THIEAUDIO Monarchシリーズの最新作Monarch MKIVが登場!シリーズ初搭載のチューニングスイッチ機能で、ニュートラルなサウンドとパワフルな低域が切替え可能に。一台で二つの音色が楽しめる注目の新作です。今回は、同ブランドの他モデルとの比較を通して、専門店スタッフが魅力を徹底レビューします!
目次
THIEAUDIO Monarch MKIVはこんな方におすすめ
THIEAUDIOとは
THIEAUDIO Monarch MKIVの特徴
THIEAUDIO Monarch MKIV 音質レビュー
THIEAUDIO Monarch MKIV 装着感レビュー
専門店スタッフおすすめのイヤピース
THIEAUDIO Monarchシリーズとの比較
ハイエンドモデル、THIEAUDIO Valhallaとの比較
同価格帯のTHIEAUDIO Prestige LTDとの比較
専門店スタッフおすすめポイント
チューニングスイッチ機能付きのTHIEAUDIO Monarch MKIVはこんな方におすすめです。
・重低音が好き!
・楽曲や気分に合わせて音を変えて楽しめるモデルが欲しい!
・伸びがあり開放感を感じられる高音域が欲しい!
【商品情報】THIEAUDIO Monarch MKIV - Kaleidoglow/Stellashot
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2019年に誕生した「THIEAUDIO」は、新進気鋭のオーディオブランドです。有線イヤホンを中心に、有線ヘッドホンやリケーブルなども幅広く販売しています。
独自のサブウーファーシステム「IMPACT2」を搭載したHYPEシリーズ(HYPE2, 4, 10)は、上質で力強い低域が魅力。そのほかにも、片側19基のドライバーを搭載したフラッグシップモデル「Valhalla」や、プロフェッショナルなチューニングを施した「Oracle MKIII」など、個性豊かなモデルを多数展開しています。
それぞれのモデルが独自のサウンドコンセプトを持っており、聴き比べる楽しさもTHIEAUDIOの魅力です。聴く人を飽きさせない、楽しくて魅力的なチューニング作りがこのブランドの大きな特徴です。
当店では「IMPACT2」搭載のHYPEシリーズをYouTubeチャンネルで詳しくご紹介しておりますので、ぜひご覧ください。
今回はそんなTHIEAUDIOの最新モデル「Monarch MKIV」を専門店スタッフが音質や装着感だけでなく、同ブランドのフラッグシップモデルやシリーズモデルとの比較をして徹底レビューします!
Monarchシリーズに初めて搭載されたチューニングスイッチ機能。指先ひとつで、STANDARD(スタンダード)モードとRUMBLE(ランブル)モードの2つのモードに簡単に調整でき、曲や気分に合わせて最適なサウンドを選択可能です。
THIEAUDIO独自のサブウーファーシステム「IMPACT2:イソバリック・デュアルサブウーファー・システム」を搭載。8mmのダイナミックドライバーを向かい合わせで配置するというユニークな構造により、パワフルでありながら軽快さも感じられる、上質な低域を実現しています。
前モデルの「Monarch MKIII」にも搭載されていた静電型ドライバーの運用方法を再設計。これにより、MKIIよりも伸びやかで開放感のある高音域を楽しめます。
気になる音質ですが、今回は「Astell&Kern / SP3000 Silver」と組み合わせて試聴しました。
まずはSTANDARD(スタンダード)で試聴しました。高解像度かつパワフルな骨太サウンドが特徴です。全体のサウンドバランスはとても整っています。低域は量感よりも一音一音の重みが際立つ上質な表現力で、芯がありながらもレスポンスが良くクリアです。音量を上げても歪まず、バランスが崩れないため、ガンガン鳴らしてノリよく楽しく聴けます。ハキハキと軽快なサウンドで、ボーカルはやや近めに聴こえ、存在感のある低域に負けない高音域が全体の高い解像度を支えています。
次にRUMBLE(ランブル)で試聴します。圧倒的なベースサウンド。STANDARD(スタンダード)でも十分な低域を感じられましたが、一音一音の重みが格段に違います。まるでスピーカーで聴いているかのようなドゥンと重く響く、肉厚で重厚感のあるベースは圧巻です。それでいてテンポ感を損なわず、他の帯域を潰すことなく全体の高い解像度を維持しています。ボーカルや楽器が埋もれることもなく、高域もしっかりと伸びてくれるため、物足りなさは一切ありません。心から楽しく音楽に没頭できる、そんな印象を受けました。
