フジヤエービック

 

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2022.04.12
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【音質レビュー】RODE NTH-100はマイクメーカーならではのこだわり満載ヘッドホン!

【音質レビュー】RODE NTH-100はマイクメーカーならではのこだわり満載ヘッドホン!

ハイコストパフォーマンスで知られるマイクメーカー・RODEから初のモニターヘッドホンが登場しました!今回はこのNTH-100に搭載されたこだわりの機能を中心に、音質レビューもあわせてご紹介します。

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RODEとは

RODE Microphones(ロード・マイクロフォンズ、以下「RODE」)は1990年代初頭に創業されたオーストラリア発のマイクブランドです。高品質なコンデンサーマイクに定評があり、レコーディング・ライブ演奏向けのボーカルマイクやスタジオ収録用マイク、映像制作・報道・放送のためのガンマイクやオンカメラマイク、ワイヤレスマイクキットなど、幅広いラインナップを展開しています。

RODEロゴ
RODEロゴ

そのRODEから初のモニターヘッドホンが登場!それがこちら、NTH-100です!

RODE初のモニターヘッドホン・NTH-100
RODE初のモニターヘッドホン・NTH-100

今回はこのNTH-100について、音質レビューとともに詳しくお届けしたいと思います。

NTH-100の外観

まずはパッケージからご紹介しましょう。製品写真の印刷されたスリーブをはずすと、NTH-100の線画がプリントされた内箱が現れます。

NTH-100の内箱
NTH-100の内箱

さらに内箱を開くと、今度はRODEのトレードマーク「ф」が登場!なかなかに凝ったパッケージングとなっています。

中にもRODEのトレードマークが
中にもRODEのトレードマークが

内容物はヘッドホン本体、ケーブル(2.4m)、3.5mm→6.3mm変換アダプタ、トレードマーク入りのポーチ、カラーIDリングセットとかなりシンプル。

マニュアルの類は入っていませんが、ヘッドホンですので特に困るようなことはないかと思います。カラーIDリングセットがなにものなのか、についてはまたあとでご説明します。

ポーチの中には乾燥剤が入っていたのですが、この乾燥剤にもしっかりRODEロゴが刻まれていました。

NTH-100の内容物
NTH-100の内容物

こちらがNTH-100本体です。ハウジングはサーカムオーラル(耳覆い)型としては小型ですが、ケーブルなし状態での重量は約350gとやや重め。

ヘッドバンド部とイヤーパッドには自動車内装や服飾にも使用されているスエード調人造皮革素材「アルカンターラ」が採用されています。

NTH-100本体
NTH-100本体

イヤーパッド側から見ると、ハウジング全体が耳の形に合わせた三角形になっていることがわかります。モニターヘッドホンらしく、内側には左右を示すL/Rの表記付きです。

また、このイヤーパッド内部には独自素材の「CoolTech(クールテック)」というジェル入りクッションが採用されており、装着時の熱を吸収・放散することで耳を冷却、長時間の使用でも快適に過ごせるという設計になっています。

イヤーパッド(右)を内側から見た図
イヤーパッド(右)を内側から見た図

NTH-100はケーブル着脱式ですが、ヘッドホン本体には左右どちらにも着脱用ジャックが用意されているのでユーザーの好みや用途に応じてケーブルを装着可能です。

ケーブルは左右どちらにも装着可能
ケーブルは左右どちらにも装着可能

ヘッドホン側の端子は3.5mm3極タイプで、ロック機構付きとなっています。

ロック機構付きケーブル
ロック機構付きケーブル

ユニークなのがヘッドバンドの長さ調節機構です。長さを変えたい場合はこの部分のパーツを…

このパーツがストッパーになっています
このパーツがストッパーになっています

90度回すとロック解除状態となり、ヘッドバンドを伸縮させることができます。

ヘッドバンドのロック解除状態
ヘッドバンドのロック解除状態

パーツを元に戻すとその位置でヘッドバンドが固定されるという、名付けて「FitLok(フィットロック)」システムが採用されているのです。デザインを損なわず、機能もしっかり果たす良いデザインではないでしょうか。

