iBasso Audio DC04PROをオーディオ専門店スタッフがレビューします。アンプ回路の改善と4.4mmバランス端子を搭載した飛び切りのサウンドバランスで高コスパなUSB DAC「DC04PRO」を前モデルとの比較を含めて詳しく紹介します。
目次
iBasso Audioとは?
iBasso Audio DC04PRO の特徴
前モデルDC03PROとの比較
DC04PROの音質レビュー
製品仕様
まとめ
iBasso Audioはポータブルオーディオ黎明期から、デジタルオーディオプレーヤーやポータブルヘッドホンアンプ等を開発・発売し続けているパイオニア的なメーカーとなっていますので、本商品もノウハウを活かした製品となっています。
今回ご紹介するDC04PROは、DC03PROから好評だったアルミニウム製ユニボディを継承したドングル型USB-DACです。
本体部の接続はUSB-Cとなっており、付属のケーブルでType-CとLightningの製品と接続可能となっております。
アンプ本体には、3.5mmと4.4mmのジャックが付いておりますので、バランス&アンバランス両端子での接続が可能です。
大きさは前モデルのDC03PROと比較すると全体的に一回り大きくなっていますが、こちらは新たに搭載されたアンプ回路が主な要因だと考えられます。
DC04PROに搭載されているDACは、前モデルDC03PROと同じCIRRUS LOGIC社『CS43131』をデュアルで使用しています。
このDACを活かすための電源部にはRF・アナログ回路用の低ノイズLDOレギュレータを採用しています。この回路により、PSRR(Power Supply Rejection Ratio)は最大100dBとクリーンで高い水準での電源供給を可能となっています。
前モデルのDC03PROとの違いとして、4.4mmのバランス端子を搭載したこととRicore製「RT6863」を搭載したアンプ回路が大きな違いとして挙げられます。サイズ感も全体的に大きくなりました。
DC04PROですが、開封直後は全体的に厚みのあるサウンドで低域部の音が目立つ印象でしたが、鳴らし込んでいくと高域部の音が伸びるようになり、全体的にバランスのとれたサウンドになります。
3.5mmアンバランス端子でも、通常の変換と比較するとノイズ感の少なさとサウンドのレンジ感の広がりがあるのが分かります。さらに4.4mmバランスを使用することで、新しく搭載されたRT6863を使用したアンプ部と相まって、広い音場やノイズ感の無さに圧倒されてしまいました。
入力 | USB Type-C | 出力 | 3.5mmシングルエンド、4.4mmバランス |
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DAC | CS43131×2 | 対応形式 | PCM最大384kHz / 32bit、DSD Native DSD 256(DSD 11.2MHz) |
サイズ | W59 x H23.4 x D12.1 mm | 重量 | 21g |
【商品情報】iBasso Audio iBasso Audio
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iBasso Audio 「DC04PRO」は、
・アンプ回路の改善と4.4mmバランス端子の搭載
・厚みのあるバランスのとれたサウンド
・ノイズ感の無さとサウンドレンジの広さ
と、普段聴いている音にちょっと物足りなさを感じている、全体のバランスを調整したいという方におすすめのUSB DACです。また、1万円代という価格帯の中でも飛び切りのサウンドバランスでコストパフォーマンスの高さもポイントですよ!ぜひお試しください。