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2023.02.08
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SENNHEISER HD 660S2レビュー ロングセラーシリーズ600番台の最新開放型ヘッドホン

SENNHEISER HD 660S2 の画像
ゼンハイザーの最新開放型ヘッドホン「HD 660S2」の特徴と音質レビューです。伝統の形状を保ちつつ、最新のトランスデューサーを搭載し、時代に合わせて進化したサウンド面について詳しく紹介します。

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SENNHEISER HD 600シリーズとは

SENNHEISER(ゼンハイザー)は1945年にドイツ・ハノーファー近郊で設立された音響メーカーです。1968年に世界初の開放型ヘッドホン・HD 414を発売して以来「開放型ヘッドホンといえばゼンハイザー」というくらいの圧倒的な支持を得てきましたが、中でもオーディオ機器としてのヘッドホン人気を定着させたのが、1997年に発売された「HD 600」ではないでしょうか。大理石模様が印象深いこのモデルは、カラーリングや細かい部分の変更を経ながら今なお販売されているロングセラーモデルです。

大理石模様の初代HD 600
大理石模様の初代HD 600

HD 600はその後、2004年にHD 650、2017年にHD 660Sと進化を重ねることとなりますが、ついに2023年、ゼンハイザーみずから「伝説の第四章」と呼ぶ4世代目のモデルが登場します!それがこちらのHD 660S2です!

600番台シリーズ新モデル・HD 660S2
600番台シリーズ新モデル・HD 660S2

今回はこのHD 660S2について、詳細および音質レビューをお届けします。

HD 660S2の外観と特徴

内容物

HD 660S2のパッケージ内容物はHD 660S2本体および6.3mm端子ケーブル(装着済み)、4.4mm端子バランスケーブル、6.3→3.5mm変換ケーブル、マニュアル類、ポーチとなっています。

HD 660S2の付属品一式
HD 660S2の付属品一式

ケーブル

4.4mm端子のバランスケーブルが最初から付属しているので、手軽にバランス接続が体験できるのは嬉しいポイントです。

なお、付属する2本のケーブルは従来モデルに比べると短くなっており、どちらも長さが180cmとなっています。

4.4mmバランスケーブルが付属
4.4mmバランスケーブルが付属

全体のフォルム

モデルチェンジを経てカラーリングやヘッドパッドの形状に変更は加わってきたものの、全体的なフォルムは初代HD 600からほとんど変わっていません。

伝統のフォルム
伝統のフォルム

ひと目で解放型とわかるパンチングメッシュのハウジングや…

開放的なハウジング
開放的なハウジング

すっぽりと耳を包み込んでくれる楕円形のベロアイヤーパッドもそのまま。

イヤーパッド
イヤーパッド

ヘッドバンド

ヘッドバンドのクッションはHD 650や660Sと同じ、2つコブタイプとなっています。

ヘッドバンドのクッション
ヘッドバンドのクッション

そのヘッドバンド、これもよく知られたお話ですが箱出し直後はけっこう側圧が強めになっています。ですが、バンドを伸ばしてみればわかるようにバンド全体が1枚の金属板でできているようなものなので、使っているうちに自然と広がってちょうど良い側圧になるのでご安心ください。

シンプルなヘッドバンド
シンプルなヘッドバンド

ケーブルコネクタ

ケーブルのコネクタもおなじみのゼンハイザー2ピンです。

ゼンハイザー2ピンのケーブルコネクタ
ゼンハイザー2ピンのケーブルコネクタ

前作「HD 660S」との違いは?

では前作・HD 660Sとの違いは?というと、ハウジング側面のゼンハイザーロゴ・モデル名・ヘッドバンドのメーカーロゴのカラーがシルバー(HD 660S)からブロンズ(HD 660S2)に変わっているくらいでしょうか。メーカーロゴに関してはちょっと小さくなってもいますね。

上:HD 660S、下:HD 660S2
上:HD 660S、下:HD 660S2

もちろん前作との違いはこれだけではありません、一番の大きな違いはトランスデューサー(ドライバー)にあります。直径こそ42mmと同じサイズですが、振動板のラミネート加工の厚みや中心部の形状を変更して柔軟性をアップしたほか、ボイスコイルに使用するアルミ線を細くして巻数を上げることでマグネットパフォーマンスを向上させています。そのため、インピーダンスが前作の150Ωから300Ωへと高くなっても、高いインパルスレスポンスを実現できたとのことです。

HD 660S2のトランスデューサー
HD 660S2のトランスデューサー

こちらがHD 660S(グレーの線)とHD 660S2(白線)の周波数帯域グラフですが、20~500Hzのいわゆる低音域と、5000Hz以上の高音域の2ヶ所の音圧が上がっていることがわかります。

HD 660Sと660S2の比較グラフ
HD 660Sと660S2の比較グラフ

HD 660S2音質レビュー

それでは実際にHD 660S2を聴いてみましょう。プレイヤーにはAstell&Kernのキャリアブルヘッドホンアンプ・ACRO CA1000を使用しました。

HD 660S2とACRO CA1000
HD 660S2とACRO CA1000

【商品情報】Astell&Kern ACRO CA1000 Moon Silver

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Astell&Kern ACRO CA1000 Moon Silver

600番台シリーズ特有の耳にやさしく聴きやすい音色と包み込むような音場の広がりはそのままに、前作HD 660Sから加わったクリアネスの高さがさらに引き立つような明快なサウンドです。特に前作と比較すると、グラフに表れているように低域と高域の出方に大きな違いを感じました。低域の量感そのものはあまり差がないようですが、より硬さと重さを感じさせるような質感になっています。

高域についても瞬発力とシャープさを増した印象です。トランスデューサーの変更によって制動性が高くなったためか、いわゆる音の立ち上がり・立ち下がりの向上が実感できるモデルチェンジとなっています。サウンド面はしっかりと時代に合わせて進化させつつ、イヤーパッドやヘッドクッション、ケーブルといった消耗パーツは引き続き同じものが使えるので、特にHD 600やHD 650を愛用している方にはぜひ一度試していただきたいモデルです。

製品仕様

型式 ダイナミック・開放型 インピーダンス 300 Ω
周波数特性 8 ~ 41,500 Hz 感度 104 dB ( 1 kHz , 1 Vrms )
ケーブル長 180 cm 本体重量 約 260 g(ケーブル除く)

【商品情報】SENNHEISER HD 660S2

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SENNHEISER HD 660S2

まとめ

ゼンハイザーを代表する”600番台”ヘッドホンの最新モデル「HD 660S2」は
・25年以上の歴史を誇るシリーズの最新モデル
・伝統の形状を保ちつつ、最新のトランスデューサーを搭載
・従来モデルの良さを受け継ぎながら、音の立ち上がり・立ち下がりを向上させ進化したサウンド

と、長年ゼンハイザーのヘッドホンを愛用してきた方にも、これからヘッドホンオーディオを始めようという方にもおすすめできるモデルとなっております。

HD 660S2は本日よりご予約受付開始、発売は2月21日を予定しております。店頭試聴機も本日展示開始いたしましたので、ぜひ店頭でじっくりとご試聴ください!

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