Ambient Acoustics MAD24-Uのオーディオ専門店スタッフレビューです。片側24基のBAドライバー搭載で大型ながら安定感のある装着感とフラット傾向でありながら重厚感とキレのあるサウンドが楽しめるイヤホンを詳しく紹介します。
目次
Ambient Acoustics とは
MAD24-U の特徴
MAD24-U 装着感レビュー
MAD24-U の音質レビュー
製品仕様
まとめ
Ambient Acousticsは、2004年に創業されたウクライナ、キーウに拠点を構えるカスタムIEMを製造する音響機器メーカーです。Ambient AcousticsのカスタムIEMは、ウクライナのみに留まらずヨーロッパ全土のアーティストから支持を得ています。
MAD24は当初カスタムIEMとして開発されました。後に3Dモデリング及び3Dプリンタを導入することでユニバーサルモデルの生産が可能となり、MAD24-Uとして誕生。24基BAドライバーを搭載しているので、シェルは厚みと幅があります。
コネクタは、0.78mmの2Pinコネクタを採用しています。
イヤーピースは、滑りにくい素材が採用されているため、良好なフィット感です。
4.4mmのバランスケーブルが付属します。太めのしっかりとしたケーブルですが、柔らかいので取り回しは良いです。耳掛け部はワイヤーではなく、癖付けがされています。
ドライバーは、片側24個のBA(バランスド・アーマチュア)ドライバーを搭載しています。
4つの帯域(低域用×4、中低域用×8、中高域用×8、高域用×4)で構成され、ブランド独自のMAD(Main Audio Destination)デザインと呼ばれる、周波数帯の分離機構に一般的な電気的なパッシブフィルターを使用せず、物理的なアコースティック設計によるクロスオーバー設計を採用しています。この機構により、全ての音域で均衡の取れた音を実現しています。
シェルは大きめで厚さと幅がありますが、耳の小さい私が着けても、イヤホン本体のシンバと呼ばれる部分がしっかりと耳にフィットするので、安定感があります。
片側に24基BAドライバーを搭載しており、フラット傾向な鳴らし方ではありますが、低域から高域まで重厚感があり、音のアタック感とキレも感じられるので、ノリ良く楽しく聴けます。各帯域の存在感をしっかりと感じさせつつ、それぞれがうまく絡み合っているので、スッキリとしたまとまりのあるサウンドで聴きやすいです。
ボーカルは、耳元で歌っているかのような距離感で息遣いもしっかりと感じられ、楽器隊はそれを優しく包み込むように鳴らします。ベースラインは、音の粒立ちが良く、輪郭がくっきりとしているので、低音を重視したいという方にもおすすめできます。中高音域は、余裕のある鳴らし方で天井を感じさせず、突き抜けるような爽快感が感じられます。
ドライバー | 24BA、4Way(低域用×4、中低域用×8、中高域用×8、高域用×4) | 再生周波数 | 10Hz-22kHz |
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インピーダンス | 2.3Ω | 感度 | 118dB/mW |
ケーブルコネクター | 2ピン(0.78mm) | 付属ケーブル | 4.4mmバランスケーブル |
【商品情報】Ambient Acoustics MAD24-U
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