DITA AUDIO（ディータオーディオ）はシンガポールを拠点に、設立以来一貫してダイナミックドライバーにこだわったイヤホンを生み出しているオーディオブランドです。

そんなこだわりをみせていたDITA AUDIOが、なんとダイナミックドライバー+BAドライバーというハイブリッド構成のイヤホンを発表しました。どんな音質に仕上がっているか詳しく紹介していきましょう。

通常のアクリル樹脂を使用したイヤホンとは異なり、スーパークリア樹脂で内部の音響チャンバーの周りを全て充填する構造となっています。このことにより、イヤホン本体の剛性や美観的な部分が強化されました。

新開発9.8MMダイナミックドライバー「PM ONE+」+Knowles社高域BAドライバーのハイブリッド型構成です。DITA AUDIOは一貫してダイナミックドライバー1基という構成が採用されてきてましたので、初のハイブリッドドライバー構成となっています。

ノズル部分は、金属製ノズルを採用、先端部には金属メッシュフィルターが装着されています。

コネクタは、凸型2pinが採用されています。

ケーブルは、アメリカのHiFiブランド「Cardas Audio」が提供する線材「MOCCA」を内部配線とケーブルに採用しています。

Awesome Plug2はDITAでお馴染みのケーブル先端のプラグが変更できる機構で、今回は「MOCCA」に合わせたカラーリングに変更されています。

イヤホンケースはドイツの有名なツールメーカーTanos社が設計したSystainer（システナー）を採用しており、イヤホン用にリサイズされています。そして、TYPE Eのイヤーピースも軸部分が暗闇で光る蓄光素材が採用されている特別仕様となっており、付属品にもブランドのこだわりが垣間見えます。

音響チャンバーにドライバーが収められている点、IEM型の形状になっていることからコンパクトな作りになっており、装着感は良好です。

サウンド傾向は全体的にリスニング系ではありますが、全帯域でスッキリと音が過度に膨らむことのない、バランスの良いサウンドとなっています。

低域は必要な分の締まった低音を出すタイプで、そこまで音が膨らむことはありません。中域はボーカルは鮮明に聴こえますが、一般的なボーカルが得意な機種のように前に出てくるタイプではありません。どちらかというと1歩間隔を取った距離感からバランス良く鳴らす印象で、低音部と高音部とのバランスを取っている印象です。

高域に関しては全帯域で一番特徴があり、鋭さを感じることもありますので聞き手によっては、一番耳につく部分かもしれませんが、伸びやかで清涼感を感じる高域は聴いていて気持ち良く感じます。

ドライバー	ハイブリッド型	ドライバー数	9.8MMダイナミックドライバー「PM ONE+」+Knowles社高域BAドライバー
形式	カナル型	周波数応答範囲	20Hz - 20kHz
入力感度	107db/mW @1kHz	インピーダンス	32Ω @ 1kHz