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2025.10.21
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SENNHEISER HDB 630 レビュー | USB-Cドングル付属!音質に妥協しない最新ワイヤレスヘッドホン

SENNHEISER HDB 630 レビュー | USB-Cドングル付属!音質に妥協しない最新ワイヤレスヘッドホン

SENNHEISERの最新ワイヤレスヘッドホン「HDB 630」を専門店スタッフが徹底レビュー!同梱USBーCドングルの使用で、あらゆる環境でハイレゾワイヤレス再生を実現。音質にこだわる人におすすめのワイヤレスヘッドホンを紹介します。

ブログ担当スタッフ根本イメージ
▶記事担当「フジヤエービック スタッフ 根本」

イヤホン:FitEar/TG334、qdc/Anole V14-C
ヘッドホン:TAGO STUDIO/T3-01
DAP:Astell&Kern/A&ultima SP3000
などを愛用中。

商品レビューや取材、インタビューなどを担当しています。製品そのものの情報だけでなく、メーカーや開発者の"想い"もお伝えしたいと思っています。
 

HDB 630とは | まるでワイヤレスに進化したHD 620S!?

SENNHEISERの最新ワイヤレスヘッドホン「HDB 630」!

・USBーCドングル「BTD 700」同梱!あらゆる環境でハイレゾワイヤレス再生を実現
・MOMENTUM 4 Wirelessそっくり。でも実は細部にわたって改良された本体
有線HDシリーズを連想させるナチュラルバランスサウンド
・低域の締まり、S/N比がさらに向上!BTD 700との組み合わせがオススメ

MOMENTUM 4 Wirelessや有線モデル「HD 620S」が掛け合わされたかのような、高次元なヘッドホンに仕上がっています。

【商品情報】SENNHEISER HDB 630

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SENNHEISER HDB 630商品イメージ

SENNHEISERのワイヤレスヘッドホン新シリーズ?

有名なヘッドホンブランドのひとつであり、世界中のファンから愛されているのがドイツのSENNHEISER(ゼンハイザー)。1945年に設立され、今年でちょうど80周年を迎える歴史あるブランドです。
そんなSENNHEISERのワイヤレスヘッドホンには、プレミアムクラスの「MOMENTUM Wireless」シリーズ。

【商品情報】SENNHEISER MOMENTUM 4 Wireless

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SENNHEISER MOMENTUM 4 Wireless商品イメージ

【音質レビュー】ゼンハイザー MOMENTUM 4 Wirelessは音質も性能も最新鋭のワイヤレスヘッドホン

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 【音質レビュー】ゼンハイザー MOMENTUM 4 Wirelessは音質も性能も最新鋭のワイヤレスヘッドホン ブログイメージ

そして、ミドルクラスの「ACCENTUM Wireless」シリーズの2種類が存在していました。

【商品情報】SENNHEISER ACCENTUM Wireless

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SENNHEISER ACCENTUM Wireless商品イメージ

SENNHEISER ACCENTUM Wireless レビュー | お手頃価格で使い勝手も良いワイヤレスヘッドホン

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 SENNHEISER ACCENTUM Wireless レビュー | お手頃価格で使い勝手も良いワイヤレスヘッドホン ブログイメージ
HDB 630本体の画像

そして2025年、なんとさらに上のクラスの”スーパーMOMENTUM”ともいうべき新たなシリーズが登場しました!それがこちら、有線ヘッドホン”HD 600”シリーズの名を継承した「HDB 630」です!

今回はこのHDB 630について、詳細および音質レビューをお送りします。

SENNHEISER HDB 630の特徴

さっそくSENNHEISER HDB 630を開封してみましょう。

キャリーケース、付属品

キャリーケースの画像
キャリーケースの中身

MOMENTUM 4 Wireless付属のものと似たキャリーケースを開けると、付属品とともにHDB 630本体が整然と収められていました。よく見ると、ケースの仕切りやポケットの配置などがMOMENTUM 4 Wireless付属のものと異なっていることがわかります。

付属品の画像
HDB 630の付属品

キャリーケース以外の付属品は、充電用USBケーブル(両端Type-C)、有線接続用1.2mオーディオケーブル、航空機用アダプタ、USB-Cドングル、マニュアル類となっています。

