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2022.01.13
オーディオ豆知識,

スマホでは物足りない?専用の音楽プレイヤーを選ぶ理由

スマホでは物足りない?専用の音楽プレイヤーを選ぶ理由

普段スマホで音楽ストリーミングにアクセスして音楽を聴くという方が大半なのではないでしょうか。今回は初めてハイレゾポータブル音楽プレイヤー(DAP)を聴いた当店スタッフのShanling m3xのレビューと共にハイレゾDAPを選ぶ理由をお話します。

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サブスク画像イメージ

普段バスや電車で通勤しているときに、iPhoneでApple MusicやSpotifyなど音楽ストリーミングサービスを楽しんでいる方が多いのではないでしょうか。

今回は、通勤時に音楽を聴くというフジヤエービックWEB担当のCさんから「iPhoneで聴いているけどDAPを検討したい」と相談を受け、早速インタビューをしてみました。
悩みやハイレゾDAPを初めて聴いた感想、レビューをご紹介します。

N:Cさん、よろしくお願いします。
C:よろしくお願いします。
N:普段はどんな時に音楽を聴いていますか。
C:通勤の電車内とジョギング中、たまに部屋でゆっくりしている時に聴いています。
N:プレイヤーは何を使っていますか?
C:iPhoneです。以前はiPod touch(第6世代)を使用していたこともありますが、経年劣化でバッテリーの持ちが悪くなり、iPhoneでApple Musicを聴いています。その他に Amazon Prime MusicやSpotifyで聴くこともあります。

アイフォンapplemusic画面※アイフォンを切り抜いてください

N:今回ご相談というのは?
C:はい。iPhoneで音楽を聴くメリットはこのふたつ

スマートフォンで音楽を聴くメリット

荷物にならない

スマートフォンと別にポータブルオーディオプレーヤーを持っていると2台持ち運ぶことになるので、荷物にならずに1台で色んなコンテンツを楽しむことができる

手軽さ

スマートフォンにアプリをインストールすればすぐに音楽ストリーミングが手軽に楽しめるという点ですが、不満も出てきてしまって...

スマートフォンで音楽を聴くデメリット

音質

applemusic ロスレス画像

Apple Musicのハイレゾ・ロスレス配信をきっかけにCD音質で音楽を聴ける!ということで、せっかくなら、とロスレスで聴いていたのですが、どうしても音がまとまって聞こえてしまうような印象がありました。

イヤホンもいくつか試したのですが、物足りなさを感じていました。

保存できるデータ容量が少ない

スマートフォンには保存できるデータ量に制限があります。動画も音楽もダウンロードして外出先で楽しみたい、しかし、容量に制限があるためお気に入りの音楽を持ち運ぶ容量に限界がある。

また、サブスク解禁していない音楽はSDカードに入れているので、それが楽しめないところに不満がありました。iTunesからバックアップしておけばダウンロードも可能なのですが、ダウンロードに手間を感じていましたし、やはりスマートフォンの容量が少ないとダウンロードできないので不便さを感じていました。

ハイレゾDAPなら解決できるのでは、とNさんに相談しに来たのです。
N:なるほど。条件は

・音楽ストリーミングサービスが使える
・ハイレゾやCD音質で音楽を聴きたい
・高音質がいい
・音楽データを持ち運べて容量が大きいものがいい


ということですね。
では、音楽専用ポータブルプレイヤーのメリットから紹介していきましょう。

音楽専用ポータブルプレイヤーで音楽を聴くメリット

音質の良さ

まずは音質についてですが、音楽専用のポータブルプレイヤーには音楽を聴くための専用DACチップが搭載されています。
C:えっ、ちょっと待ってください。DACとは何ですか?
N:DAC(Digital to Analog Converter/デジタルトゥアナログコンバーター)とは、音楽を再生する際に、CDなどに入っているデジタル信号をアナログ信号に変換する機器のことです。スマートフォンにもDACは内蔵されていますが音楽専用に作られたものではありません。

