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2025.07.07
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Cayin RU9 レビュー | 暖かな真空管サウンド!Cayinらしさを受け継いだ最新USB-DACアンプ

Cayin RU9 レビュー | 暖かな真空管サウンド!Cayinらしさを受け継いだ最新USB-DACアンプ

音色切り替えモードで生まれ変わるCayinこだわりの真空管サウンド!MagSafe対応で気軽にスマホと持ち歩けるUSB-DACアンプが新登場。今回は、Cayin RU9の特徴をオーディオ専門店スタッフが徹底レビューします。

ブログ担当スタッフ根本イメージ
▶記事担当「フジヤエービック スタッフ 根本」

イヤホン:FitEar/TG334、qdc/Anole V14-C
ヘッドホン:TAGO STUDIO/T3-01
DAP:Astell&Kern/A&ultima SP3000
などを愛用中。

商品レビューや取材、インタビューなどを担当しています。製品そのものの情報だけでなく、メーカーや開発者の"想い"もお伝えしたいと思っています。


Cayin伝統の真空管サウンド!最新USB-DACアンプ

今回は、Cayinの最新USB-DACアンプ「Cayin RU9」を紹介します。
手のひらサイズのコンパクトな本体に、有線/BTの豊富なインターフェース
新世代真空管「Nutube」採用。DACチップは「AK4493SEQ」を2基搭載
個性豊かな3種類の音色モードで、音源や気分に応じた楽しみ方が可能
Cayinこだわりの真空管サウンドは健在!柔らかく華やかな音を楽しめるUSB-DACアンプに仕上がっています。

今回はそんな「Cayin RU9」について、詳細および音質レビューをお届けします。

【商品情報】Cayin RU9

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Cayin RU9商品イメージ

Cayinとは

Cayin(カイン)は、1993年に設立された中国を代表するオーディオメーカーで、主に真空管アンプ、ポータブルオーディオプレーヤー(DAP)、ヘッドホンアンプ、DAC(デジタル-アナログコンバーター)などを手がけています。ちなみに、正式な社名は Zhuhai Spark Electronic Equipment Co., Ltd.(珠海斯巴克電子有限公司)といいます。

Cayinの真空管モデル

Cayinは、設立当初から真空管を搭載したアンプの製造に力を入れていたメーカーであり、真空管がつくる暖かな音質は多くのオーディオファンを魅了してきました。その姿勢はポータブルプレイヤー「N8」「N8ii」や、ポータブルアンプ「C9」「C9ii」などの新世代真空管「Nutube」搭載製品にも引き継がれています。

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そして新たに、Nutube搭載のUSB-DACアンプが登場!それがこちらの「Cayin RU9」です!

Cayin RU9の画像
Cayin RU9

Cayin RU9の外観

サイズ

Cayin RU9のサイズ画像
手のひらサイズ

まずは「Cayin RU9」本体を見ていきましょう。サイズは100 x 70 x 15 mmと、名刺を2まわりほど大きくした”手のひらサイズ”です。重さは約150gで、実際に持ってみると見た目から得る印象以上に「意外と軽いな」と感じます。

ディスプレイとボリュームノブ

Cayin RU9のディスプレイ画像
ディスプレイとボリュームノブ

本体正面には、各種情報を表示する0.96インチのディスプレイと、音量や項目変更に使用するボリュームノブがついています。その下にある小さな穴が集まった箇所については、また後ほど説明します。

多様な入力端子

Cayin RU9底面の画像
底面のインターフェース

本体底面には、左から4.4mmバランス出力端子、3.5mmシングルエンド出力端子、USB Type-C入力端子、電源モード切替スイッチ、充電および給電用USB Type-C端子、3.5mm同軸デジタル入出力端子が並びます。RU9はUSB入力のほか、デジタル同軸入力および出力、そしてLDAC/aptX HD/aptX Adaptive/AAC/SBCの各コーデックに対応したBluetooth入力に対応しています。
電源モード切替スイッチは”BAT”位置で内蔵バッテリー駆動、”DC”位置では給電用USB Type-C端子から給電することでアンプの動作電圧を引き上げる「Hyperモード」で駆動することが可能になります。
なお、内蔵バッテリーに関してはBluetooth接続時に使用され、スマートフォンなどとUSB接続した場合には接続先の機器から給電する「ドングルモード」での駆動となります。

上部にはBluetooth送受信窓

Cayin RU9本体上部の画像
本体上部

本体上部は、Bluetooth送受信用と思われる黒い窓があります。

音色を切り替えるTimbleボタン

Cayin RU9本体右側面の画像
右側面

本体右側面には、3種類の音色を切り替え可能なTimbleボタンと電源ボタンを配置。その中間には、再生中のサンプリングレートや充電状態を示すマルチカラーインジケーターが設けられています。
Timbleボタンは長押しすることで各種機能の設定画面を呼び出すことができます。

再生操作ボタン

Cayin RU9本体左側面の画像
左側面

本体左側面は、「戻る」「再生」「進む」の3つのボタン。使いやすいシンプルな配置です。

背面はMagSafe対応

Cayin RU9本体背面の画像
背面

本体背面には、ブランドロゴやモデル名などが刻印されているだけ…と思いきや、実はマグネットを内蔵(MagSafe対応)しているので、スマートフォンにカチッとセットすることが可能です。

Cayin RU9専用ケースの画像
ケース側もMagSafe対応

「MagSafeを使いたいけどケースにも入れたい」という方もご安心ください。付属されている専用ケースもMagSafe対応で、ケース装着後もスマートフォンにセットできます。

