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2021.05.15
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【本日発売】FitEarが世界に誇る「サンサンヨン」が生まれ変わった!新型ユニバーサルモデル・TG334に起こった”変化”に迫る!

【本日発売】FitEarが世界に誇る「サンサンヨン」が生まれ変わった!新型ユニバーサルモデル・TG334に起こった”変化”に迫る!

FitEar定番のカスタムIEMモデル「MH334」をベースとしたユニバーサル版がリニューアル!今回は発売を記念してこの新製品「TG334」の魅力をお届けします。

■この記事の監修 フジヤエービック
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FitEar(フィットイヤー)とは

もともとは歯科技工物の制作を本業とする須山歯研の"補聴器関連製品"ブランドとしてスタート、その後国内のライブ会場やスタジオなど音響現場用のイヤーモニターを作成したことで噂が広まり、やがて2010年にカスタムイヤホンメーカーとして正式に業界参入を果たしたFitEar(フィットイヤー)。
その源流は社長である須山氏が2001年に趣味でiPod付属イヤホンにカスタムモールドを施したこととなるため、今年が「ざっくり20周年」(須山社長・談)という記念すべき年となりました。

ざっくり20周年、おめでとうございます
ざっくり20周年、おめでとうございます

そんな20年の歴史において、FitEarが世界中のカスタムイヤホンメーカーに衝撃を与えた製品が存在します。
それまでカスタムはカスタム、ユニバーサル(通常のイヤーピースを使うモデル)はユニバーサルとモデルが完全に分断されているのが当たり前だったイヤホン界において、元々カスタムイヤホンとして存在していたMH334を元に「カスタムイヤホンをそのままユニバーサル化」したモデル・To Go! 334をリリースしたのが2012年春。
この「カスタムイヤホンをそのままユニバーサル化」という手法は、従来耳型の採取や納期といった面でなかなか手を出しにくかった製品でも気軽に、在庫さえあればすぐにでも手に入るということから好評を博し、その後、さまざまなカスタムイヤホンメーカーでも採用されていきます。

FitEar To Go! 334
FitEar To Go! 334

それから9年、To Go! 334が"ざっくり20周年"記念モデルとしてリニューアル!それが本日発売開始となったこちらの「TG334」です!

TG334
TG334

もちろんこのTG334、ただ単に色や形が変わっただけのモデルではありません!今回はTG334の"変化"について、To Go! 334と比較しながらじっくりとご紹介したいと思います。

TG334の外観

まずは外見上の比較から。To Go! 334がブラックだったのに対し、TG334は既存モデルであるTO GO! 333のレッド、TO GO!223のグリーンに並ぶかのようなブルーへと変更。ハウジング自体も若干カスタムイヤホンに寄せたようなサイズ感と形状になっています。

左:To Go! 334、右:TG334
左:To Go! 334、右:TG334

こちらがステム(ノズル)側から見た図。ご覧の通り、ステムそのものの形状もTo Go! 334では丸型だったのに対し、TG334では近年のFitEar製ユニバーサルモデル共通のオーバル(楕円)タイプに。ステムの中央には、高域の減衰を防ぐという純チタン製の「ダイレクトHFチューブ」が。

左:To Go! 334、右:TG334
左:To Go! 334、右:TG334

このオーバルステム、一見「こんな形でちゃんと耳に入るのかな?」と思ってしまいますが、実は冒頭でも触れた通りFitEarは創業以来、歯科技工や補聴器といった分野を得意としてきたメーカー。この楕円形上もさまざまな耳穴の形状や大きさに幅広く対応するためのもので、実際に装着すると意外なほどぴったりとはまります。

付属品はFitEar製品ではおなじみのペリカンケースにメッシュポーチ、クリーニングブラシ、ケーブルクリップとイヤーピース。

TG334の内容物
TG334の内容物

付属品の中で一番の変更点といえばイヤーピースです。従来モデルでは一般的な黒いシリコン製のものとダブルフランジ(2段式)が付属していましたが、TG334ではAZLA製のバンドル専用イヤーピース・SednaEarfit SE1000を採用。これは現在販売されているLight Shortよりも傘の部分が柔らかく、形状も直線的になっているのが特徴とのことです。サイズはSS/S/MS/M/ML/Lの6サイズを同梱。

さらに保証なしの試供品という扱いになりますが、大人気のSednaEarfit XELASTEC(SS/MS/ML)もおまけについて計9種類のイヤーピースが付属することになります。

