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2024.01.12
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Astell & Kern AK HC4 レビュー | 音楽もゲームもサウンドをパワフルに楽しく変える小型USB DAC

Astell & Kern AK HC4 レビュー | 音楽もゲームもサウンドをパワフルに楽しく変える小型USB DAC

Astell & Kern AK HC4 をオーディオ専門店スタッフがレビューします。3.5mmとバランス接続のデュアル対応や、UAC 1.0接続、DAR機能搭載など機能性も充実、サウンドをパワフルに楽しく変える小型USB DACを詳しく紹介します。

フジヤエービック店舗イメージ
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Astell&Kernの小型USB-DACシリーズ

Astell&Kern(アステルアンドケルン)は、2012年に韓国ソウルで設立されたポータブル製品を中心に高く評価される、ポタオデファンなら誰もが知っているHi-Fiオーディオブランドです。

そんなAstell&Kernが手掛けるポータブルオーディオの中でも2021年3月に発売された小型USB DAC・PEE51は手軽に高音質化できるDACとして人気となり、AK HC2、AK HC3と引き継がれていきました。

そして、今回はシリーズ最新作AK HC4をレビューしていきます。

Astell & Kern AK HC4の全体画像

AK HC4の外観と特徴

サイズ

Astell & Kern AK HC4の右側から撮影した全体画像

サイズは、29.5mm × 64.5mm × 14.5mmでHC2、HC3よりも大きくなっています。「ケーブル一体型のAK HC2やAK HC3とはまた異なるサウンドと利便性を提供する」という説明の通り3.5mmと4.4mmデュアル出力の搭載や着脱式ケーブルの採用など変更点も多いことからサイズアップしています。

本体上部

Astell & Kern AK HC4の本体上部の画像

本体上部は中心が若干盛り上がっている多面形を採用しています。

右側側面

Astell & Kern AK HC4の右側側面の画像

AK HC4は、再生する音源のサンプリングレートをリアルタイムにアップサンプリングするDAR機能を搭載しています。本体右側側面の、DARスライドキーにより直感的なON/OFF切り替えが可能です。

また、多くのゲーミングデバイスに採用されているUAC 1.0接続にも対応しています。UAC 2.0とUAC 1.0の切り替えは、DARスライドキーの上部に位置するボリュームボタンの「+」と「-」を同時に3秒間押すと、LEDが緑色に変わりUAC 1.0モードに切り替わります。

入出力端子

Astell & Kern AK HC4の上部出力端子の画像

出力端子は、3.5mm3極アンバランスと4.4mm5極バランス(5極GND結線)をデュアルで搭載しています。

Astell & Kern AK HC4の下部の入力端子の画像

底面はUSB接続ポートが設置されておりUSBケーブルの着脱が可能となっています。

DAC

DACは、AK HCポータブルUSB-DACシリーズ初のAKM製32bit DAC「AK4493S」を採用。超低歪と低消費電力を特徴としたDACに加え、Astell&Kern独自のノイズコントロール技術、低消費電力設計、超精密アンプ設計技術でより強化されたハイレゾサウンドを実現しています。

付属品

Type-CデュアルノイズシールドケーブルとLightningデュアルノイズシールドケーブルの画像

Type-CデュアルノイズシールドケーブルとLightningデュアルノイズシールドケーブルを付属、iOSデバイスにも対応しています。

AK HC4の音質レビュー

試聴環境

試聴環境:Galaxy S23 Ultra x SENNHEISER IE900
試聴楽曲:ZARD/揺れる想い、TRiDENT/Last Hope、東京佼成ウインドオーケストラ/ジャパニーズ・グラフィティ XIV A・RA・SHI~Beautiful days、家入レオ/サブリナ (10th Anniversary Version)

Astell & Kern AK HC4をスマホに接続した画像

普段、使用しているType C to 3.5mmの変換アダプタと聴き比べて、どのくらい音に違いが現れるのか聴き比べました。

変換アダプタでも音は聴けていましたが、スマホのボリュームだけでは音量が取りにくく、「こことここの間のボリュームがあれば」と、丁度良く聴こえるポイントに調整できず悩まされていました。

また、音の輪郭がモヤモヤとしており、レスポンスが悪く、聴き応えが感じられなかったという点に物足りなさを感じていましたが、AK HC4に切り替えると、左右の分離感が良くなり、音の情報量がグッと増え、音圧も高くなりました。一音一音のアタック感が明瞭になり、楽曲の全てを余すところなく表現しているように聴けます。

また、縦と横の音の広がり、奥行き感も感じられ、どこでどの楽器が鳴っているのか頭の中でイメージしやすく、その場で聴いているかのうような臨場感と迫力があります。音の情報量だけでなく、音に立体感もあるので、いつも聴いている楽曲も新たな発見があり楽しいです。

Astell & Kern のDAPにも搭載されているDAR(デジタルオーディオリマスター)も試聴しましたが、音質はミドルクラスのDAPレベルに仕上がっていると感じました。

AK HC3とAK HC4を比較レビュー

AK HC3とAK HC4の製品画像

AK HC3は、ES9219MQをデュアルで搭載しているので、AK HC4よりも分析的な鳴らし方で、音に味付けがなく、とてもシンプルな印象です。音の頭から終わりまでの処理が丁寧で安定感のある、耳当たりの良いサウンドで様々なジャンルの楽曲と相性が良さそうです。

音の情報量は、どちらも高く聴き応えは十分にありますが、AK HC4の方が、音のアタック感とキレ・音圧が高く感じらえるので、音の芯が太く、パワフルな音色で楽しく音楽を聴くのに適しているのではないでしょうか。

製品仕様

サイズ (W×H×D) 29.5mm × 64.5mm × 14.5mm DAC AKM AK4493S
入力 USB Type-C (UAC 2.0 / UAC 1.0 切替可能) 出力 3.5mmアンバランス出力 (3極)/4.4mmバランス出力(5極GND結線)

【商品情報】Astell & Kern AK HC4

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Astell & Kern AK HC4

まとめ

・29.5mm × 64.5mm × 14.5mmにサイズアップ
・再生する音源のサンプリングレートをリアルタイムにアップサンプリングするDAR機能を搭載
・多くのゲーミングデバイスに採用されているUAC 1.0接続に対応
・出力端子は、3.5mm3極アンバランスと4.4mm5極バランス(5極GND結線)をデュアルで搭載
・音のアタック感とキレのあるパワフルなサウンド


AK HC4は、3.5mmとバランス接続のデュアル対応や、UAC 1.0接続、DAR機能搭載など機能性も充実し、サウンドをパワフルに楽しく変える小型USB DACとなっています。ぜひお試しください。

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