今回は、Astell&KernとULTRASONEのコラボヘッドホン「VIRTUOSO」を紹介します。
・ULTRASONEプロ向けシリーズ「Signature MASTER MKII」のアップグレードモデル
・40mmチタンプレイテッドマイラードライバー搭載で高解像度でフラットなサウンドを実現
・Luminox Audio製バランスケーブル付属、クッション性の高いイヤーパッドで快適な装着感
Astell&Kernらしい際立つデザインのハウジングと、高解像度でありながら快適な装着感を両立したモデルです。

Astell&Kern（アステル・アンド・ケルン）は、2012年に韓国ソウルで設立されたオーディオブランドです。革新的なスタイリッシュなデザインとハイレベルなサウンドを特徴としています。日本では、「AKシリーズ」や「SPシリーズ」といったポータブルデジタルオーディオプレーヤー（DAP）を中心に、ヘッドホンアンプやイヤホンなども幅広く展開しており、多くのお客様に試聴・購入いただいています。

ULTRASONE（ウルトラゾーン）は、1991年にドイツで設立されたオーディオブランドです。オーディオファンからプロフェッショナルまで、幅広いニーズに応える製品を展開しているのが特徴です。特に、モニターヘッドホンとして高い評価を得ているSignatureシリーズや、フラッグシップモデルとして人気のEditionシリーズなどが評価されています。
Signatureシリーズの人気モデル「Signature Master MK II」の実力に迫る製品レビューをブログに掲載していますので、ぜひチェックしてみてください。

フラッグシップモデル「Editionシリーズ」で多数採用されている40mmチタンプレイテッドマイラードライバーを搭載し、バランスの取れたクリアなサウンドを実現。歪みが少なく、深く力強い低音からサブベースまで正確に再現する高い解像度が特徴です。
さらに、ULE技術で使用された軍用素材「ミューメタル」を改良した新素材を採用することで、製品サイズを変えずに電磁波シールド効果を大幅に高め、人体への電磁波放射を約98%カット。これにより、長時間でも耳に優しく、安心で快適なリスニングを楽しめます。

S-Logic 3は、まるでその場にいるかのようなナチュラルサラウンド再生と自然な空間効果を実現する、最先端の独自技術です。この技術により、同じ音量レベルでも音圧レベル（SPL）を最大40％低減することが可能になりました。これにより、長時間のリスニングでも聴き疲れを軽減しつつ、高解像度かつ広大なサウンドステージで楽曲の細部まで堪能できます。

Astell&Kernらしさが際立つデザイン。スマートながらも確かな存在感を放ち、立体的な造形が目を惹きます。まさに高解像度かつフラットなサウンドを体現しているかのようなデザインは、所有欲を満たす高級感を醸し出しています。全体的にはULTRASONEらしさがありつつ、SP3000などのハイクラスDAPを思わせるAstell＆Kernらしさも感じさせるという驚き。それが、ポータブルオーディオ界を長年牽引してきたAstell&KernとULTRASONEだからこそ実現できた、シンプルさの中にこだわりが光る、唯一無二の特別なスタイルです。

イヤーカップには、不要な共振を抑え、音質を向上させるアルミニウム製ハウジングを採用。これにより、サウンドのディテールが強化され、低音域はさらに深みが増します。

イヤーパッドには、内径が広くクッション性の高いスエードタイプの素材が使われており、さらに新しいメモリーフォームを搭載しています。このメモリーフォームは、装着すると徐々に頭の形に馴染むような質感です。

ヘッドバンドにはスエード製のヘッドパッドと、その下に通気性の良いメッシュ構造を採用しています。さらに、ヘッドバンド中央には独自のFGCテクノロジーを搭載。頭頂部にかかる圧力を効果的に分散させることで、長時間でも快適に装着できます。

ヘッドホン側の端子はバランス接続に対応しており、人気ケーブルメーカー「Luminox Audio」製の4.4mmバランスケーブルが付属します。このケーブルは、5N OCC 2芯導体と銀メッキOFC 2芯導体の4芯ハイブリッド線を採用。芯線絶縁材にメーカー独自の「LumiFlex」技術を採用することにより抵抗値を下げ、感度が向上しています。

ボリュームが取りやすいモデルですので、Astell&KernのPD10で試聴しました。

ボリュームは、85くらいで丁度良いくらいです。高解像度で分離感が良く、全体の見通しがとても良い、まさにフラットなサウンドです。低域は音の芯がやや細めながらも、輪郭がクッキリとしており軽快でキビキビと鳴らします。密閉型のヘッドホンは、低域に厚みがあるような印象がありましたが、低域に偏ることなく、全帯域をしっかりと鳴らしています。特に中高音域の解像度は高く、高音域も耳に刺さることなく、心地よく伸びます。音に余計な味付けがなく、音源をシンプルかつ忠実に再現します。モニターヘッドホンをお探しの方、ナチュラルサウンドでじっくりと音楽を楽しみたい方にお勧めのモデルです。

厚めのイヤーパッドとヘッドバンドが特徴的ですね。手に取るとやや重さを感じましたが、実際に装着してみると、イヤーパッドとヘッドバンド全体でしっかりと支えられているような感覚で、特定の場所に負荷が集中することなく快適です。耳への負担がうまく分散されているため、長時間の試聴でも疲れにくいです。側圧はやや強めの為、しっかりとした密閉感があります。

今回は、Astell&KernとULTRASONEのコラボヘッドホン「VIRTUOSO」を紹介しました。
・長時間、音楽を楽しめる疲れにくい装着感とナチュラルサウンドが欲しい！
・バランス接続対応で手持ちのDAPやDACで鳴らしたい！
・音質はもちろん、ヘッドホン自体の美しさも追求したい！
そんな人にお勧めしたいモデルです。

店頭試聴機もご用意しておりますので、ぜひお試しください。