Noble Audio RONIN をオーディオ専門店スタッフがレビューします。片側12ドライバー構成で、オールマイティに色んなジャンルに対応できるナチュラルで聴きやすいサウンドの有線イヤホンを紹介します。
目次
Noble Audioとは
Noble Audio RONINの特徴
RONINと前モデルKATANAを比較
RONINの装着感・音質レビュー
製品仕様
まとめ
Noble Audioはオーディオロジスト(聴覚博士・聴覚専門医)であるジョン・モールトン博士により設立された、米国のイヤホンブランドです。ユニバーサルイヤホンやカスタムIEM、最近ではTWS製品でも人気を博しています。
今回紹介するRoninはそんなNoble Audioが誇るフラグシップ製品のひとつで、Noble auidoを代表する人気モデルの「KATANA」のサウンドシグネイチャーを継承しています。
ハウジングには、複合樹脂素材を精密機械加工したものを採用しておりブルー・シルバー・ブラックの3色が複雑に混ざり合っています。なお、ブルーは日本刀の刀身を思わせる光沢を備えています。
イヤーピースは、シリコンイヤーピース(2種類) S/M/L、ダブルフランジイヤーピース S/M/L、フォームイヤーピース S/Lが付属しています。
金属製で太めのステム
一般的な埋め込みのCustom 2pinが採用されていますので、各種リケーブルにも対応可能です。
標準の付属ケーブルがシンガポールで2019年に設立された新進気鋭のケーブルメーカー、Eletech(Element Technology社)製のものが採用されています。この付属ケーブルは、Roninで使用されることを想定したサウンドチューニングとデザインが施されており、イヤホンと一体感があるところも特徴です。導体には「銀メッキ銅」と「ハイブリッド導体(金メッキOCC銅+純銅)」を採用し、損失のないピュアな信号伝送を実現するため、ケーブルには7芯シールド構造を、芯線には二重撚り構造を採用しています。プレイヤー側のプラグは4.4mmバランスプラグです。
【高-超高域用】Sonion製静電型ドライバー×4基、【中-高域用】Knowles製BAドライバー×4基、【低域用】Sonion製BAドライバー×4基の片側12ドライバー構成です。
「KATANA」のサウンドシグネイチャーを継承とのことなので両モデルを比較しましょう。
RoninはKATANAよりも中低域に厚みを持たせた印象です。そのためか、より細やかで表現力が増しています。また、KATANAは横方向のサウンドステージに広がりがありましたが、Roninは横方向だけではなく縦方向も広がりを感じます。こういったより広がりを持たせる表現力の部分が改善されています。
ドライバー数が多いためか筐体が大きくなっており、カナル部に関しても先端が金属になっており太さもあるので、耳や耳道が小さい方は装着に注意が必要でしょう。
NobleのハイエンドモデルのKATANAの後継機種ということで、傾向としては全体的にはオールマイティーなタイプといえると思います。その中でも中低域に特徴があり、中域が一番音の厚みがあってボーカルが中心にくるチューニングと感じます。低域部は若干柔らかく音が程々に膨らむ傾向を感じます。楽曲によっては合う合わないが出るかもしれません。高域については静電型ドライバー×4基という構成にしては比較的ナチュラルで自然な出音です。
ボーカル曲中心に聴かれる方、ナチュラルで聴きやすいサウンドで間違いのないイヤホンをお探しの方におすすめです。
本領を発揮させるためにぜひヘッドホンアンプなどのオーディオ環境を整えてお楽しみください。
ドライバー数 | 12基 | ドライバー構成 | 【高-超高域用】Sonion 製静電型ドライバー 4 基【中-高域用】Knowles 製 BA ドライバー 4 基【低域用】Sonion 製 BA ドライバー 4 基 |
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再生周波数帯域 | 10Hz-45kHz | インピーダンス | 17Ω (1kHz) |
イヤホン側コネクター | 2-pin/0.78mm規格(埋め込み型) | 入力側プラグ | 4.4mmバランス端子 |
【商品情報】Noble Audio RONIN
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Noble Audio RONINは、
・片側12ドライバー構成
・筐体が大きいため、耳や耳道が小さい方は装着に注意
・全戻るより中低域に厚みが増し、サウンドステージの広がりと表現力が改善
・オールマイティに対応するナチュラルで聴きやすいサウンド
を特徴としています。
Noble Audioの新時代2大フラグシップモデルであるRONINは、目立った帯域は少なく、オールマイティに色んなジャンルに対応できるイヤホンなので、リファレンスモデルとしても間違いのない逸品です。
もうひとつのフラグシップモデルであるVIKING RAGNAR Damascusとはサウンドの傾向がかなり異なりますので、ぜひその違いをお聴き比べいただきたいと思います。