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2025.05.27
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final DX6000 レビュー | 広大な音場と柔らかいサウンドの超開放型ヘッドホン

final DX6000 レビュー | 広大な音場と柔らかいサウンドの超開放型ヘッドホン

final DX6000のオーディオ専門店スタッフによる特徴と音質、D7000との比較レビューです。圧倒的な臨場感と開放的なサウンドステージを生み出すフリーエア構造と新たに開発されたドライバーシステムを搭載した注目の開放型ヘッドホンを詳しく紹介します。

フジヤエービック店舗イメージ
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フジヤエービック(FUJIYA AVIC)
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finalとは

final(ファイナル)は2007年に設立された日本のオーディオブランドです。当初は「final audio design(ファイナルオーディオデザイン)」という名称でハイエンド製品を中心にリリースしていましたが、2014年にブランド名を現在の「final」に変更。手頃な価格のエントリーモデルから50万円以上のハイエンドまで取り揃えた幅広いラインナップと、優れた音質でオーディオファンから人気を集めています。

そんなfinalから新しい音場感とサウンドを再現する「DX series」の第一弾モデル「DX6000」が登場しました。特徴と音質レビュー、そしてD7000との比較をお届けします。

メーカーが語る「DX6000」の開発秘話をYoutubeにて公開中

final代表取締役細尾氏と営業の森氏に「DX6000」の開発秘話や技術詳細についてインタビューしました。ぜひ、こちらもあわせてご覧ください。

DX6000の特徴

「スピーカーを耳元に置いたような開放感とストレスの無さ」そして、「低音をしっかりと感じられる」の実現を目指したという「DX6000」の特徴を紹介します。

ハウジング

DX6000本体の画像

ハウジングは、軽量かつ強固なアルミマグネシウム合金の精緻な切削加工で成形されています。ドライバー全体に多くの開口部が見られますが、これは新たに開発された「フリーエア構造」によるもので、不要な圧力がこもらないように通気経路が設けられています。

ドライバー

DX6000のドライバー部分の画像

finalが新しく開発したダイナミック型ドライバーは、エッジ(振動板の外周部分)に発泡シリコンを使用し、「動きやすさ」と「余計な振動の抑制」を両立。さらに、振動板とエッジは一体成形によって作られており、製品ごとのばらつきが少ない安定した品質を実現しています。

この非常に優れたドライバーによって「完全に開放していながら低域までしっかりと音が出る」設計が可能となり、開放的なサウンドと軽量な形状に仕上がっています。

イヤーパッド

DX6000のイヤーパッド画像
左:DX6000、右:D7000

イヤーパッドには、肌触りが良く耐久性に優れた和紙素材と、通気性の高いクッション材を組み合わせた特殊な生地を採用しています。一般的な開放型ヘッドホンでは、イヤーパッド内部をある程度密閉することで低音域の抜けを防ぎますが、「DX6000」は低音再生能力に優れたドライバーユニットにより、密閉度を保ちながらも通気性に優れたイヤーパッドの採用が実現しています。

ヘッドバンド

DX6000のヘッドバンド画像

ヘッドバンドにもイヤーパッドと同様の素材を採用しています。ほどよい太さと軽量さで、快適な装着感が得られます。

ケーブル

DX6000のケーブル画像

新開発の「OFCスリムケーブル」が付属しています。DX6000専用に開発されたXLR端子のバランスケーブル(3m)は、従来品よりも細くて軽量で、取り回しが良く、OFC素材を採用することで、高音質を実現しています。

装着感

厚いDX6000イヤーパッドの画像
DX6000の厚いイヤーパッド

ここからは、「DX6000」の装着感をチェックしていきます。「D7000」と並べて比較すると、一目でわかるくらい厚いイヤーパッドですが、本体重量は363gとなっており、このクラスのヘッドホンとしては非常に軽量です。スライダーは、無段階調整によるフィット感の調整が可能です。

適度な側圧なので長時間のリスニングでも疲れにくいのではないでしょうか。

音質

次に音質レビューです。今回は「Ferrum Audio OOR」と組み合わせて試聴しました。

【商品情報】Ferrum Audio OOR

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Ferrum Audio OOR商品イメージ

ややウォーム感がありながらも素直でクセの少ない音です。高域は鋭い音がカットされており、派手な味付けがほぼない柔らかく耳当たりの良い音色長時間リスニングでも疲れにくいチューニングだと感じました。

空間の広がりはとても優秀で、超開放型と評される優れた解放感を実感できます。奥行きのある広めのサウンドステージは、まるで目の前で演奏しているかのような圧倒的な臨場感を表現してくれます。

D7000との比較

続いて、finalのAFDS平面磁界型フラッグシップモデル「D7000」と音質比較しました。

【商品情報】final D7000

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final D7000商品イメージ

音質傾向は似た方向性だと感じますが、「DX6000」は低域の表現力が際立っており、「D7000」よりも一段低い重心でサブベースまでしっかり鳴らします。「DX6000」のボーカル表現はやや引き気味かつ繊細で、スローテンポやバラード系の楽曲との相性が抜群です。一方で「D7000」はボーカルの存在感が豊かに表現されており、ボーカルのライブ感や生々しさを重視したい、J-POPやアニソンを中心に聴く方は「D7000」の方が適しているかと思います。

DX6000とD7000の画像
DX6000とD7000

「DX6000」と「D7000」それぞれ個性が光るヘッドホンです。店頭には両機ともにデモ機を用意しております。ぜひご試聴ください!

製品仕様

型式開放型ドライバーユニットダイナミック型
感度83dB/mWインピーダンス47Ω(1kHz)
コード長3m質量約363g

【商品情報】final DX6000

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final DX6000商品イメージ

まとめ

「DX6000」の特徴と音質、「D7000」との比較レビューを紹介しました。
・新シリーズ「DX series」第一弾ダイナミックドライバー搭載の超開放型ヘッドホン
・柔らかく耳当たりの良い音色の長時間リスニングでも疲れにくいチューニング
・肉厚で軽いイヤーパッドと適度なフィット感の快適な装着感

finalの最新独自技術を盛り込んだ広大なサウンドステージと臨場感のあるサウンドが味わえるヘッドホンとなっています。

店頭試聴機もご用意しておりますので、ぜひお試しください!

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