USB-CドングルBTD 700 | 高音質コーデックを楽しめる

BTD 700の画像
BTD 700が付属

HDB 630では従来のMOMENTUM/ACCENTUM Wirelessシリーズと異なり、オーディオファイルユーザーが満足するワイヤレスサウンドを実現するためのUSB-Cドングル「BTD 700」を同梱しています。iPhoneなどハイレゾコーデックを搭載していない機器と接続する場合でも、このBTD 700を使うことでaptX HD/aptX adaptiveコーデックが利用できるというわけです。
なお、製品版のBTD 700と違い「USB A-C変換アダプタ」はついていません。

ロングバッテリー | 最大60時間再生

HDB 630本体の画像
見た目はMOMENTUM 4 Wirelessそっくり

MOMENTUM 4 Wirelessと同じくシンプルなフラットデザイン…というよりも、ほとんど違いがないくらいに非常にそっくり。
動作時間はMOMENTUM 4 Wireless同様に、最大60時間というロングライフ。ノイズキャンセリング機能をONにしてハイレゾ音源を再生する、というように機能をフル活用しても最大45時間の再生が可能です。

スイーベル機構、カラーラインナップ

HDB 630スイーベル機構の画像
スイーベル機構採用

内側への折り畳み機構がなく、ハウジングが内側・外側どちらにも水平に開くスイーベル機構を採用している点も同じです。
HDB 630のカラーラインナップは、今のところこちらのブラック1色のみとなっています。

ヘッドバンド | 幅広でしっかりとした装着感

HDB 630のヘッドバンドの画像
HDB 630のヘッドバンド

HDB 630のヘッドバンドは日本製の合成皮革に包まれた、やや幅広なタイプ。

ヘッドバンドアーム | 好みに合わせやすい無段階式

ヘッドバンドが伸縮する画像
伸縮は無段階

ヘッドバンドの伸縮はスッスッと静かにスライドする無段階方式。

操作ボタン、出入力端子 | 右ハウジングに集約

右ハウジングの画像
基本操作は右ハウジングに集約

機能面がすべて右ハウジングに集約されている点も変わりません。側面下部には電源兼ペアリングスイッチ、バッテリー残量を示すランプ、USBコネクタ、有線接続用の3.5mmステレオジャックが並びます。再生・停止、曲戻し・曲送り、音量調整といった基本操作を右ハウジングの表面をタッチすることで行うのも、やはりMOMENTUM 4 Wirelessと同じです。
USBコネクタは充電のほか、スマートフォン等とUSBケーブルでつなげてのデジタル接続(96kHz/24bitまで対応)入力にも対応しています。

パラメトリックEQ | 周波数帯域もカスタマイズが可能な新機能

パラメトリックEQの画像
パラメトリックEQ
パラメトリックEQの画像
ユーザーが自由にカスタマイズ可能

HDB 630で新たに搭載された機能が「パラメトリックEQ」です。専用アプリ「Sennheiser Smart Control Plus」からこの機能を選択、スマートフォンを横にすると周波数帯域やフィルターをユーザーが自由にカスタマイズすることが可能になります。各周波数帯域間のカーブも調整可能なので、こだわり派の方ならこの機能を試しているだけで気がついたら何時間も経っていた…なんてことになるかもしれません。
※正式発売前のためアプリの表示などに変更が入る可能性があります。予めご了承ください

外観 | MOMENTUM 4 Wirelessそっくりな本体に多くの改良

もう一歩ふみこんで比較するために、HDB 630とMOMENTUM 4 Wirelessを並べてみました。

HDB 630とMOMENTUM 4 WirelessのLR表記画像
左:MOMENTUM 4 Wireless、右:HDB 630

左がMOMENTUM 4 Wireless、右がHDB 630ですが、こうして並べてもよく似ています。ヘッドバンドのアーム部分の色(シルバーがHDB 630)とハウジング内部のLR表記でようやく見分けがつきますね。

HDB 630とMOMENTUM 4 Wirelessのヘッドバンド画像
左:MOMENTUM 4 Wireless、右:HDB 630

ヘッドバンドの表面素材も異なっていました。MOMENTUM 4 Wirelessではファブリック素材なのに対し、HDB 630は内側と同じ合成皮革となっています。

