中国の実力派イヤホンメーカー・TANCHJIMからきらびやかな新型イヤホン「NEW HANA」と「PRISM」が同時リリースしました!個性の異なる2モデルの気になる音質傾向は?詳細を実機試聴レビューと共にご紹介します。
TANCHJIMとは
新製品①NEW HANA
新製品②PRISM
NEW HANA/PRISM比較
まとめ
TANCHJIM(タンジジム)は2015年に設立された中国のイヤホンメーカーです。日本ではフルステンレス筐体のOxyagenやDarling、最近では低価格モデルの有線イヤホン「Tanya」が人気を集めています。
【商品情報】TANCHJIM Tanya
» 詳細を見る
そのTANCHJIMから本日なんと2モデルが新たに発表!それがこちら、「NEW HANA」と「PRISM」です!
今回はこの2モデルについて、音質レビューをまじえつつ詳細をお届けしたいと思います。
まずはNEW HANAからご紹介。その名の通り、純白のハウジングで人気を誇る「HANA」の新型モデルとなります(HANAは販売継続)。
純白だったHANAに対し、このNEW HANAはピンクゴールドの316ステンレス鋼製ボディと、フェイスプレート部分のみ白い磁器の模造エナメル塗料を施した仕上がり。左ハウジングにはモデル名、右ハウジングにはメーカーロゴマークが入っています。
搭載するのは「二次重合高剛性液晶振動板(HSPLC)」を採用した第3世代DMT高磁束ダイナミックドライバーユニットです。このドライバーユニットにより、繊細で華麗なボーカル、快適な低音と伸びが良い高音を実現しています。
ケーブルコネクタは2pinですが、メーカーによれば
「その特殊な構造と設計により、オリジナルのオスコネクタを使用することをお勧めします。サードパーティのオスコネクタを使用するとピンが緩んだり、公差によりメスコネクタの構造に損傷したりして寿命が短くなる場合があります。」
とのことなので、オリジナルのケーブルをそのままお使いいただくことをお勧めします。
ケーブルはOFC(無酸素銅)を採用し、特殊な素材で覆った形状になっています。
HANAと同じく、白いキャリングケースが付属します。
それでは音質チェックです。今回はプレイヤーとしてAstell&Kern A&futura SE100を組み合わせて試聴してみました。
柔らかな印象の見た目と同じく、音の方も中低域の豊かなややゆったりとした音質です。ほどよい響き感はありますが音場としては少々狭く、ピンポイントで聴かせる傾向。音の艶もあるのでボーカルものを聴くとなかなかの没入感で歌の世界に浸れますが、低域もそれなりに出るので録音が良くないとせっかくの声が埋もれてしまうのでご注意下さい。
【商品情報】TANCHJIM NEW HANA
» 詳細を見る
続いてはPRISMのご紹介。こちらもボディに316ステンレス鋼を採用しており、外観もいかにもステンレス、という感じのカラーリング。
よーく近くで見てみると…
電気メッキとエッチングで刻まれた模様の部分には凸状のサファイアガラスがはめ込まれており、さらに光沢を放っています。
搭載するドライバーは第4世代DMTダイナミックドライバーとSonion BAドライバー2基のハイブリッド構成。このPRISMで初搭載となる”第4世代DMTダイナミックドライバー”は振動板素材に高分子カーボンナノチューブを採用しています。
ケーブルコネクタは2pinですが、こちらもメーカーによれば
「その特殊な構造と設計により、オリジナルのオスコネクタを使用することをお勧めします。サードパーティのオスコネクタを使用するとピンが緩んだり、公差によりメスコネクタの構造に損傷したりして寿命が短くなる場合があります。」
とのことですので、NEW HANAと同様にオリジナルケーブルの使用をお勧めします。
ノズルにはイタリアの繊維・化学メーカーSAATI社製メッシュフィルタを搭載し、水蒸気やホコリの筐体への侵入を効果的に防止します。さらにその外側にはチタン合金製の防塵網を配置することで耐久性アップ、お手入れもしやすい仕様になっています。
ケーブルは銀メッキLitz単結晶銅とLitz無酸素銅を組み合わせた線材を、銀箔ワイヤの遮断層で囲んだ形状となっています。ステンレスのボディに負けないくらいの輝きです。
さらにY字分岐部のスライダーにはオーストリア製の人工水晶を装飾するという、「PRISM」の名にふさわしい複雑な輝きを放つイヤホンとなっています。
イヤーピースは同社・Darlingでも採用していた「T-APB気圧バランスイヤーピース」で、低域増強タイプ・高域増強タイプの2種類がS/M/Lの3サイズ付属しています。
NEW HANAよりもひとまわり大きい、真っ白なキャリングケースも付属。
それではPRISMの音質もチェックしていきましょう。こちらもSE100で試聴しています。
ハウジングといいケーブルといい、見た目がかなりキラキラとしているので音の方もそんな感じかと思いきや、意外にフラット傾向。カッチリ、スッキリとした中低域とキレのある低域と伸びのある高域で音ヌケの良さとスピード感の高さを感じます。ボーカルの情感などはあまりなくアッサリと聴かせる音づくりですが、そのぶんジャンルを選ばず奇麗に鳴らしてくれるイヤホンです。
イヤーピースのタイプを変えてみるとしっかり低域・高域の変化を感じますが、どちらも派手な変化を起こすものではないので音の刺さりやこもりもありません。こちらは好みの音にあわせて選んでみると面白いのではないでしょうか。
【商品情報】TANCHJIM PRISM
» 詳細を見る
今回発表されたTANCHJIMの2モデルはどちらも316ステンレス鋼製の輝きあふれるハウジングですが、カラーリングや搭載ドライバー、音作りでまったく異なるキャラクターを持つイヤホンに仕上がっています。
「NEW HANA」「PRISIM」は本日よりご予約受付開始、発売はどちらも10月22日です。試聴機もご用意しておりますので、ぜひ店頭でその音をご確認下さい。