SHUREのモニターヘッドホンの「SRH440A」「SRH840A」が本日同時発売しました。2モデル共に2009年発売のモニターヘッドホンのリニューアルモデルです。DTMや動画編集にもおすすめのヘッドホンを詳しいレビューと併せてご紹介します。
SHUREとは
SHURE SRH440Aの外観レビュー
SHURE SRH440Aの音質レビュー
SHURE SRH440Aの製品仕様
SHURE SRH840Aの外観レビュー
SHURE SRH840Aの音質レビュー
SHURE SRH840Aの製品仕様
まとめ
SHURE(シュア)は1925年、シドニー・シュア氏によって設立されたアメリカの音響機器メーカーです。
設立当初はAMラジオのキットやパーツの販売が主でしたが、その後現在の主力製品であるマイクやイヤホン・ヘッドホンの製造に着手、特にマイクはアメリカ大統領の演説でも使用されるほど、同社を代表する製品となりました。
2000年代に入るとiPodブームの影響からプロ向けだったイヤホン”Eシリーズ”がオーディオファンの間で人気となり、SHUREも2004年から本格的にコンシューマー(一般)向けの市場に参入することとなりました。
そのSHUREのモニターヘッドホン2機種がリニューアル!本日発売となる
・SRH440A(有線モニターヘッドホン)
・SRH840A(有線モニターヘッドホン)
について詳しくご紹介します。
まずは有線ヘッドホン2モデルのうち『SRH440A』からご紹介します。モデル名からもお分かりいただけるかと思いますが、こちらは2009年に発売された「SRH440」のリニューアルモデルとなっています。
付属品はマニュアル、ケーブル、3.5mm→6.3mm変換アダプタとなっています。前作「SRH440」ではカールコードが採用されていましたが、今回のSRH440Aは3mのストレートケーブルになりました。
また、ご覧のとおりハウジング部が90度回転するスィーベル機構が採用されているため、ヘッドホンを首にかけやすくなっています。
前作「SRH440」と比べると、ヘッドバンドの幅が広くなったためかややガッシリとした見た目になっています。
ヘッドバンドの内側にはファブリック素材が使われており、長時間の使用に耐える通気性を確保するとともに経年劣化しにくくもなっているようです。
イヤーパッドはやや硬めの合皮製。
ケーブルは押し込んで軽く回すことで固定する、バヨネットタイプの着脱式です。
それでは音の方はどうでしょうか。今回はプレイヤーとして「Shanling EM5」を組み合わせて聴いてみます。
中高域の明瞭さと歯切れの良さが際立つ、明るめな音色という印象です。
低域はあっさりと量感少なめで、サラッとした音の出方になっています。装着感に関しては幅の広いヘッドバンドと、ほど良い側圧とクッションの効いたイヤーパッドでしっかりと固定されるためか、見た目のガッシリ感に反して意外と快適です。
前モデルでは311gという重さがたびたび指摘されていましたが、この「SRH440A」では270gと軽量化されました。
トランスデューサータイプ | ダイナミック、ネオジム磁石 | ドライバー口径 | 40 mm |
---|---|---|---|
周波数帯域 | 10 Hz - 22 kHz | インピーダンス (@1 KHz) | 40 Ω |
最大入力 | 500 mW | プラグ | 3.5mmステレオミニプラグ (6.3mm金メッキ標準プラグアダプター付属) |
ケーブル長 | 3m ストレート(着脱式、OFC) | イヤパッド着脱 | ○ |
折り畳み式 | ○ | 質量 | 270g (ケーブル除く) |
【商品情報】SHURE SRH440A
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続いて有線ヘッドホン『SRH840A』のご紹介です。こちらもモデル名からお分かりのとおり、2009年に発売された「SRH840」のリニューアルモデルとなっています。
付属品はマニュアル、ケーブル、3.5mm→6.3mm変換アダプタ、キャリングポーチとなっています。
「SRH440A」と同様に、前作「SRH840」のカールコードから3mのストレートケーブルへの変更とスィーベル機構が導入されています。なお、残念ながら前モデルでは付属していた交換用イヤーパッドはなくなっています。
ヘッドバンドの幅が広くなり、内側にファブリック素材が使用されているのも「SRH440A」と同じですが、内部のクッション材が異なる「プレミアムパッド入りヘッドバンド」になっているとのこと。
イヤーパッドも「SRH440A」と異なり、表面の合皮にしっとりとした素材が使われていて少し柔らかめのクッションが効いた感じになっています。
バヨネットタイプの着脱式ケーブルを採用しているのは「SRH440A」と同じですね。
こちらも音の方をチェックしてみましょう。プレイヤーには同じく「Shanling EM5」を使用しました。
「SRH440A」同様、中高域メインのサウンドではありますが高域の伸びやかさが増し、さらに音の定位感・分離感が向上したことで前後の空間表現力もアップグレードしています。
装着感に関しても「SRH440A」と同じく良好ですが、イヤーパッドの素材の違いによりさらに耳にぴったりと貼りつくのか、遮音性が若干高くなっているようです。
こちらも前モデルが318gと重めだったのに対し、今回の「SRH840A」では275gと軽量化が図られており、長時間の装着も問題なさそうなところがモニターヘッドホンとしては嬉しいポイントではないでしょうか。
トランスデューサータイプ | ダイナミック、ネオジム磁石 | ドライバー口径 | 40 mm |
---|---|---|---|
周波数帯域 | 5 Hz - 25 kHz | インピーダンス (@1 KHz) | 40 Ω |
最大入力 | 500 mW | プラグ | 3.5mmステレオミニプラグ (6.3mm金メッキ標準プラグアダプター付属) |
ケーブル長 | 3m ストレート(着脱式、OFC) | イヤパッド着脱 | ○ |
折り畳み式 | ○ | 質量 | 275g (ケーブル除く) |
【商品情報】SHURE SRH840A
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いわゆる”おうち時間”の増加もあり、これまでは主に音楽を楽しむための道具として用いられてきたヘッドホンに楽曲・動画編集や配信などで使用する「モニターヘッドホン」としての役割も重要視されるようになってきました。
今回ご紹介した「SRH440A」と「SRH840A」は、そうしたリクエストに応えるための有力なモデルとなっているのではないでしょうか。
SHURE 「SRH440A」・「SRH840A」は
・リニューアルで軽量化、ヘッドバンド改良により装着感が向上
・「SRH840A」は定位感、分離感が向上して空間表現力がアップデート
・DTM、動画編集にもおすすめ
です。
本日より発売開始、店頭試聴機もご用意しておりますのでぜひ一度お試し下さい。
フジヤエービック店頭では、新品、中古のヘッドホンを豊富に取り揃えております。
試聴スペースでヘッドホンのお聴き比べも可能です。
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