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2021.10.20
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【試聴レビュー】完全ワイヤレスイヤホンVictor HA-FW1000T

【試聴レビュー】完全ワイヤレスイヤホンVictor HA-FW1000T

「木」が奏でる美しい響きと自然な音の広がりを追求したWOODシリーズがついに完全ワイヤレスイヤホンで登場!世界で初めて”木の振動板”を開発したVictorの新製品「HA-FW1000T」を試聴レビューを交えてご紹介します。

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Victorとは

Victor(ビクター)は1927年に設立された「日本ビクター蓄音器株式会社」から始まる、長い歴史を持つ日本のオーディオブランドです。蓄音機から流れる亡き飼い主の声に耳を傾ける犬・ニッパー君のロゴマークでも良く知られています。

Victorのロゴマーク「His Master's Voice」
Victorのロゴマーク「His Master's Voice」

そんなVictorが持つ、他社にはない大きな特徴といえばやはり「WOODシリーズ」。音の伝搬速度が速く振動の減衰特性に優れた性質を持つ”木”でスピーカーの振動板を作る、というこの試みは1970年代からスタートし、さまざまな困難を乗り越えつつ2003年にようやく製品化しました。

その後この技術はヘッドホン・イヤホンのドライバにも応用され、2008年に世界初となる”木の振動板を採用したイヤホン”HP-FX500を発売されました。

HP-FX500(現在は生産完了)
HP-FX500(現在は生産完了)

それから13年の時を経て、ついにWOODシリーズが完全ワイヤレスイヤホンの世界にも登場!それがこちら、HA-FW1000Tです!

HA-FW1000T
HA-FW1000T

今回はこのHA-FW1000Tを一足早くお借りして、実機試聴レビューをお届け致します。

【商品情報】Victor HA-FW1000T

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HA-FW1000Tの外観レビュー

まずは外観から。このHA-FW1000Tでは直径11mmと大型のドライバを採用していることもあり、ハウジング部は若干大きめ。木目をあしらったタッチパネルには左右ともニッパー君がプリントされています。

形状としては「丸みをおびた三角形」という感じですが、そういえばこのHA-FW1000Tの予告には”おにぎり”が使われていました。

木の振動板、木目調のタッチパネル、そしておにぎりと、先端技術の結晶でありながらどことなく柔らかさや親しみを感じさせる仕上げは、いかにも「日本のオーディオブランドから生まれた完全ワイヤレスイヤホン」という感じがします。

本体の表と裏
本体の表と裏

イヤホン本体を真横から見るとこんな感じです。ちょっとステム(軸)が長めなのがわかります。

横から見た図
横から見た図

イヤーピースを外すと、段差がついたステムが現れます。この段差で、Victor独特の柔らかいイヤーピースもしっかりと固定されるというわけです。

段差のついたステム
段差のついたステム

HA-FW1000Tの特徴

ウッドドームカーボンドライバー

まずはなんといっても振動板!搭載されているのはもちろん「新開発ウッドドームカーボンドライバー(口径11mm)」です。

これはVictor独自の薄膜加工技術によりカバ材を薄く削り出した50umウッドドームを、カーボンコーティングしたPET振動板に組み合わせたもので、振動板外周部(PET)には適度なしなやかさを、振動板中央のドーム部分(ウッド)にはより高い強度を持たせることで美しい音色を奏でるとのことです。

ウッドドームカーボンドライバー(イメージ図)
ウッドドームカーボンドライバー(イメージ図)

スパイラルドットProイヤーピース

イヤーピースにはVictorハイクラスイヤホンではおなじみのスパイラルドットの進化版、その名も「スパイラルドットPro」を採用!こちらはS/SM/M/ML/Lの5サイズが付属します。

付属イヤーピースは新開発・スパイラルドットPro
付属イヤーピースは新開発・スパイラルドットPro

この「スパイラルドットPro」、ぱっと見は単品販売されている”スパイラルドット++”とそっくりですが、実際はProの方が少し柔らかくなっています。また、よーく近づいて見てみると…

左:スパイラルドット++、右:スパイラルドットPro
左:スパイラルドット++、右:スパイラルドットPro

おわかりでしょうか?イヤーピースの穴の内側に特徴的な”ドット”がらせん状に刻まれているのはどちらも同じですが、右の「スパイラルドットPro」の方には凸形状の突起が追加されてさらに複雑な構造になっています。これにより、さらに繊細な音まで再現できるようになったとのことです。

スパイラルドットProの断面図
スパイラルドットProの断面図

K2テクノロジー

Victorには独自の高音質化技術があるのをご存知でしょうか?それが音源のデジタル化における高音質化情報処理技術「K2テクノロジー」です。ビクタースタジオが保有する膨大なマスターテープから集めた特性データと、マスタリングエンジニアの感性から生まれたこの技術がHA-FW1000Tには搭載されています。

