてにこだわり抜かれたフラッグシップIEMとして、他とは一線を画す存在感を放っています。

今回はその「FiR Audio Project K」について、ファーストインプレッションをお届けします。

・耐久性と質感を高次元で両立したチタン製シェル
・サファイアガラス使用のBlue Copperを採用した視覚的満足感の高いフェイスプレート

美しい存在感と所有欲を満たす質感を持った外観です。

Project Kは、独自技術を惜しみなく投入したハイブリッドドライバーを搭載しています。

▼ドライバー構成
・9mm Kinetic Bass ダイナミックドライバー ×1
・オープンBAドライバー ×2（中域）
・オープンBAドライバー ×1（中高域）
・サウンドリフレクター付きオープンBAドライバー ×1

シェル振動を利用したFiR Audioの独自技術「Kinetic Bass」で、従来のIEMとは異なる包み込まれるような立体感ある低域を味わえます。

Project Kには、FiR Audioの独自技術が数多く採用されています。

・ATOMベンティングシステム
耳道内の空気圧をコントロールすることで鼓膜への負担を軽減し、長時間のリスニングでも疲れにくいナチュラルで広がりのあるサウンドステージを実現します。

・Open Acoustics System
オープンドライバー、サウンドリアクター、サウンドリフレクターの組み合わせにより、高域の伸びや透明感に優れた音を生み出します。

・4芯銀メッキ銅プレミアム4.4mmバランスケーブル
伝送ロスを抑え、繊細な音のディテールまで表現。

・プレミアムホワイトレザーキャリングケース
日常の持ち運びに便利なケース付き。中には、イヤーピースとお手入れグッズが収納できます。

・2種類のイヤーピース
装着感を重視したウレタン素材を含めた2種類のイヤーピースが付属しますので、最適なフィット感で音楽を楽しめます。

それではProject Kの音質をチェックしてみたいと思います。プレーヤーにはAstell&KernのフラッグシップDAP・A&ultima SP4000を組み合わせてみました。

キラキラ感があるキレの良い高域に、リスナーの前方に定位する中低域、そして重くアタック感のある締まった低域。そのクールな見た目がそのまま音になったかのように硬質なサウンドです。
音の粒立ち感の良さ、広い音場のあちこちに定位する分離感の良さが際立ちますが、不思議と耳に障るようなキツさのない明瞭な聴き心地が味わえます。

気をつけたい点としては、イヤホン本体の重さが約9g（片側・実測値）とやや重いので、耳にしっかりと固定するためにイヤーピースを慎重に選んだ方がよさそうです。サイズはもちろん、粘着性のある素材のものや密着度の高いフォームタイプなど、よりご自分に合ったイヤーピースをお使いいただくことをおすすめします。

「FiR Audio Project K」は、FiR Audioの技術を詰め込んだ限定生産フラッグシップモデルです。
上質な素材と独自技術による音響設計、そして快適性まで徹底的に追求された1本は、オーディオファン・こだわり派リスナーにとって“次のステップ” となるイヤホンだと思います。

発売は2025年12月26日（金）。デモ機もご用意しておりますので、ぜひ店頭でその音と質感を体感してください。