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2022.03.03
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【試聴レビュー】SENNHEISER IE 600登場!名門ブランドの最新ハイクラスイヤホンをいきなりレビュー

【試聴レビュー】SENNHEISER IE 600登場!名門ブランドの最新ハイクラスイヤホンをいきなりレビュー

ドイツの名門オーディオブランド「ゼンハイザー」が誇るイヤホンシリーズ、IEシリーズの最新モデル「IE 600」を詳しくレビューします。IEシリーズの中でどれを選ぶか迷っている方もぜひ参考にしてください。

フジヤエービック店舗イメージ
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フジヤエービック(FUJIYA AVIC)
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ゼンハイザーの最新IEシリーズとは

SENNHEISER(ゼンハイザー)といえばイヤホン・ヘッドホン好きなら誰もが知るドイツの名門ブランドです。

特にイヤホン部門におけるハイエンドシリーズ"IE"の型番をもつモデルは全世界で多くのファンから愛されており、近年では2021年6月に発売されたフラッグシップモデル「IE 900」が当店売れ筋ランキングの常連として毎回のように登場しています。

フラッグシップモデルIE 900商品イメージ
フラッグシップモデル「IE 900」

そしてこの3月、また新たなIEモデルが登場します!

それがこちら、一見ラフな仕上げにも見えるボディの「IE 600」です!

最新モデルIE 600イメージ
最新モデル「IE 600」

今回はこのIE 600についてさっそくレビューをお届けしたいと思います。

SENNHEISER IE 600の外観レビュー

ゼンハイザーファンにはおなじみの縦長ボックスを開けると一番上にはハウジングのみが、その下には各種付属品が収められています。

ボックス

IE 600の箱を開けたところ
IE 600の箱を開けたところ

内容物

内容物を箱から出してみたのがこちらです。

IE 600本体にイヤーピース(シリコン製3サイズ・フォーム製3サイズ)、キャリングケース、ケーブル取り付けクリップ、クリーニングツール(ブラシ)、マニュアルと、3.5mmシングルエンドおよび4.4mmバランスの2本のケーブル(長さ1.25m)が付属します。

IE 600の内容物
IE 600の内容物

イヤホンボディ

ゼンハイザーのIEシリーズはモデルごとに筐体の素材が異なるという特徴がありますが、今回のIE 600のハウジングには、パウダーにレーザーを照射して積層していく粉末焼結積層造形法を用いた超高性能3Dプリンター製の”アモルファスジルコニウム素材”が採用されています。

ハウジング素材イメージ
ハウジングにはアモルファスジルコニウム素材を採用

ハウジング

1851年に設立されたドイツの貴金属サプライヤー・へレウス社が提供するアモルファスジルコニウムは通常のメタルよりも頑丈でありながら伸縮性があり、気温の変化に強いという特性を持っています。

また、腐食に強いため経年劣化しにくいという、長年使い続けたいハイクラスイヤホンのハウジングに最適な素材です。

さらにアルミやプラスティックよりも『重さ』があるため、外からの音を遮断することに優れています。たとえば、アルミ削り出しのIE 900が片側約4gであるのに対し、このIE 600では片側約6gとなっています。

ハウジング部分イメージ
小さいながら片側約6gと重量感あるハウジング

IE 600のコネクタにはIE 300やIE 900と同じく、端子の根元に段差が設けられている『Fidelity Plus(フィデリティープラス) MMCX』コネクターが使われています。一般的なMMCXコネクタでは接続できませんのでご注意下さい。

Fidelity Plus(フィデリティープラス) MMCXコネクターイメージ
Fidelity Plus(フィデリティープラス) MMCXコネクター

ハウジング内部は非常に細かいパーツがぎっしりと詰め込まれた状態です。ドライバーはもちろんゼンハイザー自慢のダイナミック型・7mmTrueResponseトランスデューサーとなっています。

イヤホン内部イメージ図
こだわりのパーツを詰め込んだイヤホン内部

そのトランスデューサーを収めるのが「デュアルレゾネーターチャンバー」です。

マスキングによる共振を排除することで高域を伸びやかにして活かし、繊細な音を再現するという役割を果たしています。

デュアルレゾネーターチャンバーイメージ
デュアルレゾネーターチャンバー

SENNHEISER IE 600音質レビュー

それではIE 600の音質をチェックしていきましょう。

型番が似ているから…というわけではありませんが、プレイヤーにはLotoo PAW 6000をセレクトしてみました。

IE 600とPAW 6000イメージ
IE 600とPAW 6000

【商品情報】Lotoo PAW 6000

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Lotoo PAW 6000商品イメージ

キレの良いカチッとした高域と、やや温かみと厚みを感じる中低域が特徴的です。特にセンターにバチっと定位するボーカルの存在感は歌モノ好きにはたまらない魅力ではないでしょうか。

低域の量感はシリコン製イヤーピースではやや控えめ、フォーム製イヤーピースにすると多少ボリュームが増すものの傾向としてはスッキリしたタイトな低域となっています。

コンパクトなハウジングに似合わず広めな音場と、フォーム製イヤーピースでも閉そく感のないヌケの良さはまるで開放型のヘッドホンを聴いているかのような感覚です。

ところで、先に触れたとおりゼンハイザーのIEシリーズは非常に多くのモデルがあるので「結局どれにすればいいの?」と悩んでしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。

実は今回のIE 600については、ゼンハイザー自身が

IE 600&IE 900の帯域比較グラフイメージ
IE 600&IE 900の帯域比較グラフ

IE 600とIE 900の大きな違いは2kHz-3kHzの箇所にあります。それぞれに搭載されたバックボリューム機構のサイズにより盛り上がる周波数帯域が異なります。

これにより、IE 600はボーカルにより臨場感がでて近さを感じることができるチューニングとなっています。一方でフラッグシップモデルであるIE 900は全帯域において高い再現性を持っています。

互いに異なる色を持つ2つのイヤホン、好みや気分に合わせて堪能いただけます。

と、帯域比較グラフまで用意してフラッグシップモデルであるIE 900との違いについて説明してくれていますのでぜひご参考にどうぞ。

製品仕様

本体重量 約 6 g(片側重量、ケーブル除く) 型式 ダイナミック・カナル型
ケーブル長 125cm Y型 イヤホン端子 MMCX(ゼンハイザー独自形状)
プラグ形状 3.5mmステレオミニプラグ L型 / 4.4mm(バランス)プラグ L型 インピーダンス 18 Ω
周波数特性 4 - 46、500 Hz 感度 118 dB ( 1 kHz、1 Vrms )

【商品情報】SENNHEISER IE 600

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SENNHEISER IE 600商品イメージ

まとめ

名門ゼンハイザーの新たなハイクラスイヤホン「IE 600」は
・センターにバチっと定位するボーカルの存在感
・硬めな高域とタイトな低域でスッキリしたサウンド
・見た目に似合わない音場の広がりとヌケの良さ

といった特徴を持つ、名門の名にふさわしい非常にレベルの高いイヤホンとなっています。

SENNHEISER IE 600は本日よりご予約受付開始、発売は3月8日予定です。試聴機もさっそくご用意いたしましたので、ぜひ店頭でお確かめください。もちろんIE 300やIE 900といった他のIEシリーズとの比較試聴もOKですよ!

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