一方で音楽専用のポータブルプレイヤーに搭載されているDACは音楽用に作られているため、より高音質で音楽を楽しめるというわけです。
C:なるほど、スマートフォンと音楽専用機との違いはDACにあるんですね。
N:スマートフォンの中にもハイレゾ対応モデルがありますので、そちらを選ぶ、というのもありです。

音楽データを入れて持ち運べる

SDカードの画像

Cさんがあげていた、音楽データを持ち運ぶ、という点もほとんどのDAPにはSDカードスロットが付いていますので、SDカードを差し込んでおけば持ち運ぶことができます。

出力が豊富

M3X出力

N:ちなみに、イヤホンは何を使ってますか?
C:iPhone付属のライトニングケーブルと3.5mmのイヤホンと、ワイヤレスイヤホンはag TWS04Kです。
N:音楽専用DAPのほとんどは、3.5mmの通常のイヤホンジャックと、Bluetoothワイヤレスに対応していますが、さらに4.4mmバランス対応しているなど、豊富なものが多いです。

ボタン操作

M3Xボリュームつまみ画像

N:音楽専用DAPは、やはり専用に作られていますので、ボリューム操作がつまみになっていたり、再生ボタンや送りボタンが搭載しているものもあります。この辺りはスマートフォンとの違いですね。
C:確かにスマホだとボタンなので、ボリュームをくるくる回すのは感覚でできるのでいいかも。

ちょっと興味が出てきました。でも、デメリットもありますよね。

音楽専用ポータブルプレイヤーで音楽を聴くデメリット

荷物が増える

スマートフォンの他にもう一台持ち歩かなくてはならないから重くなってしまう。

費用がかかる

それに、もう一台デバイスを増やすことになるので費用は必要ですよね...。
N:もちろん、デバイスを増やすことになるので費用と荷物は増えます。

ハイレゾDAPに関する疑問

ハイレゾDAPは高い?

C:10年くらい前にハイレゾが出てきた頃、量販店で見たハイレゾDAP、確かCayinだったと記憶しているのですが、かなり高額だった気がします。高いのはちょっと...
N:そうですね、以前はまだハイレゾDAPの種類も少なく高額でしたが、最近は種類も価格も豊富なので、手のひらサイズや低価格帯の導入モデルからハイスペックなモデルまで選べますよ。

サブスクサービスは使える?

C:ひとつ忘れていました。Apple MusicやSpotifyなどサブスクサービスは使えるんですか?
N:現在の主流となっているAndroid OSが搭載されたDAPであれば、アプリをインストールすれば使えますよ。SDカードに入れている音楽も専用アプリで聴くことができます。使用感はそれぞれなのでそこは確認しておくといいですね。

音楽専用ポータブルプレイヤーは必要?

C:ここまで説明を聞いてみて「便利で手軽なのはスマートフォン」だけど、サブスクサービスが普通に使えるなら、「音質が良くて音楽データをたくさん持ち運べるハイレゾDAP」もありなのでは、と思ってきました。

いきなり高いものはちょっと難しいので先にあげた条件で低価格のもので試してみてもいいですか。

初めてのハイレゾDAPにおすすめShanling m3x

Shanling M3X画像

N:では、昨年のランキング1位にもなったShanling M3Xはどうでしょう?初めてDAPを買うという方にもおすすめしていますよ。
C:うーん、いきなりなんですが、お値段が気になります...
N:税込で¥37,950(※2022/01/13時点の価格)です。
C:5万円は覚悟していたんですが、手が届く価格かもしれません。
N:まず、「音質がいいもの」と条件にありましたね。DACは音質の決め手と説明した通りですが、Shanling M6proやM8など、ShanlingのハイレゾDAPの上位機種に搭載されているものと同じものが使われています。

さらに、このDACが2基搭載されていて、「シングルDACモード」「デュアルDACモード」の切替ができます。これは「2基搭載しているDACチップを片方だけ使うか、両方使うか」を切り替えることができる機能で、音質の変化も楽しむことができます。

