FiiO Q11をオーディオ専門店スタッフがレビューします。手のひらに収まるサイズながら、4.4mmバランス出力対応、力強いパワフルなサウンドと中高音域の抜けの良さが特徴のUSB DACを詳しく紹介します。
FiiO Electronicsは中国の広州に本社を置く、世界最大級のポータブルオーディオ機器メーカーです。自社ブランドである「FiiO」は、Fi (Fidelity) と iO (1 and 0, Digital)に由来し、デジタル・テクノロジーを駆使し高忠実度再生機器を製造することを標ぼうする同社のブランド・フィロソフィーを示したものです。
同社は2007年の設立以来、その優れた設計思想と製造品質により、世界各地でその知名度を高めてきました。特にポータブルヘッドホンアンプのマーケットでは、いち早く有名ブランドとしての地位を確立し、マーケットのシェアの拡大とともに急激な成長を遂げたほか、現在ではデジタルオーディオプレーヤー(DAP)やインイヤーモニター(イヤホン)を主力商品に加え、品質、性能、そして価格競争力を重視したカスタマー・オリエンテッドな製品を発表し続けています。(メーカー資料引用)
入力端子は、USB 2.0 Type-C端子です。充電する際も同様にこの端子を使用します。
出力端子は、3.5mmのシングルエンドヘッドホン/同軸デジタル出力兼用端子、4.4mmバランスヘッドホン出力端子です。同軸デジタル出力を使用する場合は、別途「3.5mm 4極 コアキシャルケーブル」が必要です。
寸法としては、105.7mm x 60.5mm x 16mmです。軽くて片手で収まる大きさなので、カバンに入れても場所を取りません。同じくFiiOのQ1 Mark II やQ3は丸みを帯びたフォルムでしたが、Q11はやや厚みがあり角ばっています。
Cirrus Logic製DACチップ「CS43198」採用で384kHz/32bit,DSD256再生に対応しています。
ipod touchと組み合わせて試聴しました。
3.5mmでは、今まで散らばって聴こえていた音にまとまりが感じられるようになり、スッキリとしました。また、音の押し出しが強くパワフルなサウンドで解像度も高くなった印象です。4.4mmでは、左右の分離感が良くなり、定位感を感じられやすくサウンドステージが広くなった印象です。中高音域の抜け感が良いので、女性ボーカルのハイトーンは鳥肌が立ちました。
DACチップ | CS43198 | 入力端子 | USB2.0 Type-C端子 |
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出力端子 | 3.5mmシングルエンドヘッドホン/同軸デジタル出力兼用端子、4.4mmバランスヘッドホン出力端子 | 連続動作時間 | 約13.5時間(シングルエンド出力時)、約13時間(バランス出力時) |
寸法 | 105.7mm x 60.5mm x 16mm | 重量 | 約150g |
【商品情報】FiiO Q11
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FiiO Q11 は
・入力はUSB 2.0 Type-C端子を採用。充電も同様にこの端子を使用。
・3.5mm(同軸デジタル出力兼用)、4.4mmバランス出力
・力強いパワフルなサウンドと中高音域の抜けの良さ
が特徴のコンパクトなDAC内蔵ポータブルヘッドホンアンプです。イヤホンの良さはそのままに、より馬力のあるサウンドで聴きたい、手軽に音の変化を感じたいという方におすすめです!ぜひ、お試しください!