Cayin RU9の特徴

3種類の音色を楽しめる

「Cayin RU9」は、本体右側面のTimbleボタンを押すことで「3種類の音色を切り替えできる」という大きな特徴を持っています。

Cayin RU9のクラシック真空管サウンドモード画像
クラシック真空管サウンドモード

ひとつめは、Cayinが得意とする伝統的な真空管アンプに近い「クラシック真空管サウンドモード」。ディスプレイ右上に[C]マークが表示され、その下に開けられた”Nutube 6P1ウィンドウ”からNutubeの優しい光が放たれます。

Cayin RU9のモダン真空管サウンドモード画像
モダン真空管サウンドモード

ふたつめは、ややクリアで洗練された「モダン真空管サウンドモード」。こちらは[M]マークが表示されます。
ちなみに、クラシック・モダンの2つの真空管モードに切り替えた際には、Nutubeを”温める”ために6秒ほどのカウントダウンが入ります。ちょっとマニアックで楽しいポイントです。

Cayin RU9のソリッドステートサウンドモード画像
ソリッドステートサウンドモード

そしてみっつめが、Nutubeを使わずオペアンプを使用した高い解像度とニュートラルな音質の「ソリッドステートサウンドモード」です。この場合はNutubeの明かりも消え、オペアンプを示すマークが表示されます。

豊富な機能が割り当てられたTimbleボタン

Cayin RU9のソリッドステートサウンドモード画像
Timbleボタンの豊富な機能

Timbleボタンには、他にも長押しで呼び出せる機能として「入力ソース選択」「ゲイン設定(3段階)」「ヘッドホン/ラインアウト切替」など、豊富な機能が用意されています。

AKM製DACチップ「AK4493SEQ」を2基搭載

Cayin RU9のDACチップ画像
DACチップは「AK4493SEQ」を2基搭載

旭化成エレクトロニクス(AKM)製のDACチップ「AK4493SEQ」を2基搭載。それぞれをモノラルモードで動作させ、左右チャンネルを個別にデコードすることで優れたチャンネルセパレーションを実現しています。

付属品

Cayin RU9の付属品画像
付属品一覧

付属品は、バイオレットカラーの専用ケース、L字型USBケーブル、Type-C to A変換アダプタ、取扱説明書(日本語ページあり)、保証書となっています。

Cayin RU9の音質レビュー

いよいよ「Cayin RU9」の音質を確認してみたいと思います。まずはスマートフォンとUSBで接続し、サブスク音源を聴いてみます。組み合わせるイヤホンには聴きなれている「FitEar TG334」を選びました。

【商品情報】FitEar TG334

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FitEar TG334商品イメージ

USB接続で試聴

Cayin RU9(USB接続)とFitEar TG334の画像
Cayin RU9(USB接続)とFitEar TG334

「クラシック真空管サウンド」モードから。全体的にはフラット傾向ですが、真空管らしさを感じさせる高域の丸さ・柔らかさと低域のふわっとした広がり、音場の広さと響きなどがミックスされることで意外と華やかさのあるサウンドを聴かせてくれます。生楽器やホール演奏などの音源にピッタリな音づくりです。
次に「モダン真空管サウンド」モードに変更すると、クラシックモードで感じた低域のゆるさがぐっと引き締まり、ややスッキリとした音傾向に変化しました。歌モノなどはこのモードの方がよりボーカルがくっきりと浮かび上がるように思います。
最後に「ソリッドステートサウンド」モードにしてみると、急にすべての味付けをそぎ落としたようにシャープで地味目なサウンドに変化します。いわゆるオーディオ的な演出はなくなりますが、キレのあるカッチリした音は打ち込み系の音源に最適ではないでしょうか。

こうして聴き比べてみると、3種類のサウンドモードそれぞれに個性があり、音源やその時の気分で使い分けも簡単に楽しめるUSB-DACアンプに仕上がっていることが分かります。

Bluetooth(LDAC)接続で試聴

Cayin RU9(LDAC接続)とFitEar TG334の画像
Cayin RU9(LDAC接続)とFitEar TG334

続いては、Timbleボタン長押しで「入力ソース選択」を呼び出し、Bluetooth接続に切り替えてみましょう。ディスプレイの右下にもしっかり「LDAC」と表示されているのが見えます。
こちらも3種類の音色モードを切り替えながら試聴してみましたが、USB接続時と同じ傾向のサウンドでそれぞれ楽しむことができました。厳密に比較すると、やや高域の出方がおとなしくなるかな、という差はありますが音質も良好です。

真空管モードで長時間使っていると、それなりに発熱することはやや気になりますが、戻る・進むなどの簡単な操作もできるので、スマートフォンはバッグに入れ手元には「Cayin RU9」とイヤホン(ヘッドホン)だけという手軽な使い方もいいですね。

製品仕様

サイズ100mm×70mm×15mm重量約150g
DACチップAK4493SEQ x 2真空管KORG Nutube 6P1
充電ポートUSB Type-C (QC3.0/PD2/0)バッテリー2000mAh、3.85V、7.7Wh リチウムポリマーバッテリー

【商品情報】Cayin RU9

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Cayin RU9商品イメージ

まとめ

今回は、Cayinの最新USB-DACアンプを紹介しました。
Cayin伝統の暖かな真空管サウンドを味わいたい
手のひらサイズのコンパクトさで、USBとBluetooth接続どちらも高音質で楽しみたい
3種類の音色モードを音源や気分に応じて使い分けたい
そんな人におすすめです。

「Cayin RU9」は本日より発売開始!
試聴機もご用意しておりますので、ぜひ店頭でこだわりの真空管サウンドをお楽しみください!


フジヤエービック店舗画像
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