HDB 630とMOMENTUM 4 Wirelessのハウジング画像
左:MOMENTUM 4 Wireless、右:HDB 630

ハウジングの厚みもよく見るとHDB 630の方がかなり厚く、単純なパーツの使いまわしでないことがわかります。
HDB 630では自社開発の42mmトランスデューサー(ドライバー)背面に新しい”アコースティックメッシュ”を追加。さらに背面部に深みをもたせることでドライバー内部の空気のコントロールと音の広がりを最適化し、低域上部・中高域の安定した再現を実現しています。

HDB 630のダストカバー画像
ダストカバーも改善

細かいところでは、ハウジング内側のダストカバー(LRの表記があるシート)も見直すことで、高域の透明感が向上しています。

音質 | HDB 630とMOMENTUM 4 Wirelessを比較

Bluetooth接続で試聴

それではHDB 630の音質をチェックしてみたいと思います。
せっかくなのでMOMENTUM 4 Wirelessとの比較もしながら、スマートフォンでサブスク音源を再生してみました。試聴時はEQをニュートラル、ノイズキャンセリング機能をオンにしています。スマートフォンとの接続はaptX HDです。

HDB 630とスマートフォンの画像

【商品情報】SENNHEISER HDB 630

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SENNHEISER HDB 630商品イメージ

【商品情報】SENNHEISER MOMENTUM 4 Wireless

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SENNHEISER MOMENTUM 4 Wireless商品イメージ

密閉型ながら音ヌケの良い広めの音場と、SENNHEISERならではのボーカルを中心とした中低域の存在感が際立つ音作りです。ソフトな装着感の良さも加わって、長時間のリスニングでもまったく負担を感じません。
MOMENTUM 4 Wirelessと比べてみると、もっとも異なるのは低域の出方でしょうか。屋外の騒音で打ち消されがちな低域をMOMENTUM 4 Wirelssはあえて増しているのに対し、HDB 630では低域・中低域とも比較的ナチュラルバランスに維持されているように感じます。

前述の音ヌケの良さも含め、有線モデル「HD 620S」をワイヤレス化してノイズキャンセリング機能を持たせたようなモデルだな、という印象を受けました。

同梱のUSBーCドングルBTD 700で試聴

HDB 630とスマートフォンとBTD 700の画像
BTD 700を使って接続

せっかくなのでスマートフォン内蔵のBluetoothではなく、同梱のUSBーCドングル「BTD 700」を使って接続・試聴もしてみました。「Sennheiser Smart Control Plus」アプリで確認したところ、この状態ではaptX adaptiveコーデックで接続されています。

HDとAdaptiveというコーデックの違いはあるものの、再生している音源もハイレゾではなくロスレスなのでそれほど違いは出ないのでは…と軽い気持ちで試してみたのですが、明らかにBTD 700経由で接続した方が低域の締まり・S/N比とも向上していたのには驚きました。試聴用スマートフォンがそれなりに古く、性能的にも良くはないという点も影響していると思いますが、パッケージに同梱してまで「BTD 700との組み合わせで聴いてほしい」というSENNHEISERの熱意が理解できた気がします。

装着するとスマートフォンからそこそこ飛び出してしまうのはネックですが、aptX系コーデック非対応スマートフォンを使っている方はもちろん、対応スマホをお持ちの方もBTD 700経由で聴いてみる価値がありますよ。

まとめ | 専門店スタッフおすすめポイント

今回は、SENNHEISERの最新ワイヤレスヘッドホン「HDB 630」を紹介しました。

・USBーCドングル「BTD 700」同梱!あらゆる環境でハイレゾワイヤレス再生を実現
・MOMENTUM 4 Wirelessそっくり。でも実は細部にわたって改良された本体
有線HDシリーズを連想させるナチュラルバランスサウンド
・低域の締まり、S/N比がさらに向上!BTD 700との組み合わせがオススメ

まさに「ワイヤレスの限界を解き放つ」というキャッチフレーズにふさわしい、完成度のヘッドホンに仕上げられています。
HDB 630は本日より発売開始!店頭デモ機もご用意しておりますので、ぜひお試しください。

【商品情報】SENNHEISER HDB 630

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SENNHEISER HDB 630商品イメージ

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