工具なしで取り外し可能!フジヤエービック新人スタッフがMYSPHERE 3用サウンドフレームクッションを聞き比べ、比較試聴レビューをお届けします。
最近、中野ブロードウェイ3Fの店舗にお越し頂いた方はお気づきかと思いますが・・・この春、フジヤエービックではコロナ禍の中、(当社としては)新人を多数採用しました。
ヘッドフォンショップのPart3には2名の新人スタッフが入り日々研鑽を積んでいますが、今回はまだオーディオマニアではない2人の新人に、ちょうど新入荷したヘッドホンのオプションパーツでどう音が変わるのかの比較試聴レビューをしてもらいました!
そのヘッドホンとは、一般の人はまずお目にかかることはなさそうな、これ。LB-acoustics MYSPHERE 3.2。
このMYSPHEREシリーズのオプションとして今回お店に持ち込まれたのはSoundframe Cusion(サウンドフレームクッション)。
近日発売予定のこちらは、いわばMYSPHERE 3用のスペアイヤパッド、ですが 写真左からTranslucent(トランスルーセント) Bass(ベース) Standard(スタンダード)の3種類が用意されています。
※上下の写真の各モデルの並び方がバラバラで、申し訳ございません・・・
上からではわかりにくいのですが、側面から見てみると各モデルのパッド部の凹凸形状の違いが判ります。
ひっくり返して見てみると各モデルの違いが鮮明になり、意図するところも見えてきます。
まずこちらがスタンダード。
こちらがTranslucent。透過性良さそうですね。
MYSPHERE Sonudframe Cusion Translucent type そしてこちらがBassタイプ。音響抵抗かかりそうですね!
で、実はStandardがデフォルトでヘッドホンについているものと同じだと思っていたら、外してみるとこれがまた違うんですね!これがヘッドホン附属のデフォルトのクッションです。Translucentと同じ布素材ですが、ディンプル(へこみ)の形状が明らかに違います。
4つ並べました。左からStandard / Bass / Translucent / Default
実はこのクッション、ヘッドホン本体にくっついているだけなので、一見外せそうにない感じにも見えますが手で簡単に外れます。
ついでなので、MYSPHEREの得意な発音ユニット部も撮影しておきます。
さて、それでは新人二人のレビューをお届けしましょう!音源は110ΩのMYSPHERE 3.2でも全く問題なくドライブするLUXURY&PRECISION LP6 Ti199 という、ペアで百数十万円!するコンビ。
MYSPHERE 3.2クッション比較試聴レビュー フジヤスタッフYくん
Standard:フラットで、長時間聞いてても疲れないと感じました。逆に、曲ごとに何か音の特徴が出てくるわけでもないので、人によっては物足りなさを感じるかもしれません。
Transparent:Standardと比べて高音域で音の空間が大きく広がり、美しく聞こえました。ヴォーカリストの息遣い等もはっきり聞こえ、Boys II Menなどのコーラスや、女性ボーカルなど、比較的高音域の多い曲に向いていると思います。ですが、高域タイプながら他の音域の物足りなさを感じることもなく、バランスはしっかり計算されていると感じました。 Bass:低音タイプということで完全低音重視なのかと思いましたが、(他の音域でもあると思いますが、人によってガッツリ低音重視の方もいれば、低音を出しつつ全体のバランスを重視する方など、様々ですので。。。)他の音域とバランスが取れており、聞いてて違和感を感じませんでした。その曲に合わせて最適な低音を出している感じです。ギターやドラム等、楽器の音が良く聞こえ、他のタイプにない臨場感を感じました。 Live音源とかJAZZに向いていると思います。
このパッドの交換のみで、サウンドフレームの交換でこんなにも音が代わることに驚きました。自分の良く聴く曲に合わせて最適なものを選ぶのが良いと思います。
MYSPHERE 3.2クッション比較試聴レビュー フジヤスタッフKくん
音源にLUXURY&PRECISION LP6 Ti199を使わせてもらいました。音源に用いてのreviewとなります。 元より高級機どうしということもあり "Standard"でも抜群な音の良さはあるので、あくまで 素人の耳で感じた "Standard"との比較の所感までに書かせていただいています。
結構いろんなジャンルの音楽を聴くので、今回は細かい表現ではなく「低音」と「透明感」に絞って音の違いを比較してみます。 Bass / 低音の感じ: Classicではコントラバスやチューバなどのベースラインやパイプオルガンの音が凄く重厚感を感じるようになり、曲を壮大に聴かせてくれます。 ところがRockでもベースのサステインの音までしっかり鳴らしてくれるので、どういうプレイかがとてもよく分かり、楽しめました。 またJ-POPでは曲により優しい感じのベース音も感じられるなど、どのジャンルでもその楽曲の純粋な音源を再現しながらも、曲調に沿うようなちょうど良い低音を聴かせてくれる心地良さがありました。
Transparency / 音の透明感: 透明感という点では最高レベルだと思います、R&BやHealing Musicなどは女性ヴォーカルの伸びが素晴らしく、男性ヴォーカルでも繊細な高音の曲が特に気持ち良くクリアに聴けました。 また、MYSPHER本体がバリアブルアングルタイプのイヤーパッドになっており、デフォルトではある程度開けて聴くという仕様となっていますが、個人的には開き気味の状態でのDANCEやEDMなどの打ち込みの音を聴くと直接音に余韻が加わり、CLUBにいるようなLIVE感が感じられ面白かったです。この開け閉めの角度で、音質を変化させて好みの音を探っていけるのも良い点だと感じました。
いかがでしょうか?同じヘッドホンでの比較試聴となるので、比較的やりやすいだろう・・・と思って依頼してみましたが、意外にもしっかり特徴を捉えていると思います。このクラスになると相当ハイレベルの音が出ているので、クッション交換での音の差も、かえって分かりやすいのかもしれませんね。
もちろんお客様も、中野ブロードウェイのフジヤエービック店舗にお越し頂ければ、この交換クッションごとMYSPHERE 3の音をお楽しみいただけます!
ヘッドフォンの歴史に残る名機"AKG K1000"(1991年発売)を開発したスタッフが21世紀のK1000となるべく開発したのがこの"MYSPHERE3"。ぜひその音をご体験ください。
フジヤエービックはお盆期間も無休営業中、店舗は10:30-20:00まで営業しています。