【商品情報】Shanling M3X

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イメージ
Shanling M3Xデュアル切り替えイメージ

C:ひとつのプレイヤーでふたつ音色が楽しめるんですね!
N:あとは、ゲインをHighとLowに変更もできますので4種類ですね。音質については好みだと思いますが、聴きたいジャンルによって使い分けるなんてことも楽しいですよ。

使用感レビュー

C:持ってみてもいいですか?
N:どうぞ。

DAPを手に持った画像

C:あれ、見た目は重そうに見えるんですけど、手に収まるし、想像していたより軽いです。
N:重さは約168g、iPhone 12が約162gなので同じくらいですね。

電源立ち上げ画面

C:それでは、電源を入れます。
C:ちょっと時間がかかりますね。
N:iPhoneに慣れていると確かに遅く感じるかもしれませんね。

アプリ画面

C:あれ、見たことないアプリです。
N:Androidのアプリですが、APKPureからApple Musicなどのアプリをインストールできます。自分のアカウントでログインすればすぐに使えますよ。
C:早速iPhone付属のイヤホンで聴いてみます。
N:DACはデュアルとシングル、ゲインはHighとLowに変更できます。

音質レビューiPhone付属のイヤホン

iPhone付属イヤホンとM3X
デュアル画面

では、まずはデュアルDAC、ゲインをHighに設定して聴いてみます。

音圧、アタック音というのでしょうか。すべての音をしっかりと感じます。中高音はクリアで、シンバル系の音の響きも生で聴いているようですね。何度も聴いている曲を聴いたのですが、薄くコーラスが入っていることに初めて気が付きました。

シングルDAC、ゲインをLowに変更してみます。

シングル画面

全体がまとまっているように感じます。デュアル、Highより低音域の量感を感じますが、かといって大きすぎるということではなく、中高音域もバランスよく聞こえます。

ゲインをHighにしていると楽曲によってはキンキンしてしまうものもLowであれば全体がまとまる感じです。
Nさんが言っていた好み、ということがよくわかりました。

曲によって使い分けるのも楽しそうです。
N:せっかくなので9月に発売された有線イヤホンVento Conductor T-1000も試してみてください。
C:ありがとうございます。それではVento Conductor T-1000を繋いでみます。

【商品情報】DARUMA AUDIO Vento Conductor T-1000 (Red)

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音質レビュー Vento Conductor T-1000

Vento Conductor T-1000 とM3X

iPhone付属のイヤホンでは、全体が前に出てくるように感じたのですが、 Vento Conductor T-1000は繊細に音の粒がはっきり表現されるように感じます。心地がいいです。

ライブ音源などはライブ会場で録音しているということもあって音質としては不利な面がありますが、その空間にいるような感覚、より臨場感を感じました。

まとめ

N:初めてハイレゾDAPを聴いてみた感想はいかがでしょう?
C:はい。はっきりと音質の違いを感じました。意図している音がしっかりと聴こえてくる感じですね。多少動作に野暮ったさを感じますが、慣れれば気になりません。

便利さ、という点ではスマートフォンを選ぶことになると思いますが、音質面などなにか不満があるのであれば、初めてのハイレゾDAPにShanling M3Xはいい選択だと思いました。

N:Cさん、ありがとうございました。
専用の音楽プレイヤー「ハイレゾDAP」を選ぶポイントは

・専用に作られているため、高音質である
・ハイレゾ音質に対応している
・データ容量を増やせる


音質、データ容量、専用に作られている操作性を重要視するのであればハイレゾDAPがおすすめです。一方でスマートフォンは利便性、携帯性において軍配が上がります。

ハイレゾDAPは価格、性能、音質もさまざまです。参考にしていただき、最適なものを見つけてください。

【商品情報】Shanling M3X

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【試聴レビュー】Shanlingの”エントリークラスというにはガチすぎる”DAP・M3Xがついに発表!さっそく聴いてみました!

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