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2025.02.28
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Shanling M8T レビュー | 3つのサウンドモードが楽しめる真空管搭載DAP

Shanling M8T レビュー | 3つのサウンドモードが楽しめる真空管搭載DAP

Shanling M8Tは、Shanlingに共通するシャープで余裕のあるサウンド継承しながら、新たに真空管の特色が加わりました。真空管を含めた3種類のサウンドモードにより、楽しみの広がるDAPとなっています。そんなM8Tをオーディオ専門店スタッフが詳しくレビューします。

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ShanlingのMシリーズとは

ShanlingのMシリーズは、中国のオーディオメーカーShanling(シャンリン)のポータブルオーディオプレーヤーシリーズです。極小サイズの「M0Pro」や「M1 Plus」といったコンパクトなエントリーモデルが人気を集めていますが、新たにShanling初の真空管搭載のフラッグシップモデル「Shanling M8T」が発売されました。

Shanling M8Tの画像
Shanling M8T

今回は、「Shanling M8T」を詳しく紹介していきます。

M8Tの特徴

AK4499EX×2+AK4191EQ×2 DAC搭載

AK4499EX×2+AK4191EQ×2 DACのイメージ

DAC部は、デジタル信号とアナログ進行処理を分離したセパレートDACチップ「AK4191EQ + AK4499EX」をデュアルで搭載しています。デジタル部とアナログ部のクロックを完全に切り離すことで、ノイズレスで高精度なD/A変換を実現しています。

名だたるフラッグシップDAPのほか、Shanling M9 Plus や M5 Ultra にも採用され、音質が高く評価されているDACチップです。

デュアルJAN6418真空管

デュアルJAN6418真空管のイメージ

さらに、Shanlingのポータブルプレーヤーで初の真空管アンプを採用しています。低電圧・低消費電力な「JAN6418」をデュアルで搭載することによって、真空管の温かみのあるサウンドを楽しむことができます。

トランジスタ/トライオード/ウルトラリニア 3種類の出力モード

トランジスタモードでは、M8Tに搭載されたD/Aとトランジスタアンプ回路のダイナミックなサウンドを楽しむことが可能です。

さらに、真空管モードでは「トライオードモード」と「ウルトラ・リニアモード」の2種の真空管サウンドと、合計3種のサウンドフレーバーをお好みでコントロールすることが可能になっています。

本体上部

本体上部の画像

トライオードとウルトラリニアモードを使用すると、真空管を格納している本体上部に格納されている真空管の灯りを楽しむことができます。明るいと少し見ずらいですが、メッシュの間からほんのり真空管の灯りが見えます。

そのほか、3.5mmと4.4mm(Phone Out & Line Out)2つの出力端子が搭載されています。

本体下部

本体下部の画像

本体下部には、USB Type-C端子とmicroSDカードスロット

本体右側

本体右側の画像

本体右側には、ボリュームノブ

本体左側

本体左側の画像

本体左側は、操作ボタン類が配置されています。

ストリーミングアプリ・DLNAやAirPlay対応

動作OSは、Android 13にアップグレードされたシステムを搭載しています。独自開発のAndroid OSによるSRCを回避する「AGLO(Android Global Lossless Output)技術」を実装し、好みの音楽再生アプリケーションやストリーミングアプリケーションをインストールすることが可能です。

また、DLNAやAirPlayのストリーミング機能もサポートしており、様々なシチュエーションで手軽に高品質なサウンドを再生できます。

動作もスムーズで、非常に操作しやすいです。

M8Tの音質レビュー

それでは、M8Tの音質レビューをしていきましょう。試聴は、同じくShanlingのイヤホンAE10を組み合わせて試聴しました。

【商品情報】Shanling AE10

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Shanling AE10商品イメージ

Shanling M8TとAE10を接続

Shanling M8TとAE10を接続した画像

立ち上がりが良く中音域メインの全体的にシャープでスピード感があるサウンドです。高音域は、若干鋭さを感じますが心地よい場所に収まるので、余韻として楽しめる印象です。

音場は、モードによって変化していきます。トライオードモードでは、低音域が中心に寄りつつ、全体的に丸みのあるサウンド。ウルトラリニアモードに切り替えると、フラットさが増して横に広がっていく音場へと変化します。トランジスタモードに切り替えると、少し重心が低音域に寄ります。低音域にアタック感が加わりつつ、厚みが増す印象です。

どのモードも全体的に余裕のあるサウンド表現なので、バンドサウンドやボーカルメインの楽曲とも相性が良いのではないでしょうか。

また、AE10は、片側10基のBAドライバーを搭載した多ドライバー構成のイヤホンですが、ゲインをLOWにしてもボリュームは半分以下でも十分にドライブする印象です。

製品仕様

対応フォーマットDSD (「.iso」, 「.dsf」, 「.dff」) / ISO / DXD / APE / FLAC / WAV / AIFF / AlF / DTS / MP3 / WMA / AAC / OGG / ALAC / MP2 / M4A / AC3 / M3U / M3U8 / OPUSDACチップAK4499EX×2 +AK4191EQ×2
出力端子3.5mm / 4.4mm(Phone Out & Line Out)最大バッテリー稼働時間シングルエンド:15.5時間、バランス:13時間、Bluetooth送信:96時間
サイズ約147×82×22mm重さ約383g
Gain機能High / Medium / Low外部ストレージMicroSDカードスロット (最大2TB)
Bluetooth対応コーデック(送受信)LDAC / SBC / AACOSオープンAndroid 13

【商品情報】Shanling M8T

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Shanling M8T商品イメージ

まとめ

Shanling初の真空管搭載DAP「M8T」は、
・真空管搭載でトライオードと合わせて3つの音色が楽しめる
・デジタル信号とアナログ進行処理を分離したセパレートDACチップ「AK4191EQ + AK4499EX」をデュアルで搭載
・立ち上がりが良く中音域メインの全体的にシャープでスピード感があるサウンド


Shanlingに共通するシャープで余裕のあるサウンドに真空管の特色がプラスされ、さらに楽しみが広がるDAPとなっています。本日より発売開始、試聴機もご用意しておりますのでぜひ店頭でお試しください。

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