Noble Audio FALCON MAXをオーディオ専門店スタッフがレビューします。MEMSドライバーとダイナミックドライバーを搭載したクリアで心地よい高音域とレスポンスの高い低音域を特徴としたワイヤレスイヤホンを詳しく紹介します。
目次
Noble Audio FALCONシリーズとは
Noble Audio FALCON MAXの外観と特徴
Noble Audio FALCON MAXの音質レビュー
製品仕様
まとめ
Noble Audioは、オーディオロジスト(聴覚学者・聴覚専門医)であるジョン・モールトン博士によりカリフォルニア州で設立された、イン・イヤー・モニターイヤホンを専門とするオーディオブランドです。専門家の知見を生かした製品づくりと芸術的なデザインが特徴で、世界各国で高い評価を獲得しています。
Noble Audioが、2019年に発売した完全ワイヤレスイヤホン「FALCON」は、高音質に振り切ったワイヤレスイヤホンとして空前の大ヒットとなりました。FALCONを皮切りに各メーカーから高音質な完全ワイヤレスイヤホンが続々と登場し始めたことからも、そのインパクトは大きかったのではないでしょうか。
そんなFALCONシリーズは、FALCONの後継機種「FALCON2」や上位機種「FALCON PRO」、アクティブノイズキャンセリング搭載の「FALCON ANC」と、ワイヤレスイヤホンの高音質モデルとしての地位を築いていきました。
そして今回は、FALCONシリーズ最新作、MEMSドライバーを搭載した「FALCON MAX」です。詳しく紹介していきましょう。
イヤホン本体の形状は初代FALCON、FALCON2に近い形状で少し変形した楕円形となっています。サイズは通常のワイヤレスイヤホンより少し大きめとなっていますので、耳が小さいという方は事前に装着感をお試しすることをおすすめします。
FALCON MAX の最大の特徴は、ハイブリッドドライバー構成です。
ひとつ目は、ブランド初の採用となる高域用に新たな音質体験を実現するxMEMS Labs製「Cowell」ドライバーです。シリコンウエハーから切り出したシリコン振動板に電圧をかけることで発音させる圧電(ピエゾ)方式のスピーカードライバーで特に高域の再生周波数帯域が広く、歪みが少ないという点に特徴があります。
ふたつ目は、低域用に10mm径の複合素材ダイナミックドライバー「Dual-Layered LCP Driver」を搭載しています。MEMSドライバーの長所を生かすための、高性能なダイナミックドライバーとのことです。
最新世代のQualcomm製SoC「QCC5171」を搭載し、Bluetooth5.3とLE-Audioに対応、コーデックはハイレゾ相当伝送が可能なLDAC、aptX Adaptiveに対応しています。
そのほか、マルチポイント・マルチペアリング、リアルタイムでノイズキャンセリング効果を最適化するAdaptive ANCを搭載するなど、機能面においても充実しています。
Noble Audio初採用となるxMEMS製「Cowell」MEMSドライバーの特徴として、高域の再生周波数帯域が広く、歪みが少ないということなので、高音域に注目してみると、トランペットやフルートのハイトーンやシンバル・ハイハット等の金属楽器の音にキレがありつつも、刺さらずに聴こえ、雑味もないのでクリアに心地よく聴けます。
女性ボーカルの高音域もしっとりとした艶感と伸びの良さが感じられ、耳当たりは良く聴き疲れもなさそうです。ベースラインは、音の立ち上がりが良くレスポンスも良いため、輪郭がボヤっとせずに、はっきりと頭からしっかりと聴き取れるので、楽曲のテンポ感を体で感じられ楽しく聴けます。特にポップスやロックは聴いていて気持ちが良いです。
高音域の解像度・音の抜け感が良い分、ベースラインがどのように聴こえるのか楽しみでしたが、さすが Noble Audio、サウンドバランスだけでなく、一音一音に音へのこだわりが濃縮されています。
定位が良く中高音域の音の伸びも良く感じられるので、楽器・人数が多い吹奏楽音源を聴くと、広いホールで聴いているかのような空間の広さが感じられます。
ノイズキャンセリング | 対応 | Bluetooth | 5.3 |
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周波数特性 | 20Hz – 48kHz | 対応コーデック | SBC、AAC、aptX、aptX Adaptive、 LDAC、LC3(LE-Audio時) |
再生時間 | ANC OFF+音量60%時=約5.5時間、ANC ON+音量60%時=約4.5時間 | 防水性能 | IP54 |
【商品情報】Noble Audio FALCON MAX
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