AFUL Acousticsは、中国の新進気鋭の中華イヤホンブランドです。製品化にあたってより質の高いパフォーマンスを提供するため、複数の特許技術を取得し、その技術を搭載した製品をリリースしています。

イヤホン本体は、クリアシェルで構成されており、内部も樹脂が充填されています。透明なイヤホン本体から、特徴的な内部構造を見ることでも楽しめます。

フェイスプレートのデザインは、三ツ柏模様をあしらったホワイトとシルバーカラーのまとまったカラーリングです。クリアシェルの形状と合わせて美しい印象です。

ドライバーは、ブランド独自のシングルBAドライバーを搭載しています。RLC電気音響ネットワークとこちらもブランド独自の『SE-Math電気音響相互変換技術とノーチラス音響構造技術』を搭載していることで、より一層パフォーマンスのオリジナリティとクオリティが担保されています。

ケーブルには、ワイヤーコアを使用した32+37芯線構成の高純度無酸素銅及び無酸素銅銀メッキケーブル(高純度ハイブリッドストックケーブル)を使用しています。Litz Type 4同軸シールド構造を特徴としており、良好な信号伝送を実現しました。

ノズル部分はイヤホン本体と同様に透明な樹脂素材で構成され、ノズルの太さは直径約4mmとなっており、一般的なサイズといえます。また、ノズル先端に金属製のフィルターが付いていますので、ゴミが混入する心配はなさそうです。

シングルドライバー構成特有の音全体のまとまりの良さがあり、かつ過不足なく音は明るめでウォームという印象です。特徴的な部分としては、ヘビーな重低音とまではいきませんが、サブベース帯域がシングルBAとは思えないほどしっかり出ているので、一般的な楽曲を聴く分には充分なのではないでしょうか。

苦手な楽曲はほとんど無いとは思いますが、強いて言うと音場に関しては程々という印象なので、大編成のオーケストラ等ではものたりなさを感じるかもしれません。また、音色が優しい傾向なので打ち込み系のダンスミュージック等のくっきりした楽曲は若干サウンドがもたつく様な印象を持たれるかもしれません。