Bowers & Wilkins (B&W)とは
Pi5S2の外観と特徴
Pi5S2音質レビュー
Pi5S2製品仕様
Pi7S2の外観と特徴
Pi7S2音質レビュー
Pi7S2製品仕様
まとめ
Bowers & Wilkins(バウワース・アンド・ウィルキンス、以下「B&W」)は1966年、ジョン・バウワース氏により設立されたイギリスのオーディオブランドです。オウムガイをモチーフとしたユニークなデザインの「ノーチラス」などスピーカーの名門として知られていますが、ヘッドホン・イヤホンの分野でもその豊かな知見を活かした製品づくりで多くのファンから支持されているブランドでもあります。
特にワイヤレスヘッドホンのフラッグシップモデル・Px8は、10万円超という価格ながら当店売上ランキングにも頻繁に登場するほどの人気を誇っています。
【商品情報】Bowers & Wilkins Px8
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そのB&Wから、完全ワイヤレスイヤホンが1年半振りにリニューアル!それがこちらの「Pi5S2」と「Pi7S2」です!
今回はこの2モデルについて、詳細と音質を詳しくお届けいたします。
Pi5S2のパッケージ内容は本体および専用充電ケース、充電用USBケーブル(両端Type-C)、イヤーピース(S/M/Lの3サイズ・Mは本体装着済み)、マニュアル類となっています。完全ワイヤレスイヤホンの付属品としては一般的な内容ですが、USBケーブルが両端ともType-Cとなっている点のみ注意が必要かもしれません。
Pi5S2はストーム・グレー、クラウド・グレー、スプリング・ライラックの3色展開となっていますが、今回はサンプルとしてストーム・グレーをお借りしました。
全体的なフォルムは前作PI5からほとんど変わっていません。9.2mm径ダイナミックドライバー1基を搭載していること、穴に仕切りがついたタイプのイヤーピースを採用していることなども前作と同じです。
見た目の変化こそあまりないPi5S2ですが、ユーザーからの意見・要望を受け前作より内部を大きくパワーアップしているのが特徴です。たとえば、アンテナ設計の見直しにより接続安定性を高め、駅の改札口のような混雑する場所での音切れ発生が抑えられているところは電車で使用するケースが多い日本のユーザーにとって嬉しいポイント。電波干渉が少ない場所であれば、なんと最大25mもの通信距離でも音楽が楽しめるとのことです。
対応コーデックはSBC、AAC、aptXとなっています。
連携するスマートフォン用アプリはB&Wのワイヤレス製品共通となる「Bowers & Wilkins Music」です。アプリ上からバッテリー残量の確認や、ノイズキャンセリング機能のオン・オフ、パススルー(外音取込)機能の取込量調整(低・高・オフ)などが行えます。
それではPi5S2の音質チェックとまいりましょう。今回はスマートフォンとの組み合わせで、サブスク音源で試聴しています。
まるで大口径のスピーカーを目の前で鳴らしているかのような、豊かで柔らかな低域が印象的なイヤホンです。
分析的に音を細かく鳴らし分ける、という感じではなく、ちょうどフルレンジ1発のスピーカーのように豊かな低域を中心としてまとまりの良いサウンドをユーザーに届けてくれるかのようなイメージでしょうか。コーヒーや紅茶を飲みながら、あるいは読書をしながらゆったりリラックスして音楽を楽しむ、という使い方に最適な製品となっています。
ノイズキャンセリング | 対応 | 外部音取込 | 対応 |
---|---|---|---|
連続再生時間 | 本体:最大5時間(ノイズキャンセリング・オフ)、充電ケース:19時間 | 急速充電 | 15分の充電で2時間の再生が可能 |
対応コーデック | aptX™、AAC、SBC | 防塵・防滴等級 | IP54(ヘッドフォン本体のみ) |
【商品情報】Bowers & Wilkins Pi5S2
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続いて上位モデル・Pi7S2のご紹介です。
Pi7S2のパッケージ内容は本体および専用充電ケース、充電用USBケーブル(両端Type-C)、USB-C - 3.5mmオーディオケーブル、イヤーピース(S/M/Lの3サイズ・Mは本体装着済み)、マニュアル類となっています。充電用USBケーブルはPi5S2と同じく、両端ともType-Cとなっているものです。
Pi7S2はサテン・ブラック、キャンバス・ホワイト、ミッドナイト・ブルーの3色展開となっていますが、今回はサンプルとしてサテン・ブラックをお借りしました。
ところで、付属品の中に「USB-C - 3.5mmオーディオケーブル」というちょっと他の製品では見かけないケーブルが含まれていることにお気づきでしょうか?