試供品として付属するXELASTEC
試供品として付属するXELASTEC

ひとつだけ気をつけたい点としては、TG334特有のオーバル形状とSednaEarfit特有の軸の硬さがあいまって、装着にちょっとしたコツがいるところでしょうか。といっても、数回着け外しをすれば慣れてしまうレベルです。最初だけちょっと力を入れる必要がありますが、慣れればサクッと装着できますよ。

TG334とSednaEarfit SE1000(MSサイズ)
TG334とSednaEarfit SE1000(MSサイズ)

To Go!334との比較試聴

さていよいよ比較試聴に移ります。前モデルであるTo Go! 334、そしてベースモデルであるMH334の音質的特徴といえばモニターライクなキレの良さと締まりのある低域が挙げられますが、TG334ではその特徴を受け継ぎつつも音場の広がりとクリアネスの向上がパッと耳に入ってきます。さらに聴きこんでいくと中低域、特にボーカル域がドライに鳴っていたTo Go! 334に対し、TG334では階調が豊かになったかのように艶を含んで聴こえてきます。

一方で、音の鮮明さが上がったことでTo Go! 334の持っていた良い意味での荒々しさ、アタック感の強さといった点は若干薄まったように感じます。

TG334とiBasso Audio DX300
TG334とiBasso Audio DX300

FitEarといえば、カスタム・ユニバーサルとも一貫して"砲台型のフェイスプレート"を採用しています。これは特にカスタムイヤホンとしてはいわゆるアートワークが入れられないなどデザイン面で不利なこともありますが、この砲台部分がケーブルコネクタになっていることから「FitEar用ケーブルであればどのモデルでも使える」という大きな利点ともなっています。ということで、別売の「FitEar Cable 007B 4.4 OFC」をTG334に装着して聴いてみると…

TG334とFitEar Cable 007B 4.4 OFC
TG334とFitEar Cable 007B 4.4 OFC

全体的な音の厚みと低域の量感が増し、モニターライクな鳴り方がややリスニング寄りに変化します。バランス接続で楽しみたい方はもちろん、すでにFitEar製品をお持ちの方はモデルごとに異なる線材のケーブルを交換することでまた違った音を楽しむことができるのではないでしょうか。

TG334、実は…

と、ここまでご紹介してきたTG334、特に音質の部分を読んだ方の中には「あれ、それって要するに…」と思った方もいらっしゃるのでは?そう、前モデルTo Go! 334がカスタムイヤホン・MH334をベースとしているように、実はこのTG334は同じくカスタムイヤホン・MH334 Studio Referenceをベースとしたユニバーサルモデルとなっているのです!

カスタムイヤホン・MH334 Studio Reference
カスタムイヤホン・MH334 Studio Reference

タネ明かしをしてしまうとなーんだ、となってしまうかも知れませんが、MH334 Studio Referenceは2021年5月現在でお値段198,800円(税込)、もちろんカスタムイヤホンなので耳型採取も必要ですし完成まで1ヶ月ほどかかります。対してTG334はお値段154,000円(税込)で在庫があれば納期もかからず、すぐにでも楽しめるというスピーディさ。

さらに、カスタムイヤホンをお持ちの方の一番の悩みどころである「このイヤホンの良さを他の人にも伝えたいのに耳型が合わなくて試聴させられない!」ということもありません。カスタムイヤホンも気になるけどちょっと敷居が高いなあ…という方なら、まずはこのTG334の音を充分に味わってからMH334 Studio Referenceを検討するというのも充分アリですよ。

製品仕様

製品名

FitEar TG334

スペック

バランスドアーマチュア型ドライバー 3Way / 3Unit / 4Driver(低域-1 / 低・中域-2 / 高域-1)

ケーブル

FitEar cable 013(3.5mmステレオミニプラグ)

付属品

ペリカンケース(黒色)、ケーブルクリップ、メッシュポーチ、イヤーチップ、クリーニングブラシ

まとめ

アメリカのIT系ニュースサイト・CNETでは 「The best in-ear headphone in the world」 とまで評価されたTo Go! 334を9年振りにリニューアルした最新モデル・TG334は本日より発売開始しております。もちろん店頭試聴機、さらにFitEar純正のバランスケーブルもご用意しておりますので、ぜひ一度その生まれ変わった音を体験してみて下さい。

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