なお、ヘッドバンド本体に採用されている「ばね用ステンレス鋼」は、毎日使用して25年に相当するという2万回以上もの極圧試験で摩耗しないことを確認済みというタフさを備えているほか、イヤーカップをつなぐワイヤーも25kg以上の力に耐えるよう設計されているそうです。

パーツを戻してロックします
パーツを戻してロックします

さて、付属品の”カラーIDリングセット”についてここでご説明しましょう。

このセットは4色(ペア)のIDリングとシリコンゴムのキャップで構成されています。

カラーIDリングセットの内容
カラーIDリングセットの内容

NTH-100はモニターヘッドホンということでスタジオなどの”現場”での使用が想定されているのですが、そうした現場では同じヘッドホンがいくつも用意されているため「あれ、このヘッドホンはどの機材につながっているんだ?」とか「誰々さんが使うヘッドホンはどれ?」というケースも珍しくないのだとか。

そんな時は、このカラーIDリングの出番です。このリングをNTH-100のケーブルの両端につけると…

NTH-100の色分けが可能
NTH-100の色分けが可能

このように色分けが可能!「〇〇さんはピンクのヘッドホンを使って下さい」という感じでわかりやすくなる、というわけです。なお、シリコンゴムのキャップはヘッドホン側の”ケーブルをつけなかった方”の端子用となっています。

音質レビュー

それではいよいよ音質チェックです。今回はViolectricのUSB-DAC内蔵ヘッドホンアンプ・DHA V226と組み合わせてみました。

NTH-100とDHA V226
NTH-100とDHA V226

【商品情報】Violectric DHA V226

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イメージ

やや高域が主張するところはあるものの全体的にはフラット目な音傾向で、伸びや量感といったところはあまり感じさせない歯切れの良さとタイトな低域が特徴かと思います。音場はギュッと頭の中央に集まるような感じで広くはありませんが、定位感は良好。たとえばボーカルであれば、歌い手が固定されたマイクの右に左に揺れ動きながら歌う様子などがわかりやすく聴き取れます。

「CoolTech(クールテック)」ジェル入りクッション採用のイヤーパッドですが、装着した瞬間ヒンヤリとした感触がありつつメモリーフォームクッション特有のフィット感の良さも兼ね備えているので、想像以上に快適です。350gという重さも気になるところでしたが、このイヤーパッドとクッションの効いたヘッドバンドとでうまく負荷が分散されるようで、数字で見るほどの重さは感じないのではないでしょうか。

反面、スタジオなどの機材と接続することを考えてか、ポータブルプレーヤーではボリュームをかなり上げてやらないと充分な音量が確保できないようです。できればヘッドホンアンプと組み合わせた方がより能力を発揮してくれるヘッドホンかと思います。

製品仕様

ドライバー口径 40mm 型式 密閉ダイナミック型
再生周波数帯域 5Hz-35kHz インピーダンス 32 Ω
音圧感度 110dB 最大出力音圧レベル 126dBSPL
イヤーカップ形状 オーバーイヤー(サーカムオーラル) 入力端子 デュアルTRRS ケーブルアタッチメント(3.5mm ステレオミニジャック)
サイズ(本体) H18.8 × W19 × D8cm(バンド最短時) 重量 350g(ケーブル含まず)

【商品情報】RODE NTH-100

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まとめ

マイクメーカーらしいこだわりが満載のモニターヘッドホン・RODE NTH-100は、

・「CoolTech(クールテック)」や「FitLok(フィットロック)」など、実用的な独自機構を搭載
・”現場”で使うモニターヘッドホンならではのケーブル着脱方式やカラーIDリング付属など細かな気配り
・歯切れの良さとタイトな低域、定位感の良さが際立つサウンド


と、特に長時間ヘッドホンでの作業やリスニングをされる方にはぜひお試しいただきたいモデルとなっています。

RODE NTH-100は本日より発売開始、店頭に試聴機もご用意しております。ここ最近、一段と層の厚くなってきたモニターヘッドホン界にまた新しい注目機種の登場ですよ!

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