スピーカーのおすすめをワイヤレスで接続する人気のBluetoothスピーカーを含めてオーディオ専門店スタッフが紹介します。スピーカーの種類は大きく分けてパッシブスピーカーとアクティブスピーカーに分かれます。その違いや仕組みについても解説します。
目次
スピーカーの種類は大きく分けて2種類
パッシブスピーカー
アクティブスピーカー
スピーカーの再生方法の違い
エンクロージャーのタイプとそれぞれの特徴
スピーカーユニットの配置タイプの違い
スピーカー形状の種類
まとめ
スピーカーを含むオーディオ製品は、配線や周辺機器を揃えたりというように本格的に導入するには敷居が高く感じてしまうかもしれませんが、ワイヤレスで接続できるものを選べば手軽に高音質を楽しむことができます。
今回は人気のBluetoothスピーカーや本格的にオーディオを楽しめるパッシブスピーカーまで当店の売れ筋製品の中からおすすめのスピーカーを紹介します。
まずはスピーカーの基本から解説します。スピーカーには、大きく分けてパッシブスピーカーとアクティブスピーカーの2種類があります。
パッシブスピーカーは、アンプを接続しないと音が出せないアンプとの接続が必要なスピーカーです。機器を繋ぐことで様々な音色を楽しむことができます。
アクティブスピーカーは、アンプが搭載されており、音量調節やワイヤレス接続が可能な機種もあります。アクティブスピーカーにはBluetoothスピーカーやPCスピーカーが含まれます。
Bluetoothスピーカーは、スマホやタブレットなどのデバイスからBluetoothワイヤレス接続をして音を鳴らすスピーカーのことです。手のひらサイズの充電式のものから据え置きタイプまでたくさんの種類が販売されています。
PCスピーカーは、PCのイヤホンジャックやUSBポートを利用して接続できるスピーカーのことです。デスクトップに設置して使用することを想定して小型のタイプが主流となっています。
モノラルスピーカーは、入力された左右のステレオ音源がモノラル音源に変換されて再生します。小型のBluetoothスピーカーはモノラルスピーカーになります。
ステレオスピーカーは、ステレオ音源を左右のチェンネルでそのまま再生します。筐体がひとつで音の出るスピーカー部分が左右に分かれているものと筐体自体が左右に分かれてペアになっているものがあります。
映像作品の中には5.1チャンネルのサラウンドになっている音源があります。5.1チャンネルに対応するスピーカーがマルチチャンネルスピーカーです。左右それぞれ2台ずつとセンター、サブウーハーの6台のスピーカーが使用されます。
エンクロージャーとは、スピーカーのユニットやなどを収めている、箱の部分のことです。このエンクロージャーの方式によって、スピーカーの性能や特徴が変わってきます。エンクロージャータイプの違いと、特徴について確認してみましょう。
「密閉型」のエンクロージャーは、バスレフポートなどの開口をもたず、その名の通りスピーカーユニットをエンクロージャーで密閉するという方式です。スピーカーユニットの後ろから発生する音を外に出さないようにするため、音圧などを出すためにかなりの大きさを必要とします。
密閉されていることから低音の再生能力が高く、クリアできめ細やかな締まった低音を再現できるという特徴があります。
「バスレフ型」は、エンクロージャーの前面や背面に、バスレフポートと呼ばれる空気孔を設ける方式です。バスレフポートによって空気の出入りをコントロールし、低音を増強させることで、量感のある豊かな低音を再生することが可能となります。
バスレフポートから発生する独自の風切り音を好まない方もいらっしゃいますが、小さなキャビネットでも豊かな低音を出せるというメリットがあるため、一般的なスピーカーに広く採用されている方式となっています。
「パッシブラジエーター型」は、バスレフポートの代わりに、パッシブラジエーターと呼ばれるボイスコイルや、電磁気回路のないスピーカーユニットを設置する方式です。 エンクロージャー内の空気振動を利用して、パッシブラジエーターにより低音増強を行うので、バスレフ型でネックとなっていた風切り音が発生しないというメリットがあります。
小型の筐体でも低音が響く高音質なサウンドを楽しめることから、小型のポータブルスピーカーなどに多く採用されています。
1つのスピーカーユニットのみで高域から低域まで、すべての音を再生する方式です。1つのユニットのみで全域をカバーするので音圧は稼ぎづらいですが、点音源のため音像定位に優れているというメリットがあります。
スピーカーユニットを「ツイーター(高域用)」、「スコーカー(中域用)」、「ウーハー(低域用)」など、複数個に分けて再生する方式です。 それぞれの得意分野を分担し、高音から低音まで幅広い音域を再生できるというメリットがあります。複数ユニットのネットワークや構造設計によって音の違いが出やすく、音づくりの幅が広いという特徴があります。
同軸タイプもマルチウェイの一種ですが、ウーハーの中央にツイーターを配置する方式です。フルレンジの点音源と、マルチウェイの幅広い音域再生を両立できるというメリットがあります。 また、ツイーターを挟んで対象にウーハーを設置し、仮想的に同軸を実現する「仮想同軸」というタイプも存在します。
ブックシェルフ型スピーカーは、本棚に置けるサイズということからブックシェルフ型と呼ばれる小型サイズのスピーカーのことです。棚やPC横に設置しても邪魔にならないサイズ感で現在主流となっています。
サイズが小さいため低音域のパワーが出にくいという点がデメリットです。
フロア型スピーカーは、床に設置することを想定して作られたスピーカーです。サイズが大きいため、低音域の再現性に優れ、広い音域の音を楽しめます。
トールボーイ型スピーカーとは高さがあり、スリムな形状のスピーカーで、テレビ横やシアター横などに設置しやすいスピーカーです。ブックシェルフ型よりもスピーカーの容量を設けられるので、低音が出やすく、音を出すユニット部分が多くある点がメリットです。
音質の好みはもちろんですが、スピーカーの種類と特徴を知ることで、生活スタイルに合ったスピーカーはどのような種類でどのような配置タイプが最適か決めやすくなるのではないでしょうか。まずは、周辺のオーディオ機材を含めてスタイルに合わせたスピーカーを選ぶことが失敗しないコツです。
この記事を参考にしてぜひご自身に合ったスピーカーを選んでください。
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