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2022.03.25
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【試聴レビュー】Violectric HPA V550 PROは上質な実力派ヘッドホンアンプ

【試聴レビュー】Violectric HPA V550 PROは上質な実力派ヘッドホンアンプ

ドイツのオーディオブランドViolectricから据え置き型ヘッドホンアンプ「HPA V550 PRO」が発売されました。骨太ながらシルキーさも持つ上質なサウンドが魅力の「HPA V550 PRO」を音質レビューつきで詳しくご紹介します。

フジヤエービック店舗イメージ
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Violectricとは

Violectric(バイオレクトリック)はドイツの放送・レコーディングスタジオ向けプロ機器メーカー、Lake People(1986年創立)のハイファイ部門ブランドです。

日本では主に据え置き型ヘッドホンアンプを中心に展開しており、先週は日本でも発売されたばかりのUSB-DAC内蔵ヘッドホンアンプ「DHA V226」のレビューをお届けしました。

【商品情報】Violectric DHA V226

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Violectric DHA V226商品イメージ

【試聴レビュー】Violectric DHA V226 新ヘッドホンアンプはコンパクトでも骨太サウンド!

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Violectric DHA V226ブログメインイメージ

そのViolectricから先週発売された据え置き型ヘッドホンアンプですが、実はもうひとつ存在します!

今回はそのもうひとつのモデル「HPA V550 PRO」について、音質レビューをまじえつつご紹介したいと思います。

もうひとつの新モデル「HPA V550 PRO」
もうひとつの新モデル「HPA V550 PRO」

【商品情報】Violectric HPA V550 PRO

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Violectric HPA V550 PRO商品イメージ

HPA V550 PROの外観レビュー

パッケージ内容

まずはパッケージ内容を確認してみましょう。

マニュアル類、電源ケーブル、そしてHPA V550 PRO本体の上に載っているのが専用リモコンです。なお、電源ケーブルはアースつきの3ピンタイプですので、コンセントの形状によっては2ピンへの変換アダプタ等が必要となります。

パッケージ内容はやはりシンプル
パッケージ内容はやはりシンプル

リモコン

メタルボディでややズッシリ感のあるリモコンは、入力・出力の切替、ミュート、ボリューム調整が可能となっています。

ちなみにHPA V550 PROのボリュームはモーター内蔵タイプなので、リモコン操作に反応してしっかりとノブが動きます。

リモコンが付属します
リモコンが付属します

フロントパネル

こちらがフロントパネルです。特徴的な巨大ボリュームノブはクリック感を感じないスムーズな回し心地ですが、内部は256ステップのアッテネータとなっています。

右隣りの小さ目なノブは左右の音量バランスを調整できるセンターボリュームです。入力切替用のインプットセレクトボタンの下にある黒丸はリモコン受信部ですので、リモコン使用時にはこの部分が隠れないようご注意ください。

アウトプットセレクトには2つのボタンが並んでいますが、これはそれぞれヘッドホン出力とライン出力のオン・オフとなっています。

リモコンのMUTEボタンを押すと真ん中のMUTEランプが点灯し、ヘッドホン・ライン出力ともミュート状態になる仕組みです。

HPA V550 PROのフロントパネル
HPA V550 PROのフロントパネル

出力端子

先日ご紹介したDHA V226と異なるのがヘッドホン出力端子です。6.3mmシングルエンド・XLR4pinバランス・6.3mmシングルエンドとなっており、4.4mmバランス端子はありません。

ヘッドホン出力端子は6.3mmとXLR4pinのみ
ヘッドホン出力端子は6.3mmとXLR4pinのみ

リアパネル

リアパネルの左側には3ピンタイプのインレット、右側上段にはRCAおよびXLR出力端子(ボタンで出力の固定・可変が変更可能)、下段にはRCAおよびXLR入力端子が並びます。

入力・出力ともにXLRバランス端子を備えているのも、RCAのみのDHA V226と異なるポイントです。さらにもうひとつ異なるのが、このHPA V550 PROにはUSB-DACなどのDAC機能は搭載されておらず、アナログ接続専用のヘッドホンアンプとなっている点です。

HPA V550 PROのリアパネル
HPA V550 PROのリアパネル

左・右チャンネルそれぞれ独立して設定可能なゲイン設定変更用ディップスイッチはDHA V226にもありましたが、HPA V550 PROではそれがライン出力側にもついています。

ディップスイッチで入力・出力のゲイン変更可能
ディップスイッチで入力・出力のゲイン変更可能

サイズ

HPA V550 PROはViolectricのヘッドホンアンプにおけるハイクラスモデルに位置づけられており、A4サイズよりふたまわりほど大きいデスクトップサイズとなっています。

DHA V226と比べてみると、倍まではいかないくらいの大きさでしょうか。

上:DHA V226、下:HPA V550 PRO
上:DHA V226、下:HPA V550 PRO

HPA V550 PROの音質レビュー

続いて音質もチェックしていきましょう。

HPA V550 PROはアナログヘッドホンアンプなので、今回はDAコンバータとして音にクセのないRME ADI-2 DAC FSを組み合わせて聴いてみます。ヘッドホンにはDHA V226の試聴時と同じく、SENNHEISER HD 800 Sを選んでみました。

【商品情報】ゼンハイザー HD 800 S

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ゼンハイザー HD 800 S商品イメージ
HPA V550 PROとHD 800 S
HPA V550 PROとHD 800 S

CHRONOSやDHA V226を聴いた時に感じたキレの良さや中低域メインの骨太サウンドはそのままに、音場がやや左右に広がりつつ頭のうしろまで回り込むような立体感が特徴的な音づくりとなっています。

また、各音域がシルキーななめらかさを持ってつながっており、その均衡がボリュームを上げても崩れない、ひずみ感のない音のまま楽しめるあたりにこのヘッドホンアンプの実力が発揮されているように感じます。

なお、ボリュームにアッテネータを使用しているため、無音時にボリュームノブを回すとチリチリと切替ノイズが乗ってしまいますがこちらは仕様ですのでご安心ください。

製品仕様

入力 バランス / XLR × 1系統、アンバランス / RCA × 2系統 ライン出力 バランス / XLR × 1系統、アンバランス / RCA × 1系統
ダイナミックレンジ 31 dB (A-wtd) サイズ W 290mm×H 90mm×D 275 mm

【商品情報】Violectric HPA V550 PRO

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Violectric HPA V550 PRO商品イメージ

まとめ

Violectricの新型ハイクラスヘッドホンアンプ「HPA V550 PRO」は
・Violectricならではの骨太サウンドがさらにレベルアップ
・各音域がなめらかにつながるシルキーな上品さも兼備
・ボリュームを上げてもひずみのない音が楽しめる

と、上質なヘッドホンアンプをお探しの方には最適な実力派モデルとなっています。

Violectric HPA V550 PROはただいま大好評発売中、デモ機もご用意しておりますのでぜひ一度店頭でお試しください!

ハイクラスヘッドホンは手元にいくつかあるもののこれを充分に鳴らしてくれるヘッドホンアンプが欲しい…とお悩みだった方、このHPA V550 PROが有効な解決策になってくれるかもしれませんよ。

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