SeeAudio Rinko をオーディオ専門店スタッフがレビューします。重厚感を感じさせる低音域でありながら、軽快感を損なわず、中高音域のキレの良さも感じさせる絶妙なチューニングを施されたコスパの高い有線イヤホンをご紹介します。
2019年に中国で設立した非常に若いブランドです。
中国の様々なメーカーから若手エンジニアが結集しカスタム IEMから実績を積み重ね、カスタムIEMで既に多くの高評価を獲得した後、2021年、ユニバーサルモデルを皮切りに日本市場へ初参入しました。アニメが好きということで、ブランドイメージとしてRinkoというキャラクターを使用しています。
今回はそのキャラクターと同名のイヤホンのレビューをお届けします。
フェイスプレートのカラーは不透明の黒ですが、シェル本体は光にかざすと内部のドライバーが透けて見えます。
イヤーチップ (サイズS/M/L各1セットバンドル) / イヤホンケース
通常のイヤーピースはシリコンの軸と傘の間が空洞ですが、本モデルの付属イヤーピースは、軸と傘の間にウレタン素材が入っており、シリコンタイプよりも密閉感があり、遮音性も高く感じられます。
ステムの大きさは標準的なサイズです。そのため、他社製イヤーピースも装着可能となっています。
0.78mmの2Pinタイプのコネクタを採用しています。
4芯のOFCシルバーコーティングケーブルで4.4mmプラグ(日本市場向け仕様)
マイクロ・プラナー・ドライバーとダイナミックドライバーを1基ずつのハイブリッド型ドライバーです。
Rinkoは、マイクロ・プラナー・ドライバーとダイナミックドライバーを1基ずつ搭載されています。この構成はメーカー説明によるとある意味「御法度的」とあります。
確かに、珍しいドライバー構成ではありますが、鳴らしにくさや音の鳴りに違和感は感じられず、Bluetoothレシーバーやドングル型DACでも十分に鳴らせていると感じました。2種類のドライバーによる深みのある低域と力強い中高音域は、エントリーモデルの域を超えており、聴き応えがあります。
音色傾向としては、寒色でカラッとしたサウンドで、余計な余韻感はなく、キレの良さを感じさせます。
付属の標準ケーブルが、4.4mmのバランスケーブルなので、リケーブルせず高出力のDAPとの接続が可能というのも嬉しいポイントです。
ドライバー | 1DD+1Planer | 周波数帯域 | 20Hz-20000Hz |
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インピーダンス | 40Ω | 感度 | 112±1db |
【商品情報】See Audio See Audio
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SeeAudio「Rinko」は
・不透明のブラックカラーのフェイスプレートと、シェル本体は薄く透けて中が見える形状のイヤホン筐体
・マイクロ・プラナー・ドライバーとダイナミックドライバーを1基ずつ搭載
・4.4mmバランスケーブルで高出力DAPとの接続が可能
・キレが良くカラッとしたサウンド
が特徴の有線イヤホンです。重厚感を感じさせる低音域でありながら、軽快感を損なわず、中高音域のキレの良さも感じさせる絶妙なチューニングを施されており、1万円台とは思えないハイクオリティな仕上がりとなっております。