SENNHEISER(ゼンハイザー)といえば皆様ご存知、ドイツばかりか世界を代表するヘッドホン・イヤホンメーカーです。有線・無線ともに非常に高い人気を誇るメーカーですが、いわゆるオーディオファイル向けの有線ハイエンドイヤホンシリーズとして知られるのが「IE」シリーズ。2008年に発売されたIE8を筆頭に、現在発売中のフラッグシップモデル・IE 900にいたるまでまさにイヤホン界のトップクラスシリーズとして君臨しています。
そのIEシリーズにニューモデルが登場しました!それがこちら、IE 200です!
今回はこのIE 200について、詳細および音質レビューをお届けします。
IE 200はゼンハイザーが『高音質をさらに身近に、そして気軽に堪能できるモデル』として生み出したイヤホンです。パッケージの内容物はIE 200本体および3.5mm端子ケーブル、マニュアル、ポーチ、イヤーピース(シリコンおよびフォームの2タイプ・各3サイズ)となっています。イヤホン本体の形状はこれまでのIEシリーズと同様に、非常にコンパクトで軽量なので耳への負担もかかりません。
IE 200のケーブルコネクタはフラッグシップ機・IE 900やIE 600、IE 300と同じMMCXコネクタを採用していますが、端子の根元に段差が設けられている独自形状となっているためリケーブルの際には注意が必要です。
なお、IE 200の付属ケーブルは3.5mmシングルエンド(L字プラグ)の1本のみとなっています。
現行IEシリーズ各モデルには、高音域帯のピークを抑えることで滑らかな高域再生を実現する「レゾネーターチャンバー」を搭載しているという特徴があります。当然ながらこのIE 200にも、IE 300と同じく1基のレゾネーターチャンバーが搭載されているのですが、分解図にはそれが見当たりません。
実はIE 200のレゾネーターチャンバーは他のIEシリーズと異なり、イヤーピースに取り付けられています。このレゾネーターチャンバーと、イヤホン本体のノズル先端に配置されているアコースティックフリース(フィルター)によって、IE 200はIE 300よりもさらに滑らかな高域が表現できるようになっています。
他のIEシリーズにはないIE 200だけの特徴としては、もうひとつ特許出願中の「デュアルチューニングシステム」が存在します。これはノズルにホールとスリット(溝)を設け…
イヤーピースの装着位置でこのホールとスリットをふさいだり開けたりすることで、空気量をコントロールするというシステムです。
下の写真でいえば、左側のようにイヤーピースを浅く装着する「オープンポジション」では通気性が上がるため音の圧と低域の量が軽くなって空間の広がりを感じるサウンドに、右側のようにイヤーピースを深く装着する「クローズ/スタンダードポジション」では密閉性が高まるため空気を閉じ込め低域の強調された豊かなサウンドに、それぞれ変化します。
それでは実際にIE 200を聴いてみましょう。プレイヤーにはAstell&Kern KANN ALPHAを使用しました。
まずはイヤーピースをしっかり押し込んで装着した「クローズ/スタンダードポジション」での試聴です。低域はタイトで量感はやや控えめ、中域のしっかりとした聴き取りやすいミドルバランスサウンドという印象です。高域は意外に伸びやかで刺さりもなく、ゼンハイザーがこのIE 200で目指した「なめらかな高域」が実現できているように思います。音量はやや取りづらく、多少ボリュームは上げ気味にした方がよいようです。
続いてイヤーピースを浅く装着した「オープンポジション」でも試聴してみますが、このポジションはちょっと装着時に注意が必要です。しっかり装着しようと耳穴に押し込んでしまうと、イヤーピースそのものが動いてしまい結果的にクローズ/スタンダードポジションになってしまう…ということがあったので、このオープンポジションではそっと、耳穴に乗せる感じで装着することになるかと思います。そうした装着方法の違いもあり、サウンドの方も音場含めだいぶ開放的に変化するようです。ライブ音源などをリラックスしながら聴く場合に向いているのではないでしょうか。
また、イヤーピース自体に高域をコントロールする仕組みが備わっているため、ここを替えることによる音質変化がかなり大きなイヤホンとなっています。ためしに手近にあった他社製イヤーピース(フィルターや耳垢ガードなどのない一般的なもの)に替えてみたところ、高域がかなり減衰して中低域の目立つドッシリ系のサウンドになりました。手軽に音質変化を楽しめるイヤホンとしての側面もあるため、なかなか奥が深いモデルといえそうです。
型式 | ダイナミック・カナル型 | イヤホン端子 | MMCX(ゼンハイザー独自形状) |
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プラグ形状 | 3.5mmステレオミニプラグ L型 | インピーダンス | 18 Ω |
周波数特性 | 6 ~ 20,000 Hz | 感度 | 119 dB ( 1 kHz , 1 Vrms ) |
本体重量 | 約 4 g(片側重量、ケーブル除く) | ケーブル長 | 120 cm Y型 |
【商品情報】SENNHEISER IE 200
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ゼンハイザーが高音質を身近な存在とするため開発した有線イヤホン「IE 200」は
・上位モデルの特徴を引き継いだデザインと機能性
・IE 200オリジナルの音質調整システム「デュアルチューニングシステム」を搭載
・なめらかで伸びのある高域とタイトな低域、しっかりした中域で構成されたサウンド
と、長い歴史をもつゼンハイザーらしい”シリーズものの良さ”と”新しさ”をあわせ持ったモデルとなっております。
IE 200はただいま大好評ご予約受付中、本日より店頭試聴機を展示開始いたしました!発売は1月31日予定ですので、ぜひ店頭でご試聴のうえご注文ください!