Mサイズで試しました。太めのノズルではありますが、耳が小さい私が着けても外れにくかったです。ただ、少し浮いた感覚があり耳からかなり飛び出てしまって奥までしっかりと入っていない感覚があります。装着感は個人差がありそうです。普段、大きめのイヤピースを使用している方は、小さめのイヤピースにすると丁度良いかもしれません。
純正のイヤピースでは奥まで入っておらず、安定感に物足りなさがあります。そこで、軸が短いAZLAのSednaEarfit MAX for TWS(Sサイズ)に変えてみたところ、装着感がかなり安定しました。このイヤピースは、100%医療用シリコン製で、低刺激で自然なつけ心地、さらに高い遮音性も特徴です。耳の奥までしっかりフィットし、外れる心配もありません。外すときに少し大変なほどしっかりフィットするので、装着感に悩んでいる方にはぜひ試してほしいです。
「Monarch MKIV」と比較すると、全体的にさっぱりとしていて聴きやすいです。
MKIVが濃厚で濃密なサウンドなのに対し、こちらは全体のサウンドバランスを崩さないよう、各帯域が絶妙なバランスで成り立っているような鳴らし方です。そのため、楽曲全体に一体感があり、音がまとまって聴こえます。低域は『ドゥッドゥッ』と深みがありながらも軽やかで、IVの引き締まった『ドゥンドゥン』という重い低域とは対照的です。ただし、MKIVに比べてボリュームが少し取りにくいと感じました。高域は、MKIVよりもやや控えめで伸びもそこそこ、全体的に優しく鳴らしているように感じました。
「Monarch MKIV」と比較すると、音の芯がやや細く、軽やかで聴きやすい音に感じます。音の情報量は十分で、そつなく鳴らしているという印象です。
低域は、IVのようなずっしりとした重厚感はないものの、量感は十分。ボーカルとベースが特に目立って聴こえます。全体の解像度はIVの方が高いですが、低域の質は同じくらい上質に感じます。若干ぼわついているように感じる部分もありますが、量感とアタック感はしっかりしています。基本的な音の方向性はIVと同じですが、細かく見ると、ベースの解像度や重厚感、音のアタック・キレの良さ、中高音域の伸びなど、IVの方が完成度は高く感じられます。とはいえ、「Monarch MKIII」でも十分にパワフルなベースと煌びやかな高音域を楽しめます。
【商品情報】THIEAUDIO Monarch MKIII
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BAドライバーを19基搭載しているこのモデルは、BAのみの構成ながら、音の方向性は「Monarch MKIV」にかなり近い印象です。
MK IVと比較すると、中高音域の広がりや開放感では一歩譲るものの、ベースの厚みはIVのスタンダードモードに匹敵するほどの重厚感があります。BAのみとは思えないほどしっかりと鳴らしており、ハイエンドモデルとしての実力を感じさせます。一方で、音の分離感や、一音一音の濃密さ、全体的なパワフルさでは、やはりトライブリッドモデルのIVが優勢だと感じました。
【商品情報】THIEAUDIO Valhalla
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「Prestige LTD」はまとまりのあるサウンドで楽曲の一体感を感じられますが、音の分離感はそこそこで、その点は「Monarch MKIV」の方が優れているように感じます。
IVほどの解像度の高さは感じられないものの、イキイキとした弾むような鳴らし方はPrestige LTDの特徴で、ベースは深いところからグッとこみあげてくるようで音の厚みをしっかりと感じられます。
【商品情報】THIEAUDIO Prestige LTD
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今回は、Monarchシリーズ初のチューニングスイッチを搭載したTHIEAUDIO Monarch MKIVを、同シリーズやハイエンドモデルと比較しながら徹底レビューしました。
・1台でパワフルな重低音とニュートラルなサウンドが楽しめる!
・低域の表現力が高くて、量感だけでなく上質なベースが楽しめる!
・優れた表現力!楽曲の細部まで描写する解像度の高さ!
【商品情報】THIEAUDIO Monarch MKIV - Kaleidoglow/Stellashot
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店頭にデモ機ありますので、是非、ご試聴ください。