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2023.08.04
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MADOO Typ821レビュー | 新開発ドライバー搭載で高い表現力が魅力の有線イヤホン

MADOO Typ821レビュー | 新開発ドライバー搭載で高い表現力が魅力の有線イヤホン

MADOO Typ821のオーディオ専門店スタッフレビューです。新開発のマイクロプラナーマグネティックドライバー、Orthoを一基搭載し、粒立ちが良くストレートかつダイナミクスを感じる音色が魅力の有線イヤホンを詳しく紹介します。

フジヤエービック店舗イメージ
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MADOO とは

MADOO(マドゥー)は、2021年に設立された日本のオーディオブランドです。Acoustune(アコースチューン)製イヤホンや高級イヤホンのOEM/ODM 開発を手掛けてきた日本人エンジニアが、次世代のドライバーや新しい素材を使ったイヤホンを作るというコンセプトの元に立ち上げられたAcoustuneのサブブランドです。第一弾モデル潜水艦や時計の窓をイメージしてデザインされた四角いフェイスプレートやメリハリのある明瞭なサウンドを特徴とした「Typ711」は、瞬く間に注目を集めました。

MADOO Typ821の特徴

イヤホン本体

イヤホン本体の画像

ハウジングは、加工が難しい金属素材のチタンを採用しています。強力で高精度な多軸CNC 加工機にてチタンブロックから削り出すことで製造されており、変形がしにくいという特性があります。

ノズル

ノズルの画像

一般的なイヤホンですとノズルの形状は丸くなっていますが、縦長のノズルを採用しています。

コネクタ

コネクタは、堅牢で接点抵抗の小さいケーブルコネクターPentaconn EARを採用しています。

イヤーピース

イヤーピースは、シリコンタイプとフォームタイプの2種類が付属します。

比較試聴したところ、シリコンタイプは中高音域の響きがより感じられ、フォームタイプは、全体的に音の芯が太く安定した鳴り方をするように感じました。

ケーブル

ケーブルの画像

MRC011 4芯ケーブル Pentaconn Ear Φ3.5mm3極(4 芯銀メッキ銅線ワイヤーケーブル)とMRC023 4芯ケーブル Pentaconn Ear Φ4.4mm5 極(4芯銀メッキ銅線ワイヤーケーブル)が付属します。

同梱物

・シリコンイヤーピース (S/M/L)各 1 セット
・フリーフォームチップ 1 セット
・イヤーピースケース
・MRC011(3.5mm 3 極 L 字金メッキプラグ)とMRC023(4.4mm5 極 L 字金メッキプラグ)
・イヤホンケース(キャリングケース)

ドライバー構成

ドライバー構成の画像

ドライバーは、ブランド独自の完全新規開発されたマイクロプラナーマグネティックドライバー“Ortho”を一基搭載しています。

プラナードライバーの形式には「プッシュプルドライブ型」と「シングルドライブ型」の2種類があり、"Ortho"はプッシュプルドライブ方式を採用しています。プッシュプルドライブ方式のドライバーは、煌びやかで繊細な高域と力強い低域を表現する音のキャラクター性に富んだ優れたドライバーですが、組み込みの難易度が高かったため大型になってしまうという特色がありました。

新たに開発された"Ortho"は、熟練のエンジニアが試行錯誤を重ねイヤホンサイズかつ高品質なプッシュプル型プラナードライバーを実現しました。

Typ821装着感レビュー

アジア地域において約3年にわたり300人分の耳型データを採取したデータをもとに設計されたというシェルは、軽くて付け心地は良く、イヤーピースをしっかりと自分に合うサイズに変更することで、耳にすっぽりと収まります。耳への圧迫感はなく、長時間の試聴でも問題なさそうです。

Typ821の音質レビュー

Astell&Kern A&ultima SP3000 CopperとTyp821を組み合わせて試聴

Astell&Kern A&ultima SP3000 CopperとTyp821を組み合わせて試聴の画像

Typ821は、3.5mmと4.4mmのケーブルが付属していますので、今回はアンバランス接続とバランス接続の両方で試聴します。DAPは、駆動力のあるSP3000のCopperを選びました。

3.5mmのアンバランス接続

まずは、3.5mmのアンバランス接続で試聴しました。

一聴して感じたのは、音のクリアさです。中高音域は澄み切っており不純物を一切感じさせず、ベースラインは、深く沈み込むような鳴らし方で重厚感を感じさせますが、音の粒立ちは良く、こもらずにストレートに耳へと届けてくれます。

低域から高域までバランスの取れたフラット傾向のサウンドで、音色としては、ドライでパリッとした質感で淡泊ではありますが、決して単調にならずダイナミクスがしっかりと感じられます。

高解像度で音の隅々まで見渡せて、定位感もしっかりとしており、迫力と臨場感が感じられ、その情報量の多さに圧倒されますが、音のつながりがとてもなめらかで、自然に鳴らすので聴きやすく、また、装着感も良いので長時間のリスニングも問題なさそうです。

4.4mmのバランス接続

次に4.4mmのバランス接続で試聴します。

ボリュームが取りやすくなり、全体的に音に余裕が生まれます。また、左右の音の分離感と定位感がさらに良くなり、広いコンサートホールで聴いているかのようでした。

ボーカルと楽器、それぞれが独立して明瞭に聴きとれるようになったので、聴き応えが格段に向上しました。

Typ821とTyp711を比較レビュー

続いて、同じくMADOOマルチドライバー構成のTyp711と比較試聴します。

どちらのモデルも共通して、高解像度ではあるので、聴き応えは十分にありますが、一音一音の音のつながりは、typ821の方が自然で滑らか、かつ楽器の持つ音の表現力も高い印象です。音の解像度を重視するならtyp711、解像度だけでなく、ボーカルの艶感や楽器のアナログ感まで聴きたいという方には、typ821がおすすめです。

製品仕様

型式 プラナー型イヤホン(密閉型) 最大入力 5mW(0.4V)
インピーダンス 15Ω 周波数特性 20Hz~40kHZ
コネクター Pentaconn EAR 重量(ケーブル含む) 約45g

【商品情報】MADOO Typ821

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MADOO Typ821

まとめ

Typ821は
・新開発のマイクロプラナーマグネティックドライバー“Ortho”を一基搭載
・3.5mmと4.4mmのケーブルが付属
・粒立ちが良くストレートかつダイナミクスを感じる音色
・装着感が良く、長時間のリスニングもOK

が特徴の、ダイナミックドライバー一基のみ搭載とは思えないくらいの高い表現力と装着感の良さが魅力の有線イヤホンです。ぜひお試しください。

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