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2023.03.03
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Artio CU2レビュー 特許技術a.i.m搭載の新型有線イヤホン

Artio CU2レビュー の画像
Artio(アルティオ)CU2は、耳障りな共振を起こす音域を抑制するという特許技術"a.i.m"を搭載した最新有線イヤホンです。音場は左右方向に広く、音が前方に定位する感覚が味わえる臨場感たっぷりのイヤホンを詳しくレビューします。

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Artioとは

Artio(アルティオ)は2017年にスタートした日本のイヤホンブランドです。ちょっと変わったこの名前は「Ars(人間の研鑽による成果物)」と「Creatio(理想の創造物)」という2つのラテン語の組み合わせによるもので、その名のとおりオリジナリティあふれるモデルを生み出し続けているブランドです。

その中でもひときわ特異な形状をしていたモデルといえば、2018年に発売された「CU1」ではないでしょうか。ドライバーから発生した音を凸型のパーツに反射させ、耳障りな共振を起こす6kHzの音域を抑制するという独自の特許技術"a.i.m" (Absorbing Ideal Mechanism)を搭載したこのイヤホンは、その構造が見えるように組み込まれたクリアパーツ採用のハウジングデザインが話題となりました。

CU1(生産完了品)
CU1(生産完了品)

残念ながらこのCU1はすでに生産完了となってしまいましたが、本日その2代目とも呼ぶべきモデルがついに発売!それがこちらの「CU2」です!

CU2
CU2

今回はこのCU2について、詳細および音質レビューをお届けします。

CU2の外観と特徴

パッケージ内容物

まずはCU2のボックスを開けたところからご紹介。紙素材のみで構成されたパッケージに、イヤホン本体を収納したキャリングケースとイヤーピースを収納したケースとが収められています。

ボックスは紙素材のみで構成
ボックスは紙素材のみで構成

CU2のパッケージ内容物はCU2本体およびL型3.5mm端子ケーブル(約1.2m・装着済み)、イヤーピース(6サイズ、うち1つは装着済み)、キャリングケース、取扱説明書となっています。

CU2のパッケージ内容物
CU2のパッケージ内容物

付属品はいたってシンプルですが、非常に使い勝手が考慮されているものばかりです。たとえばキャリングケースはちょっと深めの作りになっているので、Astell&Kern AK HC3などの小型USB-DACであればいっしょに収納することも可能です。

キャリングケースにはブランドロゴもプリント
キャリングケースにはブランドロゴもプリント

イヤーピース

イヤーピースはSS/S/MS/M/ML/Lの6サイズが付属しています(MサイズはCU2本体に装着済み)。それぞれカサの部分がサイズごとに一部着色されており、どれがペアなのかわかりやすくなっているのが特徴です。

サイズごとに着色のあるイヤーピース
サイズごとに着色のあるイヤーピース

この着色部分、よく見るとそれぞれのサイズがしっかり記載されているのもまたわかりやすくていいですね。

着色部にはサイズも明記
着色部にはサイズも明記

本体

先代モデル「CU1」が耳穴に対して垂直にドライバーを配置する特殊な構造・形状になっていたのに対し、このCU2は一般的なカナル型イヤホンとなっています。ハウジングは高品質アルミニウムの削り出しで、サラサラとした手触りのマットブラック仕上げが施されています。搭載するドライバーは10mm径の大口径ダイナミックドライバーです。

コネクタ部からケーブルが角度をつけて飛び出ているので、イヤホンを立てるとまるで「♪」のように見えるのもちょっとユニークですね。

「♪」にも見えるCU2本体
「♪」にも見えるCU2本体

先代モデル「CU1」最大の特徴である、耳に刺さる音を効率的に吸収する特許技術"a.i.m"は、このCU2にももちろん搭載されています。ただし、CU1のように「ドライバーの正面に凸型のパーツを配置する」形式ではなく、「ドライバーの前面にO型のパーツを配置する」形式となりました。これにより“a.i.m”の効果を得ながら、同時にドライバーユニットの性能を最大限に引き出すことが可能になったとのことです。

ケーブルコネクタはPentaconn Earを採用しています。コネクタ根元に段差のない「標準」タイプです。ケーブル被膜にらせん状の溝を刻むことにより、絡まり防止と断線防止を図る「スパイラルケーブル」を採用しているのも特徴です。

コネクタにはPenaconn Earを採用
コネクタにはPenaconn Earを採用

ステム

ステム(軸)の長さ・径は一般的なサイズです。段差も設けられているので、他社製イヤーピースを使う場合も問題ないかと思います。

CU2のステム部
CU2のステム部

内側

ハウジングが一切飾り気のないマットブラック一色で統一されているため、ブランド名・モデル名は内側にひっそりと刻印されていました。

ブランド名とモデル名は内側に刻印
ブランド名とモデル名は内側に刻印

CU2音質レビュー

それではCU2の音をチェックしてみましょう。プレイヤーにはAstell&Kern KANN ALPHAを使用しました。

CU2とKANN ALPHA
CU2とKANN ALPHA

ややウォーム感のある、中低域の量感・厚みがしっかりと感じられるサウンドです。目玉技術である"a.i.m"が高音域にどう影響するのか、という点が気になるところですが、たしかに金属的な刺激は若干控えめになっているように感じるものの、いわゆる伸びについては押さえつけられることもなく充分に表現されているようです。

また、このCU2は音場表現についてもなかなか他のイヤホンにはない特徴を持っているようです。音場は左右方向に広く、音が前方に定位する感覚が味わえます。逆にいえばリスナーを中心とした前後感はあまり感じられませんが、目の前のステージで演奏が繰り広げられているかのような臨場感の表現が優秀です。この特徴のおかげで、特にライブ収録の音源を再生した時はよりリアリティをもって楽しめるイヤホンだと思います。

製品仕様

型式 ダイナミック型イヤホン(密閉型) ドライバーユニット 10mm径 ダイナミック型
入力感度 109dBSPL/mW インピーダンス 32Ω
周波数特性 20Hz~20kHz コネクター 日本ディックス製 Pentaconn EARコネクター
プラグ 3.5mm3極ステレオミニプラグ(L字) 重量(ケーブル含む) 約24g

【商品情報】Artio CU2

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Artio CU2

まとめ

Artioの最新イヤホン「CU2」は
・耳障りな共振を起こす音域を抑制するという特許技術"a.i.m"を搭載
・使い勝手の良いキャリングケースと、サイズが見分けやすいイヤーピースが付属
・ややウォーム感のある、音が前方に定位するライブ感覚満点のサウンド

と、国内ブランドだからこそ可能となるオリジナリティの高さと細やかな部分にまで及ぶこだわりが随所に見られるイヤホンとなっております。

CU2は本日より発売開始、店頭試聴機も展示開始しましたので、ぜひ店頭でご試聴ください!

ブランド

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