実は前作PI7同様、Pi7S2の充電ケースには「トランスミッター機能」が内蔵されています。これはPi7S2の充電ケースそのものが送受信機として働くことで、Bluetooth機能を持たない再生機器でもPi7S2(またはPx8などのB&W製ワイヤレスヘッドホン)を使用できるという機能です。
トランスミッター機能の使い方ですが、付属のUSBケーブルまたはオーディオケーブルで再生機器と充電ケースを接続し、充電ケース表面のボタンを長押しするとペアリングモードに入ります。
あとは再生機器から音出しすればOKです。USBケーブルを使ってノートPCなどと接続したり、オーディオケーブルでイヤホン出力しかない機器と接続したりといった使い方が可能となっています。トランスミッターとPi7S2とはaptX接続となるため、古いコーデックにしか対応していないプレイヤーで使うのも良さそうです。
Pi7S2も全体的なフォルム、9.2mm径ダイナミックドライバーと高域用バランスドアーマチュア(BA)型ドライバーのハイブリッド構成、付属イヤーピースといった点は前作PI7から変わっていません。本体側のステム(軸)も短めではありますが、完全ワイヤレスイヤホン用のものであれば他社製イヤーピースも問題なく装着できるかと思います。
内部設計はPi5S2同様、アンテナ設計の見直しによる接続安定性の向上が図られているので街中でも安心して使用できます。
対応コーデックはSBC、AAC、aptX、aptX HD、aptX Adaptiveとなっています。
もちろんPi7S2も「Bowers & Wilkins Music」アプリ上から各種操作が可能になっています。ただしPi5S2と異なるのが、ノイズキャンセリング機能に周囲の騒音量を測定して自動的に最適なノイキャンレベルを設定してくれる「オートモード」を搭載した点と、パススルー(外音取込)機能の取込量が15段階に細かく調整可能となった点です。
それではPi7S2の音質もチェックしてみます。Pi5S2と同じく、スマートフォンとの組み合わせです。
こちらはPi5S2よりもさらに中高域の明瞭さが増した印象です。柔らかな低域の広がりもそのまま持ち合わせつつ、高域のシャープさもしっかりと感じさせるサウンドとなっています。全体的にスッキリと、見晴らしの良い音でボーカル域も楽器も伸びやかに楽しめるイヤホンではないでしょうか。
また、ノイズキャンセリング機能についてはPi5S2・Pi7S2とも自然に暗騒音を低減してくれるような効き方となっています。音質にも影響せず、特にPi7S2ではオートモードも搭載しているので、使用時にはぜひオンにして使いたいところです。
ノイズキャンセリング | 対応 | 外部音取込 | 対応 |
---|---|---|---|
連続再生時間 | 本体:最大5時間(ノイズキャンセリング・オフ)、充電ケース:16時間 | 急速充電 | 15分の充電で2時間の再生が可能 |
対応コーデック | SBC、AAC、aptX、aptX HD、aptX Adaptive | 防塵・防滴等級 | IP54(ヘッドフォン本体のみ) |
【商品情報】Bowers & Wilkins Pi7S2
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イギリスが誇るオーディオブランド・B&Wによる完全ワイヤレスイヤホン最新モデル「Pi5S2」「Pi7S2」は
・特徴的ながらシンプルで落ち着いたデザインと、トランスミッター機能搭載の充電ケース(Pi7S2のみ)
・旧モデルユーザーからの要望をフィードバックして接続安定性を大幅アップデート
・豊かな低域でリラックスしながら楽しめるPi5S2に、スッキリシャープさを加えて見晴らしの良いサウンドのPi7S2
と、名門の名にふさわしくユーザーの要望をしっかりふまえたアップデートが施された完全ワイヤレスイヤホンとなっています。
Pi5S2・Pi7S2はどちらも好評発売中です。普段使い用でも音質・機能に妥協のないワイヤレスヘッドホンをお探しという方はぜひご検討ください。