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2024.06.15
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FiR Audio Electron e12 レビュー | 力強さと豊かでおおらかなサウンドが魅力のイヤホン

FiR Audio Electron e12 レビュー | 力強さと豊かでおおらかなサウンドが魅力のイヤホン

FiR Audio Electron e12 をオーディオ専門店スタッフがレビューします。独自の12mm径エレクトロダイナミックドライバーとTactile Bassテクノロジーによる迫力と質感、存在感のあるサウンドが魅力のイヤホンを詳しく紹介します。

フジヤエービック店舗イメージ
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FiR Audioとは

FiR Audio(ファー・オーディオ)は、20年以上にわたりイヤホンの設計・製造に携わってきた技術者ボグダン・ベロノジコ氏が2018年にアメリカで設立したイヤホンブランドです。日本市場には2021年春に上陸、当店限定発売モデルの「FIVE×FIVE」をはじめとした製品で人気を博しましたが、2022年末に日本市場から撤退してしまいました。

FiR Audio FIVE×FIVEの画像
2021年発売のモデル・FIVE×FIVE(生産完了品)

そのFiR Audioがこのたび、再度日本市場に参入をはたしました!その第1弾モデルがこちらの「Electron e12」(以下「e12」)です!

FiR Audio Electron e12の画像
日本再上陸の第1弾モデル・Electron e12

今回はこのe12について、詳細および音質レビューをお届けいたします。

Electron e12の特徴

パッケージ・付属品

まずは付属品を確認してみましょう。キャリングケース、シリコンイヤーピース(S/M/L)、フォームイヤーピース(S/M/L)、クリーニングツールといったイヤホンらしい付属品が並ぶ中、いかにもアメリカンジョーク的な「SPACE FORCE(宇宙軍)」ワッペンもオマケとして入っていました。

FiR Audio Electron e12の付属品一式の画像
付属品一式

フェイスプレート

こちらがe12本体。インレイ模様のフェイスプレートには、ウサギの耳を模したブランドロゴマーク(左)とモデル名(右)が刻まれています。
なお、このフェイスプレートは製品ごとに模様の向きや色合いが異なるとのことです。

FiR Audio Electron e12のフェイスプレートの画像
e12のフェイスプレート

磁石で装着

実はこのフェイスプレート、e12本体に磁石で装着されているので取り外しが可能です。こちらは仕様ですのでご安心を。とはいえ、そう簡単には外れないようにはなっているので、取り外しの際にはイヤーピースを収めているプレートに刺さっていた”シリコン製の謎の棒”を吸盤のように使うと良さそうです。

FiR Audio Electron e12とフェイスプレートを外した画像
フェイスプレートは磁石で装着

ケーブル

ケーブルコネクタにはいわゆるカスタムIEM 2pinと完全互換となる”高耐久SwapX 2pin(0.78mm)”を採用しています。緩むリスクを最大限に排除した4分割ソケット設計を採用することで、堅牢性を大幅に向上させたとのことです。

FiR Audio Electron e12の2pinコネクタ部分の画像
高耐久SwapX 2pin(0.78mm)コネクタを採用

ドライバー

搭載するドライバーはモデル名にもあるとおり、FiR Audio独自の12mm径”エレクトロダイナミックドライバー”1発。さらに高品質なアルミ削り出しのソリッドシェル全体を利用して低音を反響させることにより迫力と質感、存在感を生み出すという独自技術”Tactile Bassテクノロジー”を採用しています。

ステム(軸)はやや太めでフィルターなどがないタイプ。付属のイヤーピースにも同じようにフィルターなどはないので、ゴミなどが入らないようにご注意を。
※店頭デモ機にはフィルター付きの「AZLA SednaEarfit MAX」を装着しております

FiR Audio Electron e12の内側の画像
独自の12mm径エレクトロダイナミックドライバー搭載

付属ケーブル

付属ケーブルは銅シールドを施した純銀メッキOFC8芯の4.4mmバランスケーブルです。こちらにもしっかりとブランドロゴが入っていました。

FiR Audio Electron e12のケーブルコネクタの画像
ブランドロゴ入りの4.4mmバランスケーブル

Electron e12の音質レビュー

それではe12の音質チェックです。プレイヤーにはAsell&Kern KANN ALPHAを組み合わせて試聴してみました。

Electron e12とAsell&Kern KANN ALPHAを接続

Electron e12とAsell&Kern KANN ALPHAを接続した画像
Electron e12とKANN ALPHA

大口径のダイナミックドライバーらしさを感じるスケールの大きな、おおらかな鳴り方で、特に低域の力強さと量感の豊かさ、ボーカルの強く前に出る様子が特徴的なサウンドです。

高域の刺激もそれなりにありますが、全体的に音の厚みと柔らかさがあるため耳に刺さる手前で抑えられているように感じます。音場も広く、リスナーの前方に展開される印象で各音域の定位感も充分です。

ライブ収録や大編成バンドなど、臨場感や迫力の再現が求められる音源を聴くのに最適なイヤホンではないかと思います。

製品仕様

ドライバー12mm径エレクトロダイナミックドライバードライバー数1DD / 1ドライバー(片側)
形式カナル型周波数応答範囲20 – 20,000 Hz
本体素材1アルミニウムインピーダンス16Ω

【商品情報】FiR Audio Electron e12

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FiR Audio Electron e12

まとめ

FiR Audioの日本再上陸モデル第1弾となる「Electron e12」は、
・独自の12mm径”エレクトロダイナミックドライバー”と”Tactile Bassテクノロジー”により迫力と質感、存在感のあるサウンドを実現
・”高耐久SwapX 2pin(0.78mm)”を採用した純銀メッキOFC8芯の4.4mmバランスケーブル
・低域の力強さと量感の豊かさが特徴のおおらかなサウンドでライブや大編成モノに最適

と、特にダイナミックドライバー派の方には一度はお試しいただきたいハイクラスイヤホンとなっています。

Electron e12は本日発売開始、店頭デモ機もご用意しておりますのでぜひ中野でじっくりお試しください!

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