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2024.06.13
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AUDEZE MM-100 レビュー | モニターライクな平面磁界型ヘッドホン

AUDEZE MM-100 レビュー | モニターライクな平面磁界型ヘッドホン

AUDEZE MM-100のオーディオ専門店スタッフレビューです。平面磁界駆動型ドライバー搭載し、定位感に優れたフラットかつキレのあるモニターライクなサウンドとジェル内蔵の装着性に優れたイヤーパッドが特徴のヘッドホンを詳しく紹介します。

フジヤエービック店舗イメージ
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AUDEZE MMシリーズとは

ハイクラスヘッドホンの世界に”平面駆動型ドライバー”を浸透させたことで知られるブランドといえば、2008年にアメリカで設立されたAUDEZE(オーデジー)です。

フラッグシップモデル・LCD-5などの”LCD”シリーズが有名ですが、世界的なミキシング・エンジニアのマニー・マロキン氏による全面監修の新たなシリーズ”MM”として2022年に発売されたのが、モニター用ハイクラスヘッドホン・MM-500です。

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ブログイメージ

そのマニー・マロキン氏監修のMMシリーズにエントリーモデルが加わります!それがこちらの「MM-100」です!

AUDEZE MM-100の画像
MM-100

今回はこのMM-100について、詳細および音質レビューをお届けします。

MM-100の特徴

パッケージ

まずは紙製のパッケージを開けてみましょう。スポンジの緩衝材でMM-100本体がしっかりと固定されています。

AUDEZE MM-100のパッケージの画像
緩衝材でしっかり固定

同梱物

その下には、ソフトケース(ポーチ)、ケーブル、6.3→3.5mm変換プラグ、そしてシリアルナンバーやメーカーサイトURLを記載したギャランティカードが収められていました。

AUDEZE MM-100のパッケージ内容の画像
パッケージ内容

ケーブル

付属のケーブルは編み込みタイプで長さは約233cm、プラグはモニターヘッドホンらしく6.3mmの標準プラグです。ヘッドホン側の端子は3.5mm端子となっています。

AUDEZE MM-100のケーブルの画像
付属ケーブル

変換プラグ

変換プラグの両端にはAUDEZEの文字が刻まれていました。

AUDEZE MM-100の変換ケーブルの画像
変換プラグ

スイーベル機構

続いてMM-100本体もじっくりと見ていきます。ハウジングのスイーベル機構は内側に向かって開くタイプです。

AUDEZE MM-100のスイーベル機構の画像
スイーベル機構あり

ヘッドバンド

ヘッドバンドは、薄いクッションの貼られたスプリングスチールとレザーバンドの2重構造。

AUDEZE MM-100のヘッドバンドの画像
ロゴ入りのヘッドバンド

ちょっとクセがあるのがこのヘッドバンドの調整方式です。通常のヘッドホンのようにアームを伸ばすなどの長さ調節ではなく、3段階に開けられたレザーバンドの穴を内側に設置されたネジに差し込むことで調節する方式を採用しています。

そのため装着したままで微調整する…といったことはできませんので、ここは好き嫌いが分かれそうですね。

AUDEZE MM-100のアーム調整ねじ部分の画像
レザーバンドをネジで固定して調節

方出しケーブルコネクタ

MM-100はいわゆる片出しタイプのヘッドホンですが、ケーブルコネクタ(3.5mm)は左右両方に設けられています。これも機材配置などによりケーブルの右出し・左出しで使い勝手が大きく変わるといわれるモニターヘッドホンらしいポイントです。

AUDEZE MM-100のヘッドホンコネクタの画像
右・左どちらに刺してもOK

イヤーパッド

イヤーパッド(写真は右ハウジング)は前方向が薄く、後方向が厚くなっているタイプ。よくあるイヤーパッドのように見えますが、実は内部に柔らかいジェルを内蔵しており、長時間の装着でも耳周りに負担がかかりにくい特別なイヤーパッドとなっています。

実際、グッと押し込んでみるとスポンジやウレタンとはまったく違った感触が味わえます。

AUDEZE MM-100のイヤーパッドの画像
ジェル内蔵のイヤーパッド

ドライバー

内蔵するドライバーはもちろん、AUDEZE自慢の平面磁界駆動型ドライバー。しかも上位モデルにあたるMM-500と同じ進化版ダイアフラム「Ultra-Thin Uniforce」を採用しています。

AUDEZE MM-100のドライバーの画像
Ultra-Thin Uniforce採用の平面磁界駆動型ドライバー

ハウジング

ブランド名の頭文字「A」をデザインしたハウジンググリルはマグネシウム製です。左ハウジングには監修者であるマニー・マロキン氏のネーム入り。

AUDEZE MM-100のハウジングの画像
マロキン氏のネームプレート

MM-100の音質レビュー

それではMM-100の音質を確認してみたいと思います。今回はFIIOのデスクトップオーディオシステム・Kシリーズにおけるフラグシップモデル「K19」と組み合わせてみました。

AUDEZE MM-100とFIIO K19を接続

AUDEZE MM-100とFIIO K19を接続した画像
MM-100とK19

【商品情報】FIIO K19

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FIIO K19

上位モデルにあたるMM-500は中低域の厚みを感じさせる音で一般的に想像される”モニター系”とは異なる印象でしたが、こちらのMM-100はフラットかつキレのあるサウンドでいかにもモニターライクな音作りであると感じました。音場はリスナーを中心として円形に展開され、音の粒立ちの良さもあって非常に定位感に優れています。

なんとなく聴いていても「ああ、ここではこの音が〇回鳴ってるんだ」と、自然と音を構成する要素に意識が向きやすい音作りとなっているようです。

なお、MM-100は本体のみで重量475gとヘッドホンとしては重い部類になりますが、ジェル内蔵のイヤーパッドがしっかりと密着することもありそれほど装着時の負担は感じません。その反面、密閉性の高さとジェルに体温が伝わることで長時間装着しているとイヤーパッドが蒸れやすいようなので、しっかり空調の効いた部屋で使うのが良さそうです。

製品仕様

型式開放型ドライバーユニット平面磁界駆動型
感度100dB/1mWインピーダンス18Ω
周波数特性20Hz-25kHz質量約475g

【商品情報】AUDEZE MM-100

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AUDEZE MM-100

まとめ

AUDEZEのモニターヘッドホン・MMシリーズのエントリーモデルとなる「MM-100」は、
・ジェル内蔵で装着感、密着間に優れたイヤーパッド
・上位モデルゆずりのUltra-Thin Uniforceテクノロジーを採用した平面磁界駆動型ドライバー搭載
・定位感に優れたフラットかつキレのあるモニターライクなサウンド

と、モニター用途での使い勝手や求められる音質を追求しつつ、リスニング用途でもその魅力を発揮してくれるヘッドホンになっています。
MM-100は本日リリース発表、ご注文受付および発売開始は6月20日となっております。店頭試聴機も発売日から展示開始となりますので、もうちょっとだけお待ちください!

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