HA-FW1000Tの対応BluetoothコーデックはSBC/AAC/aptX/aptX Adaptiveですが、例えばiPhoneのようなaptX非対応の機器で使用してもハイレゾ相当の高音質で音楽を楽しむことができるというわけです。なお、この「K2テクノロジー」はオン・オフの切替が可能です。(aptX Adaptiveコーデックでの接続時は「K2テクノロジー」機能の効果がありませんのでご注意下さい)

K2テクノロジー説明図
K2テクノロジー説明図

ハイブリッドアクティブノイズキャンセリング機能

HA-FW1000Tはノイズキャンセリング機能も、もちろん搭載しています。イヤーピースの密閉度を常に監視し、装着のズレも検知して自動でノイズキャンセリングレベルを補正することで常に高いノイズキャンセリング効果をキープします。さらに密閉度の高いスパイラルドットProイヤーピースと組み合わせることで、その名も「ハイブリッドアクティブノイズキャンセリング機能」が誕生しました。

ノイズキャンセリング模式図
ノイズキャンセリング模式図

マスクモード機能

いまや電話用途だけでなくリモートワークやオンライン会議などでも使用されることの多い完全ワイヤレスイヤホンですが、HA-FW1000Tにはマスク着用時の声のこもりを補正する「マスクモード機能」が搭載されています。

マスクモード機能搭載
マスクモード機能搭載

HA-FW1000Tの音質チェック

それではいよいよHA-FW1000Tの音質チェックです。今回はaptXに対応しているということでプレイヤーにはAstell&Kern A&futura SE100を選択。また、K2テクノロジーの効果を確認するために高音質コーデックを持たないiPhone Xでも試聴してみました。なお、試聴時には「ノイズキャンセリング機能」「K2テクノロジー」をそれぞれオンにしています。

Astell&Kern A&futura SE100と繋いで試聴

SE100とaptXで接続
SE100とaptXで接続

「木」という素材から連想されるような落ち着き感・柔らかさはあるものの、一方で高域の伸びやかさやスピード感といった”華”も兼ね備えた印象。低域の量感はほどほどで、キレと質感の方に重心を置いた感じです。「K2テクノロジー」をオフ(再生停止時に右側を4回タップ)にして試してみたところ、aptXで接続していることもあってかハイレゾ音源の再生ではあまり効果を感じなかったものの、CD音源の再生時にはピアノや女性ボーカルのハイトーンなど、高域の伸びがオン・オフで大きく変わります。この機能は積極的にオンにして使いたいところです。

続いて、対応コーデックとしては不利になってしまうiPhone Xでも試聴してみます。

iPhone X と繋いで試聴

iPhone XとAACで接続
iPhone XとAACで接続

こちらはSE100の時以上に「K2テクノロジー」機能の有無がわかりやすく表れました。オンにすることで高域の伸びはもちろん、低域の解像感や音場の広がりも改善されます。基本的にはオンのままで使用するのが良いかと思いますが、反面ガツンとくるような荒々しさの表現はややマイルドになるのでケースに応じてオン・オフの使い分けをしても面白いのではないでしょうか。

なお、ノイズキャンセリング機能は音質に影響するような強力なタイプではなく、空調のノイズや暗騒音のボリュームを下げる感じの効き目です。このノイズキャンセリング機能とK2テクノロジーのオン・オフはバッテリーの持ちに大きく影響するので、使用する環境やバッテリー残量を考慮しつつ切替すると良いのではないでしょうか。

製品仕様

型式
ダイナミック
通信方式
Bluetooth 標準規格Ver.5.2
出力/最大通信距離
Bluetooth 標準規格 Power Class 1/約10m
対応Bluetoothプロファイル
A2DP/AVRCP/HFP
対応コーデック
SBC/AAC/aptX/aptX Adaptive
対応コンテンツ保護
SCMS-T 方式
再生周波数帯域
20Hz~ 48000Hz
※通信に使用するCODEC(コーデック)やK2の設定によって変化します。
※使用できるCODECは接続機器によって異なります。
※上記の数字は条件が整った場合の最大スペックとなります。
防水防塵性能
IPX4
ケース防水防塵性能
なし
電池持続時間(NC ON)
最大5.5時間
電池持続時間(NC OFF)
最大9時間
ケース充電回数
約2回
充電時間
約2.5時間
ケース充電時間
約2.5時間
充電方法
USB給電
本体質量(片耳)
7.8g
ケース質量
45g
製品(W×D×H)
4.6cm×2.5cm×3cm
パッケージ(W×D×H)
11cm×4.7cm×15cm

まとめ

いまやハイクラスの完全ワイヤレスイヤホンには欠かせないノイズキャンセリング機能だけでなく、独自の高音質化技術やユニークなマスクモード機能まで搭載したHA-FW1000Tの発売は11月5日、ご予約は本日より受付開始です!試聴機も展示しておりますので、ぜひ店頭で新しい「WOODシリーズ」の音をご確認下さい!

【商品情報】Victor HA-FW1000T

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