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2022.06.30
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【音質レビュー】Meze Audio ADVARはメーカーいわく「不細工」なイヤホン?!

【音質レビュー】Meze Audio ADVARはメーカーいわく「不細工」なイヤホン?!

Meze Audioから新たなハイクラスイヤホン「ADVAR」が正式発表されました。Meze Audioの創設者にしてデザイナーのアントニオ氏がみずから「不細工」と呼ぶイヤホンの正体に迫ります。

フジヤエービック店舗イメージ
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Meze Audioとは

Meze Audio(メゼオーディオ)は2011年に設立されたルーマニアのオーディオメーカーです。工業デザイナーでもある創設者アントニオ・メゼ氏による美しいデザインと音質設計が特徴で、「Empyrean」「Elite」といったハイクラスヘッドホンだけでなく、「RAI PENTA」「RAI SOLO」などのイヤホンも非常に高い人気を誇っています。

4月29日に実施された「ヘッドフォン祭mini」では、世界初となる新製品の先行試聴が可能ということで、用意された整理券があっという間になくなるほどの賑わいとなりました。

その時お披露目された新製品がついに正式発表となります!それがこちらのイヤホン「ADVAR」です!

新型イヤホンMeze Audio ADVARの画像
新型イヤホン「ADVAR」

今回はこのADVARについて、詳細と音質レビューをお伝えします。

Meze Audio ADVARの外観と特徴

パッケージ

ADVARのパッケージ内容は本体、ケーブル(3.5mmアンバランス・1.2m)、イヤーピース(final製TYPE E5サイズ)、ブックレット、キャリングケース、MMCXリムーバルツール、クリーニングツールとなっています。

ADVARのパッケージ内容画像
ADVARのパッケージ内容

ブックレット

ブックレットはちょっとした写真集のような構成で、創設者アントニオ氏の写真もバッチリ。

ブックレットの画像
写真集のようなブックレット

イヤホン本体

こちらがADVAR本体となります。RAI PENTAやRAI SOLOが比較的ツルっとした無機質なデザインだったのに対し、ルーマニアに古くから伝わる神秘的なパワーを持つと信じられていた「お守り」や「魔除け」をモチーフとしたステンレス合金製シェルはまるで生物のような有機的なデザインに仕上がっています。

ADVARの全体画像
ADVARは有機的なデザイン

フェイスプレート

フェイスプレート部に埋め込まれた印象的な円形パーツには「MEZE AUDIO・DESIGNED IN BAIA MARE ROMANIA」の文字が刻まれています。BAIA MARE(バヤ・マレ)というのはMeze Audio本社が居を構える、ルーマニア北部の都市です。

内蔵するドライバーは直径10.2mmのダイナミックドライバー1基のみとなっています。

ADVARのフェイスプレート部
ADVARのフェイスプレート部

ステム

ADVARのステム(軸)は一般的なサイズです。標準添付されているイヤーピースがfinal製TYPE Eというところからも、比較的多くのイヤーピースが使用できることがお分かりいただけるのではないでしょうか。

ADVARのステム部
ADVARのステム部

MMCXコネクタ

ケーブルコネクタはMMCX端子を採用しています。付属品の「MMCXリムーバルツール」を使うことで手軽に着脱が可能です。

ケーブルコネクタの画像
ケーブルコネクタはMMCX

と、ここでひとつ気がつきました。実はこのADVAR、2018年冬に創設者アントニオ氏が来日した際に「今はまだUgly(不細工)だけど、これからちゃんと仕上げるよ」と言いながら、当時は真鍮製のハウジングだった試作品を見せてくれたことがあるのですが…

ADVARの試作品

2018年12月撮影したADVARの試作品の画像
ADVARの試作品(2018年12月撮影)

晴れて製品版となったADVARのMMCX端子まわりを囲むパーツをよく見ると、その時口にしていた「UGLY」の文字が刻まれていました。

「UGLY」の文字!?

UGLYの文字の画像
ADVARは「UGLY」なイヤホン?!

ちょっとADVARが気の毒な感じもしますが、わざわざこんな細かいところに刻み込むくらいなのでアントニオ氏はこの「不細工」なイヤホンをかなり気に入っているのではないでしょうか。

ケーブル

ケーブルはRAI PENTA付属のものと同じ、MMCX・ストレートプラグ採用のものとなっています。

MMCX・ストレートプラグ画像
MMCX・ストレートプラグ

Meze Audio ADVARの音質レビュー

それではADVARの音質チェックといきましょう。今回は組み合わせるDAPに、発売されたばかりのiBasso Audio「DX320」をセレクトしました。

ADVARとiBasso Audio「DX320」を接続

ADVARとDX320を接続した画像
ADVARとDX320

【商品情報】iBasso Audio DX320

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iBasso Audio DX320

やや落ち着いたトーンの柔らかさを感じさせる音という印象で、ボーカル域の艶感が味わえるサウンドになっています。丸みのある高域で伸び感は控えめですが、それが刺激のない聴きやすさを生み出しています。

低域のパンチ力が少し強めに出るものの他の音域を邪魔するような感じもなく、腰の据わった音であるように思います。左右の広がりは控えめながら、逆に前後の奥行きの広さは充分表現されており、定位感・分離感も充分なレベルです。派手さよりもじっくり、しっとりと音楽を楽しむことのできるイヤホンではないでしょうか。

製品仕様

ドライバー10.2mm、ダイナミックドライバー形式密閉型
ケーブル仕様3.5 mmステレオミニプラグコネクタMMCX

【商品情報】Meze Audio ADVAR

» 詳細を見る

Meze Audio ADVAR

まとめ

Meze Audioの新型イヤホン「ADVAR」は
・古来から伝わるお守りをモチーフとした有機的なデザイン
・丹念にチューニングされた直径10.2mmのダイナミックドライバーを搭載
・柔らかさを感じさせる、じっくり・しっとり音楽を楽しめるサウンド
と、創立者でありデザイナーでもあるアントニオ氏によるデザイン面、音質面の両方に対する想いがたっぷりと詰め込まれた製品となっています。

ADVARは7月7日よりご注文および発売開始を予定しております。Webページもただいま準備中です。
試聴機も発売日から店頭展示できる予定ですので、開始の際はぜひ一度店頭でこの「UGLY」なイヤホンをお試しください!

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